2019/11/08 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 『誇り高き戦いを見たいならば 海の街ダイラスの闘技場に行くと良い
無残なる蹂躙が見たいならば 海の街ダイラスの闘技場に行くと良い』

吟遊詩人の口から、そんな歌が紡がれる程度には、様々な試合が行われるこの場所。
今日も、クレス・ローベルクは試合場に立つ。

「今日はどんなのが来るんだろうなあ……」

空を見上げる男。
夜の闘技場は明るすぎて、星は良く見えないが、それでも月は見える。
戦いに臨む前の最後の時間を、月を見上げて過ごすというのも風流だろう。

「……風流というか、悪趣味かもしれないけど」

と苦笑いする男。
いつもならファンサービスをやっているが、偶にはこうして心を落ち着けないと、いざという時動きが遅れる。
だから、暫くぼうっと月を眺めていたが、

『それでは、今日の選手を紹介します。
今日の選手は――』

試合が始まれば、気を取り直し、前を向く。
さあ、今宵男と戦うのは――?

クレス・ローベルク > 「(試合、か)」

毎度のことながら、この瞬間は緊張する。
対戦相手はどんな性格だろうか、能力は、社会的地位は、性別は?
闘い方や演出の仕方はどんなものが良いだろうか。
戦う時間はほんの僅かながら、考える事は多い。

「(でも、死なずに戦いで食っていけるだけ、幸せなんだろうな)」

少なくとも、事故以外では。
そんなことを考えながら、対戦相手を待つ。