2019/03/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 今日の試合は、何時も違う。
何が違うかと言うと……何と、試合場に桃色の水が張られているのだ。
水は背の高い人間が、ギリギリ足がつかない程度の高さまで張られていて、その上に、魔導機械式の船が一艘浮かんでいる。
そしてその上に、青い闘牛士服の男が載っている。

『さあ、今回は水……っていうか、ぶっちゃけ媚薬の上で戦う、超近接戦!
今は一艘の船しかありませんが、この後挑戦者の船がもう一艘、クレス選手の近くまでやってきます。
今回の足場は、その二艘の船のみしかありません!そして、試合場に張られている薬は、皮膚浸透性!落ちた時点で、発情必死!』

「事前に聞いてはいたけど頭悪いな……」

水場での戦いは良いとして、何故にそれを媚薬にするのか。
単純に落ちたら失格で良いのでは。
エンターテイメント慣れしている男ですらそんな疑問が頭を過るほどには、今回のレギュレーションは頭がおかしい。
ちなみに、船の上は平坦になっており、足場が揺れる以外は特に足運びに障害はない。

『あ、ちなみにこの媚薬、男性にも効くので。万が一クレス選手が落ちたら死ぬ程勃起しますよ
勃起して動けなくなった挙げ句タコ殴りの可能性あるので、絶対落ちないでくださいね』

「えっ、何それ初耳なんだけど」

一瞬素になった男を置き去りにして、実況は今日も挑戦者を呼ぶ。

『それでは、今回の選手は――こちら!』

クレス・ローベルク > 「(それにしても、金かかってるなあ)」

船にしろ媚薬にしろ、結構な投資のはずだ。
何か、良いスポンサーでも見つけたのだろうか。
水上戦自体は、実は前にも前例があるらしいが……

「(っと、集中しないと、今日の相手は誰かな……)」

気を取り直して、船でやってくるはずの相手を待つ

クレス・ローベルク > ――試合が始まる
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクレス・ローベルクさんが去りました。