2017/09/16 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にカミラさんが現れました。
■カミラ > 『女性限定 5連勝で30万ゴルド!』の見出しで開かれた催しモノ、今宵の主催者たる女は全体をじっくりと眺められるVIP席にいた。
黒髪を指先で絡め取るように回しつつ、ソファーに足を組んで腰を下ろす。
少しだけ退屈そうに瞳を伏せれば、小さく溜息を零した。
「今日は強い子は来ないのね、あんまりあっさりやられちゃうのは面白くないわ」
ちらほらと、金欲しさに駆け出しの冒険者やら、剣士やらがやってくるが、だいたいは3回戦目辺りで体力がつきかけたり、腕が追いつかず獲物を弾かれたりと、勝ち抜けできない。
こうしている今も、槍を振り回す少女が全身甲冑の戦士に利き手を次の峰で打ち付けられ、手の自由を潰された挙句に一閃を受けて石畳の上へ沈んでいた。
カウントダウンの合間、少女はどうにか体を起こそうとするが、レザーアーマーで裂傷は差けれども、貫通した衝撃で咳き込むように悶えるのが精一杯らしい。
10カウントの結果、少女の敗北が決定すると……担架で運び出されるだけで何も起きない。
「最後まで行かないとショーにならないでしょう、まったく」
4回戦目までは、ツテで手ににれた魔導機器で動く機械じかけの兵士達であり、性的な事をすることはない。
そして、負けてもリスクがないという事を外に零すために、4回戦目までは手を出さないでいた。
5回戦目、最後の戦いの結果は観客のみぞ知り、表向きは死亡扱い。
実際は、彼女の空間に閉じ込められた『何か』と戦い、商品として仕立て上げられて、何処かで肉棒をしゃぶらされている。
駆け出しの青い少女達を狩るのも嫌いではないが、一番好みなのは、腕に覚えがある獲物が絶望に染まる瞬間。
そんな悪趣味を満たすための甘い罠を仕掛け、迷い込む愚かな強者を待ちわびる。
観客たちも、次の奴はまだか!? 早く始めろ! と、熱狂的に歓声を上げ、盛り上がりは程よく好調だ。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクロエさんが現れました。
■クロエ > アケローン闘技場――昼夜を問わず比武が行われる港湾都市の娯楽施設。
その挑戦者入場口に、少女は一人立っていた。目の前で行われているのは、純粋な武芸の衝突。
直前の挑戦者たる槍使いの少女は奮戦していた様子だが、惜しくも敗北して崩れ落ちる。
その様子が見られる、ということは後になればなるほど挑戦が有利になるということだが――。
「……ふぅん、癖は見切ったから、いけそうではあるけれど」
呟きながら、腰の双剣に手をかける。しなやかな二本の直刀は、瀟洒な誂えの上等な品だ。
やがて、自身の名を呼ばれれば、少女はゆっくりと闘技場の舞台へとその歩みを進めていく。
壇上に上がれば、やがて熱狂的な感性とともに、試合が始まることだろう。
一回戦、二回戦、三回戦までは順調に勝ち上がり、四回戦目――恐らくは初見の相手をどうにか切り崩して倒す。
そうして、少女はどうにか最終戦まで勝ち抜くことになるだろう。
■カミラ > 続いて壇上に上がってきたのは、銀髪に青目の可愛らしい少女。
ショーの担い手としては十分な美貌だが、貴族の道楽でやっているようなら、絶望の一瞬は楽しめそうにない。
あまり期待は出来ないと思えば、傍に控えていたウェイターに、適当に果実酒を頼もうと振り返った瞬間……歓声が静まり返った。
1回戦目は素早く、2回戦、3回戦も変わらず、その腕前を存分に披露する少女に、徐々に口元に狂気を帯びた笑みを浮かべていく。
こういうのが良かったと思いながら、4回戦目は無茶するように機械人形に切り結ばせ、戦いを盛り上げた。
『さぁ、挑戦者は最後の砦。5人目の選手に挑むぞ!』
その声とともに壇上に現れたのは、背丈は2m近くあり、手足が異様に長い体躯をした甲冑姿。
黒く細い防具姿は、人間にしては少し奇形に近い体付きに見えるだろう。
(さぁ、殺し好きの化物と踊れるかしら?)
人ではなく、戦うために魔法と医学の融合の結果生み出された魔の命。
甲のアイガードの向こうから煌々と燃え盛る赤色の様な瞳が、少女を睨みつける。
開始の合図と同時に、ホムンクルスに仕掛けた魔石に、手元の魔石を通して声を届けていく。
「1分だけ、加減なさい。終わった後は……好きにしていいわ」
少女の心に燃え盛る戦いの高揚感を、限界まで高めるべく、本性を封じるように命じる。
ぐるると唸るような声が溢れると同時に、開始の鐘の音が鳴り響く。
血糊が残ったままの背丈ほどあるバトルアックスを振りかぶり、少女へと突撃していく。
手足と獲物のリーチを活かした、鋭くも大振りな一撃を幾度と繰り返すも、今までの兵士達と力量の差はない。
しかし1分立つと、攻撃が空振るようになるだろう。
見切った様に、最小限の動きで避けながらも、見た目をあざ笑うように速度が上がっていく。
■クロエ > 四戦目の終わりに響く歓声は、先ほどまでの比ではなかった。
本日最初の最終戦挑戦者――と言うだけではないのだろうと直感で理解しているが、それも今更のことである。
無茶するように突っ込んできた機械人形には驚いたが、それすらも対応できる範囲内。
次はどれだけ強いのだろうか、という値踏みも内心ではしているが――。
「ふぅ、これであと一回ってところだよね……油断しないでいかないと」
そして最後に現れるのは、何やら異形染みた肢体に鎧甲冑をまとった存在だった。
兜の目元――アイガードに守られたその先の暗闇が、赤く煌々と燃え盛っている。
睨む様な視線に、ふ、と笑みを零すと剣を構えて。
「それじゃ、よろしく……!」
開始の合図と共に、少女の姿が一瞬掻き消える。
体勢を低くした跳躍で眼前の甲冑との距離を詰め、振りかぶられた斧を左手の剣で受け流し、右手の切っ先を突きこんだ。
鋭くも隙のある一撃をかいくぐりながら、コンスタントに刺突を繰り出し、相手の体力を削っていく。
そうして一分の後――状況が少しずつ変わり始める。
少女の優勢と思われていた戦況が俄かに慌ただしくなり、徐々に相手の動きが加速して。
隠された意図の様なものをなんとなく感じながら、少女もまた相手の加速に合わせて自身の動きを補正する。
そうして切り合う事数分――決定的な切っ掛けがなければ、このままずっと続きそうな戦いが壇上で繰り広げられる。
しんと静まり返った闘技場は、全ての客が息を飲み、瞬きすら惜しんで見つめていることだろう。
それこそ、本当に五回勝ってしまうのではないかという感情すら湧き立たせるような戦いは、少しずつ終幕に近づいていく。
■カミラ > 縦振りの一撃を避けられ、刺突のカウンターを食らう度に、呻くような声をこぼしつつ体をよろけさせていく。
確実に体力を削りに掛かる動きは、観客たちにも動揺が浮かぶ。
ただの武闘会で終わるのではないか、とうとう勝者がでてしまうのではないかと。
そんな中、加速していく黒甲冑は彼女から距離を取るべくバックステップをし、地面を滑りながら手にしたバトルアックスを彼女目掛けて投げ捨てた。
『グォァァァァァァッ! ア゛ァァァァッ!!』
激昂するように体を仰け反らせて雄叫びを上げたと思いきや、四足動物のように両手を石畳に付いた瞬間、動きが圧倒的に変わっていく。
人外の速度で壇上を跳ね回り、右に左にと目まぐるしく動き回りながら、すれ違い様に甲冑の隙間から飛び出た鉤爪を振り抜く。
ヒット・アンド・アウェイと言った様子だが、彼女に近づくのは一瞬であり、常に横や背後を狙おうと賢しく視覚を狙う。
だが、爪は囮であり、彼女が防御態勢を取るようになれば終結するだろう。
振り抜くのは爪ではなくなり、掌。
顔面を大きな掌で捕まえようとし、捕らえられたら最後、石畳に全力で叩きつけるように沈め、彼女が手から刃を落とすまで何度も地面に叩きつけようとするのが、宴の合図に変わるだろう。
■クロエ > 最後の交錯は一瞬だった。
目まぐるしく動く獣のような相手に対峙し、少女は精神を研ぎ澄ませる。
そして、斧をわずかな動きで回避すると、化け物のような相手に、真っ向から立ち向かう。
隙を窺おうとするのに呼応して剣を振るい、死角を無くして相手を牽制。
痺れを切らして突っ込んできたところを――と考えたのだが、それは甘い考えだった。
やがてすれ違う瞬間に振りぬかれる爪――それを受け流そうとした少女だが。
「くっ――うぁあっ!?」
目の前で急激に広がった掌が、左の直刀毎少女を掴む。
瞬間、右手の剣を投擲するが、それはアイガードの隙間から相手の左目を穿った程度。
人間ならばそれで動きを止めただろうが、怪物故にその常識が聞くわけもなく。
「あがっ!?あ、ぐぅっ、うぁ、ぁ、ぁあっ!?が、ひゅっ!?」
強烈な破砕音と共に、少女の体が合計で五回ほど、石床に叩き付けられる。
最後の一撃、どごん、と凄まじい音と共に石床に押し付けられた少女は、半円形にひしゃげた床の中心でぐったりと倒れ伏す。
左手に持った剣が落ちて、少女の敗北が審判により告げられて――。
■カミラ > 『ギィァァァァッ!? グ、グガァァッ!!』
左目が投擲された剣に潰されると、痛みの悲鳴を上げても動きは止まらない。
むしろ、一層怒りの炎へ油を注ぎ、振り抜く力が強まる一方。
背中から彼女の体を石畳に叩きつけ、そこにヒビを入れながら持ち上げると、ゴッ!!と鈍い音を響かせて頭からも叩きつける。
殺意に満ちた、彼女を潰すための攻撃と言っても過言ではなく、石畳がひしゃげたところで審判が敗北の宣言を――しない。
敗北は完全に行動不能になり、10カウントを取られた時だけ。
地面から持ち上げられた身体は、首を絞めるように片手で宙吊りにされていき、柔らかそうな腹部へ、強烈な拳を幾度も叩き込む。
胃袋を突き上げるようにねじり込み、強烈な衝撃はスレッジハンマーで腹部を殴られているかのように重たく、肉を潰すかのよう。
ドゴッ、グボッ、と鈍い打撃音を響かせながら雄叫びを上げ、胃の中身をぶちまけさせようとした後、甲冑が内側から膨張する何かにひしゃげられ、はじけ飛ぶ。
晒されたのは肉色の挽肉で構成したような気味の悪い身体と顔。
背中からは同色の触手がウネウネと幾重にも飛び出し、股座にはワイン瓶程度の大きさはあろう巨根がそり立つ。
ドリル状に捻れたそれからは、黄色み掛かった汁を滴らせる。
甲冑に包まれたままの掌で胸当てとドレスをつかみ、引っぺがす様にして乳房を晒させようとするだろう。
■クロエ > 「おごぉおおっ!?が、ひゅっ、あぐ、うぶっ!?」
床に半ばめり込んだ体が再び釣り上げられると、ぐったりとした少女の腹部に幾度も拳が突き刺さる。
その度に湿った肉を打つような音がして、三度目の殴打と共に。
「うぶっ、え、げぼっ……う、ぇええっ……」
ぼたぼたと、わずかに赤色の混じったクリーム色の吐瀉物を零す。
昼食だったであろうものが石床に散らばるが、それでも怪物の凌辱は収まらない。
眼前に突き付けられるのは、汚臭を放つドリル染みた肉棒だ。
太さはワインの瓶ほどもあり、女の腕を股座に括り付けたかのような雰囲気で。
怪物の膂力で服を破き捨てられてしまえば、膨らみかけの柔らかな乳房が露わになる。
その下の腹部はすでに内出血で紫の痣が浮いており、先の殴打の威力をこれ以上なく伝えていた。