2017/07/21 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にフォークさんが現れました。
フォーク > 選手入場のファンファーレが鳴り響く。
覆面ファイター『ザ・バーバリアン』が闘技場へと舞い降りた。
その覆面の下にある顔は傭兵フォーク・ルースだが、それを知るものは少ない。
闘技場のど真ん中に立ったザ・バーバリアンは、歓声をあげる観客たちにこう告げる。

「闘技場にお集まりの紳士淑女の皆様方よ。今宵も私の熱いファイトに酔いしれてくれい!」

そして両手の人差し指を天に衝き上げるいつもの決めポーズ。
あとは対戦相手を待つのみである。

(むふふふ、今日も決まったもんね!)

最近、闘技場選手として人気が出ているからか前よりも歓声が多い。
内心スキップしたいくらいの喜びを抑えるのでいっぱいだった。

フォーク > 「喰らえっ、B・B・B(バーバリアン・ビースト・ボム)!!」

ザ・バーバリアンの究極技が炸裂した。
対戦相手が地に伏す。
この技は見た目は非常に派手だが力を抜けば抜くほど破壊力が軽減するので、闘技場の試合にはもってこいなのだ。
エンターテイメントで痛い思いをするなんて、馬鹿馬鹿しいにもほどがある。

「観客の皆様方よ。どうやら今夜も愉しんでくれたようだな。対戦相手に金をかけた方たちにはお気の毒だが……」

ここで観客たちの笑いが入る。
闘技場ファイターはユーモアも必要なのだ。

「次は是非とも私に賭けて欲しい。私の対戦相手に賭けるくらいなら戦災孤児を受け入れている施設へ寄付してくれ!」

本業は傭兵だ。戦場では多くの兵士の死を見てきた。
そして数多の戦災孤児たちも……。
少しはその罪滅ぼしがしたかったのだ。

「では、さらばだ!」

ザ・バーバリアンは勇壮なファンファーレと共に退場した。

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からフォークさんが去りました。