2019/01/14 のログ
バケツヘルムの騎士 > 私のことは主催者側と一部の観客にのみ伝えてある。
なので事情を知っている客は私に賭けるようだ。

他の客はいつも目にする食い詰め者に興味などないと言った様子。
それか無残に負け、醜い姿を晒すことを期待されているだろうか。

反対側のゲートが開く、いよいよ相手選手のご登場のようだ。
しつこいようだが、今日ばかりはどんな相手でどういった趣旨の内容になるのか全く聴いていない。

私は狭苦しい金属の中で深く息を吐いては相手の方角へと視線を向ける。

バケツヘルムの騎士 > 心行くまで戦いを楽しむと、控室へ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からバケツヘルムの騎士さんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 円形闘技場は、今日も大きな賑わいを見せている。
今宵の試合は一試合限りの興行試合。挑戦者からすれば、たった一勝で賞金が出るだけ手頃なイベントだ。
中央に立つ闘牛士服の男は、対戦相手を知らされてはいないが、その表情が不安に翳る事はない。
寧ろ、観客達と同じく、期待の笑みで一本の剣を提げており、

「さて、今日はどんな相手が楽しませてくれるのかな」

そう呟き、試合場の大扉から入ってくるであろう対戦相手を待つ。

クレス・ローベルク > 空から風が吹き、試合場の土を巻き上げる。
観客達の歓声、司会の口上と共にやってくる戦士は一体――?