2019/02/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 興行試合」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 『さあ、今日も始まりましたアケローン闘技場興行試合!
ぶっちゃけ特に大会とかが入ってない時に行っているこの試合ですが、参加者から見れば一勝で賞金が得られる大きなチャンス!
闘技場側の戦士は、毎度お馴染み剣闘士クレスでお送りします!』

手をあげて歓声に応えつつ、男はもう一人の競技者が入ってくる扉を見る。
果たして、今日は誰が来るのか。
強敵か、それとも闘技場側が気を利かせて入れた"やられ役"か。
どちらにしても戦うだけだが、色々な意味で楽しめる相手なら良いなあ、と男は思う。

『それでは、今日の挑戦者は――』

実況の声とともに、今日の相手が入ってくる。

クレス・ローベルク > 扉が開くが、そこには誰も居ない。
扉の先は、選手用の通路ががらんとあるだけだ。

『あれー!?ちょっと、段取りが違うんですが!?
へ?何!?参加者が失踪!?何で!?』

急用でもできたのか、はたまた今日の対戦相手は奴隷であり、何かの機会に乗じて逃げ出したのか。
解らないが、どうやら選手が居なくなってしまったらしい。

『ど、どうしよう……』

実況が困った声をあげるが、それはこちらも同様。
このままでは、返金騒ぎになってしまう――

『誰か、誰か飛び入りでもいいから参加者はいませんか――!?』

クレス・ローベルク > 結局、その日は返金になってしまった。
尚、失踪の原因は、対戦相手が軍の偉い人であり、自分が担当している戦場に、魔族の侵攻があったかららしい。
流石にそれを責める気にはなれないが、間の悪い魔族も居たもんだなあと呆れた顔になってしまった。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 興行試合」からクレス・ローベルクさんが去りました。