2019/03/05 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 少女は気紛れだ、だから、時にはこんな場所にも現れる。
港湾都市にある闘技場、そこに少女は居た。
ぱたぱたと、余裕を見せるように扇子を扇ぐ少女。
対する相手は、その少女が伸ばす何本もの尻尾に包まれ姿が見えない。
ただ、周囲に点々と落ちている剣と、女物であろう鎧や衣類が、相手は剣士の女だったであろう事を物語っていた。
「ふむ…悪くはなかった、悪くはなかったのじゃが…
………そう、今回は相手が悪かった。ただ、それだけじゃ」
くすくすと笑い、そう包まれている相手に言葉を紡ぐ。
その言葉と共に、しゅるり、と尻尾が解かれてゆけば…
中から姿を現わした全裸の女が、どさりと床へと倒れてしまう。
ぐったりとしたまま、時折、びくん、びくん、と体を小刻みに跳ねさせている。
まぁ、何が起こっていたのかは、あえて説明は省こう。
そこで、やっと試合終了の宣言が審判員から掛かり、女は闘技場から運び去られていった。
「久々じゃったが、まぁ、少しは楽しめた。
さてはて、次はまた、楽しめる相手であるのか…のぅ?
それとも、これで賞金を頂けるんじゃろうか?」
扇子を扇ぎ続けながら、かくん?と首を傾げ、審判員へと問う。
その答えは、まぁ、詳しく知らぬ審判員なのだから返ってこないが。
■タマモ > 「ふふ…男子でも、女子でも、妾は構わんぞ?
今日は気分的に、こうして続けたい感じじゃからのぅ…
次は、皆にもしっかりと見せ付け、楽しんでやろうか?ん?」
扇いでいた扇子で口元を隠し、楽しげに目を細める。
何とも言えぬ表情を浮かべる審判員の反応も、楽しんでいるように見えるか。
その言葉に、それを楽しみにしている者達からは、期待の声が挙がる。
もちろん、純粋な戦いを求めている相手を見れば、複雑そうではあるが。
まぁ、今日は己がこうして立っておるのだ、今回は諦めるべし、である。
「もっとも、相手が来ればじゃ、来なければ終わりじゃからな?
期待ならば、今日の大会の運営陣にでもするが良かろう」
こちらからすれば、相手が居るも、このまま賞金を貰うも構わない。
前者ならば、好きに愉しむ。
後者ならば、その賞金で好きに飲み食いするだけだ。
次なる相手が現れるかどうか…もう少しだけ、待ちであろう。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にフィーアさんが現れました。
■フィーア > 目深くかぶった外套。小柄な影が観客席からちょこん、と飛び降りる。
ぼろぼろの外套を纏ったまま、かすかに覗いた空色が、狐の少女を見て。
「……」
無言のまま、狐の少女の前まで歩み出て。
■タマモ > さてはて、今日はこのまま、何事もなく賞金を受け取る形か。
それはそれで、美味しい物を探し巡る事も出来よう。
………とか何とか、そんな考えを巡らせていた。
が、どうやら、その予想は外れたらしい。
観客席から降りる人影が、視線に入る。
「ほほぅ…飛び入り参加、と言うものじゃろうか?
まぁ、妾はそれでも良かろうが………ん?」
そちらの方へ、顔を向ける。
と、視線に映る姿に、軽く少女は首を傾げた。
うん、あれだ…何か見覚えがあるからだ。
■フィーア > 「…………」
とてとて、と歩んで。
ある程度近づいた瞬間、つま先に魔力をこめ、一気にブースト。
そのまま攻撃するのかと思いきや。
「……うにゅっ」
なんか妙な声をあげてその胸の中に飛び込もうと突撃。
そんな白金空色弾丸が発射された。
■タマモ > 「………?」
相手は無言、己も無言、僅かに沈黙の時間が流れるも…
最初に動いたのは、目の前の相手。
歩み寄って来た、かと思えば、いきなりの猛ダッシュ。
「ちょ…っ!? おおおおおぉぉおおぉっ!?」
そう、そんな動きをしようと、攻撃をする動きではない。
それは分かっている、分かってはいるのだが、いきなりのこれはないだろう。
不意打ちでもないが、その勢いに驚きの声が上がった。
回避…いや、それは駄目だろう。
と言う訳で、てやっ、との感じに突撃してきた相手を、その勢いを殺すように、地を蹴り後退しながら抱き留めてみせる。
■フィーア > ぼふっ、と言う音と共に抱きとめられて。
勢いを殺されながら、その踏み込みの速さにフードが外れ。
空色の翼耳が外気にさらされながら。
「……たまもさま、たまもさま、たまもさま……」
会いたかったと、頬を擦り寄せるように甘えながら。
ぴこぴこ、と嬉しそうに翼耳が上下に動いて。
ぎゅぅぅ、と強く抱きつきながら。
■タマモ > 危ない、さすがに直撃は危な過ぎだ。
主に、相手側が、だが。
しかし、考えてみれば相手も、その辺りは考えてたんじゃ?とか思うが、今更である。
ふぅ、と安堵の吐息を吐きながら、フードが外れて見える翼のような変わった耳に視線を向けた。
「うむ、久方振りじゃな、互いに自由にしているとは言え、この王都内とはなかなか見掛けぬものじゃ。
………して、こんな場所で、こんな状況で、これは良いのか?」
観客達からすれば、己と同じく、新たな挑戦者登場と思っていたはずだ。
いや、思われて当然だし、流れ的にあれだ…そんな扱いをされるのではないか?なんて思う。
後は、それもあるが、大勢の者の目が向けられている中で…
そんな意味を込めながら、無造作に伸びる手が、きゅぅ、と動いていた耳を摘んだ。
…ついでに、軽くこすこすと扱いてみよう。
■フィーア > 「ん、んっ、にゃ、ぅっ、ふ、に……っ」
耳をつままれしごかれると思わず甘い声をあげてしまい。
頬を赤く染めながら、頬を擦り寄せて。
「……ふぇ?」
きょとん、と小首をかしげてから。
愛しの人に会えた喜びでそんな事は頭からすっぽ抜けてたみたいで。
恐る恐る周りを見回してから。
顔を蒼白に染めて。
「……どうしよう……」
ぼそり、と呟いた。
あ、何も考えてない奴だこれ。
■タマモ > 「ふむ…なるほど、そう言う事か。
それならば、この流れに沿うのが道理じゃろう」
その反応を見れば、楽しくなってくる訳で。
軽く摘み扱く指先であったのが、ぎゅ、と手で掴んでと、誰が見ても分かるような大胆な動きに。
そうしながら、そんな事を呟く少女に対し、にまにまと意地悪な笑みを浮かべ、そんな言葉を掛ける。
「さて、どうなると思う?フィーア?」
続けて、今度はそう問うた。
まぁ、どんな答えを少女が返そうと、これから起こる事は変わらないのだが。
こんな行動を起こしたのだ、それは仕方ないと受け止めて貰おうか。
■フィーア > 「ひにゃ、っ、うんっ、あぅっ、ふぁ……っ」
甘い悲鳴をあげて身悶えしながら顔色を青から赤に変えて。
そんな風に問われてしまえば、空色の瞳は上目遣いに見上げ。
「……ぁ……」
どこか期待に満ちた眼差しを返してしまい。
体をもじもじとさせたまま、ぎゅぅ、と抱きついて。
「……あまり、恥ずかしい事は、しないでくださぃ……」
顔を赤く染めながら、自分の大好きな人にそう告げて。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からタマモさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からフィーアさんが去りました。