2019/06/30 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
タマモ > いつ、どこ、少女が姿を現わすのは、気紛れ。
そんな神出鬼没な少女が今、姿を現わしているのは、アケローン闘技場だった。
今日も今日とて行われる様々な試合、その内容は気にしない。
純粋に優勝者に賞金が与えられるもの、それが多いのは偶然である。

しかし、時に、そうではない日もあったりはしていた。
勝者が敗者の好きに出来るとか、敗者そのものを得られるとか、そんなものも。
中には、その試合そのものの中で、好き放題に、なんてものも。
そして、今日の試合の内容は…

「………ふむ…何とも、微妙な感じじゃのぅ…」

はふん、溜息を一つ。
場内で佇み、ぱたぱたと、涼むように扇子を扇ぐ。
そんな少女の視線の先、相手と思われる戦士風の男が居た。
ぐったりとしたまま、宙に吊るされているかのように、浮いている。
そして、足元に落ちている剣、そして鎧の破片。

「もう少し楽しめたら、別の楽しみもしたかったが…興醒めじゃ、もう良い」

くす、と笑いながら、扇子を一振り。
それを合図に、吊るした糸が切れたように、どさりと床へと男は落ちた。
力も尽きているのだろう、動けぬまま、その男は場内から運ばれ姿を消す。

「やれやれ…相手を好きに出来る、そんな条件に釣られて来るのは良いが、こう弱くてはな?
もっとこう、あれじゃ…妾を滾らせてくれんと、のぅ?」

その光景を眺めながら、少女は、次なる相手を待つのだ。
まぁ…次が居れば、だが。
居なければ、挑戦者居らずで、さっさと退場でもしようと考えていた。

タマモ > 扇子で口元を隠し、視線は、相手側の扉へと向けられる。
少女は、ここでの戦いも気紛れだ。
ただ普通に倒したりすれば、じわじわと時間を掛けて倒したりもする。
試すように防御一辺倒になったりもすれば、一瞬で勝負を決める時もある。
そして、時に、見世物にするように嬲ったりもするのだ。
その相手に、老若男女の区別さえもない。
現に、少女の相手を今日行った者達も、扱いはばらばらだった。

「………さて、次があるとすれば、今度はどうしてやろうか…
先の試合があれじゃったしな、次は、さーびす?とやらを、してみても良いのぅ?」

ぐ、ぐっ、と軽く手足を曲げ伸ばしし、体を解す。
そうやって、考えを巡らすのも、また楽しいか、ゆらりゆらりと九尾が揺れる。

タマモ > 普通に聞けば、その少女の言葉は、強者であるもののそれだ。
己が勝つ事を前提とした、相手には敗北しかないと言う。
しかし、その言葉の含みは、決してそうとは限らない。
そうしたものを、この闘技場の関係者や、常連の者達は知っている。

己が敗北する事、それも前提に含まれた言葉。
少女の言ったサービスとは、観客達に向けられたもの。
それは、現れるかもしれない相手、そして己も、その対象となり得るもの。
そう、少女は気紛れに、己の敗北する事さえも楽しんでいるのだ。
それは、そんな光景を見た事のある、先の者達が知っているのは当然の事で。

「…とは言え、相手が居ねば、どうしようもない。
はてさて、今日の挑戦者は、弾切れじゃろうか?」

はふん、と溜息をもう一度。
で、合っているのか?と言った視線を、関係者へと向ける。
扉の向こうでは、己の相手となるべき相手を探しているのだと思う。
うん、開催者達も、なかなかに苦労するものである。
居るにせよ居ないにせよ、もう少しだけ待てば、結果は出るだろう。

タマモ > さて、結果はどう出たのか?
そのまま終わったか、続く挑戦者が居たか。
それは、その場に居た者達だけが知っている。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からタマモさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 王族主催の大会」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 世の中には、とんでもなく豪胆な王族が居る。
そう思う男の目に、精気はない。
見上げると嫌でも目に入る客の顔触れは、貴族王族の『お偉いさん』が中心。
参加者の多くも、軍の将校や兵士が多い――一般公募枠もあるため、一般人が居ないわけでもないが。

「何にせよ、針の筵だあ……」

そもそも、男が此処に呼ばれたのは単に数合わせと、『負けた場合甚振られかねない人間を、一人は用意したほうが参加者も緊張感があろう?』という、某王族の豪胆な発言かららしい。
そのため、女性の参加者と当たっても、手加減はせず、その後も寧ろ積極的に犯すことを命じられている――他の上流階級参加者の多くが、女性を負かしても紳士的に扱っているにもかかわらずだ。

「これ、絶対恨まれる奴だろ……最悪今日の俺は此処で死ぬやつだろ……」

しかし、仕事として請けた以上、しっかり義務は果たさねばならない。
アナウンスから、入場の声が聞こえる。何時もと違う、厳粛な男の声で、

『東方、クレス・ローベルク選手。西方――』

と、言う間に、扉が開き、クレスの対戦相手が入場してくる。
さて、対戦相手は誰だろうか。

クレス・ローベルク > 「(どんなのが来るかな……)」

できれば、一般枠か、男が良い。
後者は何時も思っているのと逆だが、今回ばかりは切実な願いだ。
こんなお偉いさんに囲まれて、自分より身分の高い――男も貴族では有るのだが――を犯すのは心臓に悪い。そもそも勃つかどうかも怪しい。
最悪、直接の性交を避け、相手のプライドをへし折るタイプの陵辱をする手もあるが、

「(逆効果だよなあ……)」