2019/03/15 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 円形闘技場は、今日もかなりの人入りである。
とはいえ、その大半は退屈そうな表情である。その理由は簡単で、先に行われた第一試合、第二試合の挑戦者が、男であり、しかも大して強くなかったのである。
彼等は血肉踊る戦いか、或いは麗しき女戦士が無惨に犯される所を見たいのであって、そこらのオッサンがボコボコにされる所を見ても、あまり楽しくはないというのが本音なのだろう。
『アケローン闘技場、定例大会にようこそ!第一試合、第二試合共に、未だ闘技場の雇われ剣闘士、クレス・ローベルク選手が連勝しております。このままだと、今回の大会は挑戦者側の賞金なしとなってしまいます……!』
闘技場の中央には、前回、前々回の挑戦者を下した青い闘牛士服の男が、やや引きつった笑みで立っている。男としても、このまま何の見せ場もなく大会が終わるのは不本意だ。
「(せめて、次は激戦の末倒せるぐらいに強いのか、可愛いのが着てくれよ……!)」
『それでは、次の戦士をお呼びしましょう!次の戦士は――』
大体、そういうことを思っているときには、激戦の末ボッコボコにされるぐらいに強い、筋肉隆々の男が来たりするのだが。
さて、今回の戦士は――?