2019/09/08 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 興行試合」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 今日も今日とて、観客席は満員御礼。
宵闇なんかそっちのけと言わんばかりのギラギラしたライトが、試合場を照らす。
その中央に居るのは、クレス・ローベルク。青い闘牛士服を着た剣闘士である。
『さあ、今日も始まりました!アケローン闘技場、興行試合!
闘技場側戦士は、"毎度不憫な女の敵""色んな意味で色男"こと、クレス・ローベルク選手!』
実況の失礼な二つ名にも、男は苦笑いだけで返す。
どうせ、次は別の二つ名になっているのだから、反論する必要はないのだ。
……最近、こっちが反論することをネタとして、前座に使ってたのが解ったしね!
だから、今日は突っ込まない。というか、突っ込むなら女性の股ぐらがいい。
最近は何だかんだ、こっちでの色事はご無沙汰であったし。
『さあ、果たして今宵、彼は獲物にありつく事ができるのか!
それとも、やっぱり貧乏くじを引いてしまうのか!
それでは行ってみましょう、今日の対戦相手は――こちらっ!』
■クレス・ローベルク > 「(さて、どんなのが来る、かな)」
対戦相手を待つまでの刹那、男は考える。
基本的に、男は敵を選ばない――選手の中には、強すぎたり弱すぎたりする相手が出たら、即棄権する者も居るが。
しかし、どんな敵とも――勝ち負けはともかく――『善戦』はできる。
「(とはいえ、最近の闘技場のキラーパスは正直アレだからなあ……。
そもそも、俺の戦闘スタイル……っていうか、観客へのアピールポイントは『媚薬による戦闘』なのに、そんなもん使う暇が無いような敵が多すぎるんだよなあ……)」
もちろん、男の評価点の一つが『魔族相手でも一歩も引かない』という所にある以上、歓迎すべき事態ではあるのだが。
しかし、そろそろ、色事系の試合も欲しいというのは贅沢ではなかろう。
「(というわけで、いざこい、丁度いい、出来れば美人女性――!)」
■クレス・ローベルク > ――試合が始まる
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 興行試合」からクレス・ローベルクさんが去りました。