2018/10/13 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
■クレス・ローベルク > 『さあ、始まりました、隷剣会、隷属の部!闘技場側の戦士は、前の戦いでマジであの巨人を犯して、一部の闘技場ファンからドン引きされたクレス・ローベルク選手でお送りします!』
今日も今日とて、実況娘の声が、青い闘牛士服の男の頭上から鳴り響く。客入りは相変わらず何時も通り。定例大会程少なくはないが、それでも満席とは言えない。
「(まあ、実際には中々良い戦いってのはないからねえ)」
大抵は、実力差が有りすぎて一瞬で決まるか、逆に実力差がなさすぎてダレるかだ。
後者は一見良い試合の様に見えて、試合の展開自体が停滞している為に見る側にとっては退屈。
その辺をカバーするための剣闘士ではあるのだが、しかし実際にはそれも限界がある。
そもそも、実力伯仲してる相手に、余計な事はできないのだから。
『もう何だかすっかりお馴染みになってしまいましたが、一応ルールを説明しますね。こちらが用意した闘技場側の選手――つまりクレス選手と、一般の方が戦って、勝てば見事奴隷を一人入手できます!一応サンプルとして、舞台中央からやや外れた所に奴隷を収監しておりますが、希望があればその他の奴隷も指定できます』
実況娘が示す場所には檻が置かれていて、そこには数名の女性の奴隷が置かれている。種族にバリエーションがあれど、どれも美女美少女なのは、まあ、致し方ないところだろう。
『勿論、負ければ相応の扱いを受けますが、要は勝てばいい!これほど割の良い賭けは中々ありません。といった所で、そろそろ挑戦者の方をお呼びしましょう――』
「(さて、どんなのが来るかな)」
クレスは、身構える。
どんなに強くなろうが、この時ばかりは、完全に運だ。
敵は人間か、魔族か。或いはもっと違う何かか。
戦法、戦術はこちらにとって相性が良いのか悪いのか。
それら全てが、この一瞬で決まるのだ。
『では、今回の挑戦者は――』
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にアリゼさんが現れました。
■アリゼ > 「腕試しとはいえ、なんとも反吐が出る光景だな」
闘技場の近くでスカウトされ、奴隷はいらないので戦わせてほしいと聞いたところ
相手は快諾しあっという間にここまで来てしまった。
魔物ばかり狩っているだけでは剣術の腕は鈍るが、かと言って一定の技量を持つ人間を相手に戦える場所はそうそうない。
辱めを受ける可能性があるとはいえ、まともな人間と戦える場所はここぐらいのものだった。
「さて、君がクレスか。私はアリゼ。
……始めよう。気取った前口上は好きではない」
籠手をなぞるように指が辿れば、鎧と同じように黒塗りの大剣がずるりと引きずり出され、
それを両手に構えてクレスを見据えた。体調は良好、気合は十分。絶好のコンディションだと言えるだろう。
■クレス・ローベルク > 『今回の挑戦者は、美しき肢体を堅牢な鎧で武装した戦乙女!アリゼ・アルクール選手だ――!』
おおおおお――!と周囲の観客――特に男たちから歓声が湧く。
勿論、彼女は鎧で全身を固めているため、実際の彼女が美しいかどうかは確認のしようがないのだが。それでも美しき女性と言われてしまえば期待してしまうのは男の性なのだろう。――特に、彼女が言う"反吐が出る話所"に来る者達の。
「前座のトークぐらい付き合ってくれよ、芸人殺しだなあ。でもま、そう言うんなら仕方ない」
そう言うと、手を平手にして八の字に構える。
まずは、素手で戦う、という構えだ。
これを侮辱と取るか、戦術と取るかはそちら次第だが、
「――俺の試合限定のルールでね。どんなに実力差があろうと、女性が戦う場合、最初の一撃は女性側からと決めているんだ。――という訳で、いざ、」
尋常に勝負。
それが、事実上の、始まりのゴングだった。
■アリゼ > 闘技場というものは戦士が己が全てを振り絞り、戦い抜くものだ。
つまりは卑怯な戦法や相手を煽る侮辱めいた戦法も当然ありうることだが、
そういったこともせず、ただ無手で構えるという相手に対して、アリゼは隙なく大剣を構えたまま言葉を発した。
「それならば……遠慮なくッ!」
その瞬間、アリゼが駆け出すと同時に大剣は歪み、変形して、両手には一本の長槍が握られる。
なんの変哲もない鉄の長槍だが、先手を取るには最適だ。
まずは男の胸元目掛け、その鋭い切っ先を迷わず突き出した。
■クレス・ローベルク > 突き出された長槍を、男は腕で右にいなす事で回避とする。
そのまま武器を掴む事も考えたが、相手の武器は恐らく変幻自在だ。下手に掴んだ結果、その場所が剣山にでもなったら目も当てられない。
「(そもそも、重装鎧相手に武器を掴んでも、結局ダメージを与えられる動作にはつながらないしね……!)」
勿論、彼女の鎧自体がそうである可能性もあるが、変形には一定のタイムラグがあった。ならば、予測出来ない程のスピード、且つ短いモーションの――
「掌底――!」
右は顎を、左は鳩尾を。それぞれ"ほぼ"同時に直撃する様調整された打撃。それはダメージを与えるための物ではない。右の打撃をほんの少しだけ早く着弾させて体制を崩させ、そこに左の掌底が彼女の身体を押すことで、彼女を転倒させる『鎧殺し』の業。決まれば、少なくとも大きな体制のブレは免れないだろう。
■アリゼ > 初撃は避けられ、素早く長槍を引き戻して大剣へと戻す。
一旦距離を詰めた以上、もはや長槍の距離ではない。相手がいかなる武装であれ、大剣を叩きつけるのみだ。
だが長槍から大剣への移り変わるわずかな隙を狙われ、二つの掌底がそれぞれ異なる部位を狙って放たれる。
「……チッ、格闘家の類か!」
拳法や格闘術の厄介な点は、武器と違って全身が凶器という点だ。
特に手は拳を握れば鈍器、手刀を作れば刃物、そして平手ならば拘束具。
アリゼも心得がないわけではないが、それは甲冑相手の組手の類。軽装の相手に通用するものではなく、ならば回避に徹するしかない。
顎に飛んできた右の掌底を身体全体を沈めてすれ違うように避けたところで、左の掌底が鳩尾に直撃する。
「がっ……!ごほっ……」
重装鎧を着ているにも関わらず深く打撃が浸透し、思わず肺の空気が残らず吐き出される。
しかし両足は崩れることなく立ち続け、力が入り切らないまま大剣の腹を叩きつけるように男へ向けて薙ぎ払った。
■クレス・ローベルク > 「(うおい!まじかよ今の避けるんかい!)」
左は当たったが、『鎧殺し』はあくまでも右が当たって初めて意味のある攻撃だ。現に、今のアリゼはダメージは入った物の、こちらを薙ぎ払うように大剣をぶつけてきた。
「つぁっ!」
咄嗟にしゃがんで避けられたのは、クレス自身の実力というより、あちらが十全に力を出し切れていなかったのが大きいだろう。本来ならこちらに刃を水平にしたなぎ払いで、クレスの身体は真っ二つになっていたのだろうから。
これは実力じゃなくて運だな、とクレスは自虐的に思う。
だが、その結果として出来た隙を逃すほど、甘くもなかった。
「本当はこういうの、ダーディプレイっぽくってあんましたくないんだけど……ねっ!」
薙ぎ払った後の無防備な一瞬を掴み、繰り出すのは貫手。
狙うはアリゼの鎧と兜の間の、喉元。
文字通り、呼吸が儘ならぬ今のアリゼの息の根を止める一撃だ。
■アリゼ > (――入りが浅い!)
大剣を当てることすら叶わず、掠めるように大剣は空を斬る。
骨すら強引に割り砕く一撃にはならず、薙ぎ払い直後の力が抜けた瞬間を相手は見逃すことはない。
いかなる甲冑でもそこは隠すことができず、どんな防具であれ防ぐことは難しい急所――喉元を狙った貫手は
未だ息のリズムが整わないアリゼには見えていながらも、避けきれない必殺の一撃として突き刺さってしまう。
「け、ほぉっ……」
瞬間、息を止められたアリゼは人形のように崩れ落ち、わずかな呼吸と共に気絶した。
これから始まるであろう敗北者への仕打ちに観客は盛り上がり、野次と罵声が倒れたアリゼにぶつけられていく。
大剣を握りしめたまま、赤い長髪を地面に垂らしてアリゼはそれを聞くことなく倒れたままであった……
■クレス・ローベルク > 「やった……か!?」
自分でも疑問符がつくのは、あちらの底知れなさに対する警戒だ。
しかし、首に突き刺さった手指から、アリゼの身体がゆっくりと離れ、
『試合終了――!アリゼ選手KOの為、この勝負クレス選手の勝利です――!』
湧く歓声。勝利への安堵にへたり込みそうにもなるが、しかしそこはぐっとこらえる。
何より、ある意味ではこれからが本番なのだから。
「やれやれ、今回も中々強敵だった。敬意を払いたいのは山々だけど、君達はどうやら何時もの"お楽しみ"をご所望の様だ」
パフォーマンスとして、やれやれと肩を竦めてみせる。
そして、倒れたアリゼを見下ろして、言う。
「では、先ずは、この騎士様に、生着替えをお願いしようじゃあないか――」
そう言うと、ベルトのホルスターから筒状の器具を取り出す。
これは、『試練の媚薬』と言われる特注の媚薬が入った注入器だ。
これを。
「さあて、取り敢えず三本かな?」
アリゼの首筋に押し当て、尻のボタンを押す。
すると、中の薬品がみるみる内に彼女の体内に入る。
無針無痛であるが故、彼女の意識を覚ますこと無く三本分が入る。
この媚薬三本分の効果は、強力な発情効果。強力な意志力が無ければ、それがどんな状況であっても自慰を始めてしまうほどのものだ。そう、例えそれが、"どんな状況であっても"――大観衆の前であっても、だ。
「それじゃあ、眠り姫を起こしてあげよう。起きなさーいっと」
そう言うと、ポケットから薬品を染み込ませたハンカチを彼女の顔でひらひらさせる。気付け薬を含んだそのハンカチの匂いを嗅げば、その内彼女は目を覚ます。
――彼女に注入した、三本分の媚薬の効果と共に。
■アリゼ > 意識を取り戻して気づいたのは、強烈な薬の臭い。
そして、呪いのタトゥーが発動していないにも関わらず火照った身体。
立ち上がろうとしてすぐに分かった。子宮が疼き、秘所はぐちゅりと濡れて、乳房の先端は隆起している。
呪いのタトゥーですらここまでやらないというほど発情しきった身体はまともに立ち上がることを許さず、
両足に力が入らないまま地面にへたり込んでしまう。
「き、貴様っ……!薬を仕込んだな!
なんという下種な……真似をっ……♥」
呪いのタトゥーで構成された鎧は主人の発情具合に応えるように、その構成を変化させる。
自慰をしやすいよう重装鎧からル・リエーの水遊場で売られているような水着のように露出が激しい軽装鎧に即座に入れ替われば、
もどかしげに鎧の上から秘所をなぞっていた手はずぷり、とわずかな紐で結ばれた装甲の隙間から秘所に入り込み、
雄の目線を周囲から感じながら、指を二本も三本も咥え込んで激しい自慰を始めてしまう。
いやらしい水音を立てて両足を開いて腰を振り、空いた手は自らの豊満な乳房をこね回して快楽を味わい、公開自慰の悦びを味わっていく。
「んうっ……あっ……このっ……
変態めっ……このような場所でっ……こんなぁ……♥」