2019/10/25 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 深夜、誰も居ないがらんとした試合場に、一人立っている。
何故、こんな事をしているのかというと、男の下に、『呼び出し状』が来たからだ。
差出人は不明――ただ、場所と時間と、此処に来る様にという旨が書いてあるだけだった。

「……一体誰なんだろうね、こんな事したのは」

一番の心当たりは、やはり怨恨の線だ。
何せ、恨まれている相手は、ある意味普通の悪党より多い(試合では、恨まれた相手を殺して遺恨を断つという事が出来ないし、そうでなくても男は殺人を好まない)
確かに、クレス・ローベルクといえば闘技場で、その闘技場で殺す事で屈辱を与えるというのは解らない話でもないのだが。
或いは、単なる愉快犯か。予測される可能性だけは膨らんでいくが

「まあ、来てしまった以上、しょうがないよな。
どんな相手でもかかってこい、だ」

戦う為に呼んだのか、それとも他に目的があるのか。
どうであっても、男はそれを受け止めるつもりでいる――否。
殊、場所が闘技場とあっては、受け止めるしかないのだった。

クレス・ローベルク > 10分後。

「……来ない、だと」

これは想定外。
まさかの悪戯という落ち。
余りにもがっかりだが、しかし実際精神的なダメージという点では計り知れない物がある。

「う、嘘だろ?そんな事があっていいのか……?」

別に悪戯なら、さっさと帰ればいいだけなのだが、それはあまりにも時間の無駄が過ぎる。
この際、何でもいいから早く出てきてくれと願わずにはいられなかった。

クレス・ローベルク > ――結局、それから一時間近く待ってみたが、誰も現れなかった。
本当に、ただの悪戯だったらしい。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。