2018/11/02 のログ
ホアジャオ > そこそこ満席の闘技場のアリーナ観客席。その前列、3列目くらいの通路依りに、盛大に足を組んで腕組みをした女がひとり。

(……ちょっと、飽きたね…)
最初は良かったのだ。こんな角度から喧嘩を観るなんて初めてだったし…

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 観客席」にジーヴァさんが現れました。
ホアジャオ > 3試合も見るとパターンめいたものが見えてきた。いつもはどうか知らないが、明らかに八百長めいていたりもしたし…
(まあ、素人にゃ解りやすい展開だったケド…てえか、技術レベル低くない?…出てくるのは軒並みむさいヤツばっかで華もないしさ…)
細い目が更に細くなって、ふああっと大あくび。

ジーヴァ > ギルドに籠って魔術の勉強ばかりでは、身体がなまると知り合いに誘われて。
ついてきてみればアケローン闘技場。しかしながら、若いジーヴァには単調な試合としか思えなかった。
隣にいる変わった服装の女性も、つまらなさそうに欠伸をしている。

「……金払った割には、つまんねえって顔だな。
 俺もだよ。力任せの強引な試合運びに、試合後の楽しみ目当てにやってきた色ボケした観客。
 奴隷なんぞ使うから試合の質が下がる。ゴーレムどうしを戦わせた方がまだ盛り上がるぜ」

魔術師としての視点から試合に物申し、今終わった試合にもチッと舌打ち。
暇つぶしにはいいのかもしれないが、それなら魔術書か技術書の一冊でも読んで
知識を蓄えた方がマシだとジーヴァには思えた。

ホアジャオ > 隣からの声に、あくびで出た涙もそのままにちらと視線を投げる。
「あァ、あれ奴隷なんだ?…
試合後の楽しみ、ねえ…こんな試合見世物にしてるヤツらが用意するモンなんて、たかが知れてそうだけど…」

しばらく、ぼーっと試合展開を観てから、言葉を反芻して
「…ところで『試合後の楽しみ』って何」
この闘技場についてあまり説明など聞いて来たわけではなかった。先ほど声を掛けてくれた主に問いかけてみる。

ジーヴァ > 「そうさ、解放目当てに戦う奴隷と、それを食い止める雇われの傭兵。
 そいつらが混ざり合ってこの闘技場を作ってる」

どうやらこの女性は初めて来たらしい。それも、ここで敗北者に何が起きるかを知らずに。
ジーヴァもあまり話したくはないが、ショックを受ける前に説明した方がいいかと思い、
ちょうど今、一人の女性が敗北した試合を指さす。
女性は膝をついて武器を手放し、相手の男性はいやらしい手つきで女性の身体を撫でまわす。

「ここで女が男相手に負ければ、あんな風に勝者に自由にされても文句は言えない。
 触られるだけで済むならマシだが、大抵は……観客に見られながら、徹底的に辱められることになる。
 おまけにそのときの様子がばっちり魔導機械に記録されてて、闘技場前で販売されてる。
 あんたも出る気なら、やめとけよ。美人相手には専門の連中が手ぐすね引いて待ってるって話だ」

心底嫌そうに説明を終えて、見たくないとばかりに目深に被っていたフードをさらに下ろし、顔のほとんどを覆い隠す。
わずかに見える口元は曲がり、こんな見世物を押し付けられて苛立っているのが分かるだろう。
ジーヴァも最初はまともな試合を期待していたのだ、あんな映像が出回っているとはいえ。
それが映像目当ての露骨な八百長試合ばかりとなれば、怒りもする。

ホアジャオ > 「解放を食い止めるって、何ソレ」見世物にするには、悪趣味すぎるなと顔をしかめる。

問うた相手の指さす方を見れば、言う通りに情事が始まろうとしている。思わず鼻の頭にしわを寄せて
「ゲー、趣味わっる…
やるなら可愛い女の子ばっか集めてやりゃいいのに」
隣の人物とはちょっと違う角度で怒っている。

「…アタシが出て、全員ぶちのめしたらどうなンの?」
カワイソ、と辱めを受けつつある女性を眺めながら

ジーヴァ > 「女どうしの試合もたまにあるって話だな。
 その時もやっぱり、観客はそういうの目当てで来るらしいが……」

女性の問いに、驚いたように顔を向ける。
フードからわずかに覗く表情は、明らかに驚愕を示していた。

「……相当自信があるみたいだけど、やめておいた方がいい。
 ここの儲けはこの都市の重要な収入だ。それをぶち壊すようなことをすれば、都市どころか国全体のお尋ね者だぜ?
 捕まって奴隷になりたくはないだろ」

本格的な凌辱が始まれば、観客の熱狂も高まり、野次も下劣なものになっていく。
見せつけるように行われる情事に、女性は明らかに嫌がっているし、涙すら流していた。

ホアジャオ > 最早、情事を眺める眼に感情は籠っていない。
「ヘーエ…女の子同士の時に当たりゃよかった…」

心底つまらなそうに、膝に頬杖をついて
「冗談だよ…ちょっと、思っただけ。
正義の味方ってガラでもないしね…」
せめてぶちのめす相手に骨がなければ。今まで見たようなのが出るようでは、つまらなすぎる…
「ねえホント、いっつもこんなのやってンのココ。よくつぶれないね?」

ジーヴァ > 「……金さえ握らせりゃ、倫理や法なんて容易くひれ伏すのさ。
 儲かりさえすれば、この闘技場はいつまでもこんなもんだろう」

さて、とこれ以上は見たくないとばかりに立ち上がり。
席を離れる前に、変わった服装の女性へひとつ、忠告しておくことにした。

「闘技場前の通り、鶏肉の焼き串売ってる店はなかなか美味いぜ。
 あんなもん見た後じゃ食う気になれないなら、次に来た時にでも覚えておくといい」

それだけ言って、彼は闘技場を出ていく。
熱狂するほどの興行ではなかったことに失望しつつ、まだまともな感性を持った者に出会えたことを少しだけ喜びながら。

ホアジャオ > フーン、と興味をまるで失った声で答えて、立ち上がった相手をまた横目でちらと見上げる。

「あっそ…ありがと。この街にもいいとこひとつくらいはあるんだね」
けらっと笑って、今度寄ってみるよ、とひらひら手を振って親切な相手を送り出す。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 観客席」からジーヴァさんが去りました。
ホアジャオ > (…十把一絡げ。アレが面白いってえんで続けてるなんてねえ…)
ひとりになってからまた暫く、情事を観るでもなく眺めながら周囲の熱狂を観察する。

ホアジャオ > 「…馬鹿らし。」こんななら、街にいるゴロツキを適当に捕まえて遊んだほうが楽しかったかもしれない。

周囲の熱狂をよそに、立ち上がって尻のホコリを払う。溜まった鬱憤をどこへぶつけようかと算段をしながら、闘技場の出口へと階段をするすると昇っていく。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場 観客席」からホアジャオさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 闘技場の中央で、青い闘牛士服を着た男が一人立っている。
普段ならそれなりの観客が観客席に居るが、今回は殆ど人は居ない。
何時もは会場を騒がせる実況すら、今日は居ないのだ。
今回行われるレギュレーション上、観客を多くすると観客の暴走を招きかねないという配慮だ。その代わりとして、別の会場で映像がリアルタイムで上映されている。

今回行われているのは、とある貴族が個人的に開催する興行試合である。
試合場の隅に、一定間隔で香炉で香が炊かれており、それが試合場全体に充満している。
甘い香りのこの香は、嗅いだものの性欲を高めるものだ。
これを炊いた状態で戦うという、完全に戦闘中の性的攻撃と、陵辱を目的としたセッティングだ。
ちなみに、今回は鎧の着用は禁止となっている。

「この状態で戦え……か」

来るのは奴隷か、在野の人間かは解らないが。
自分自身の性欲も高まっているので、既にズボンの上から肉棒が布を押し上げている。
戦う分には邪魔だが、それはこれから来る相手も同じはずだ。

「さて、誰が来るのかな、と」

そう呟いて、闘技場の中心で待ち人を待つ。