2019/03/28 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > ――このイベントに出場する度、嫌な緊張感があるんだよなあ。
試合場の中央で、笑みを浮かべながら、男は内心でため息をつく。
なんと言っても、負けた場合の上司が怖い。
奴隷一人の損失は、決してバカにならないのだ。

『さあ、今日はアケローン闘技場、隷剣会、隷属の会!
闘技場の戦士一人と、一般参加者一人が戦い、一般参加者が勝利すれば奴隷を得る!
勿論、得た奴隷は解放するも良し、使うも良し!さあ、今日現れるのは、奴隷たちの英雄か、それとも悪夢か!』

闘技場の実況者が熱く弁舌を振るっているが、ぶっちゃけこの参加者の幅広さが、男にとって厄介な部分でもある。
どんな性格のどんな人間が来るのか解らないというのは、とてもプレッシャーだ。
とはいえ、それ故に金を多く貰っているのだから、文句は言えない。

『さあ、それでは今日の参加者を紹介しましょう!
今日の参加者は――こちらっ!』

そして、今日の対戦相手が入場してくる――!

クレス・ローベルク > 「(さて、誰が来るか――)」

頼むから、英雄とか、勇者とか、そういうのは来ないで欲しい。
自分がそういうのを輩出する為の家だから解るが、あの手の連中は洒落にならない。
努力の量と、それを成すためのモチベーションが並ではなく、最悪死すら恐れない。

「(勿論、そういうのを倒して陵辱するのは大好物だけど……!)」

その度に死にかけるのは、正直つらい。
頼むから性奴隷目当てでやってきたチンピラ系であってくれと、心から祈る。

クレス・ローベルク > ――試合が始まる
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。