2016/11/28 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にフォークさんが現れました。
フォーク > 「わーっはっはっは、またせたな皆の衆! スーパーヒーローのお出ましだ」

ザ・バーバリアンは闘技場に降り立つと、天に向かって人差し指を突きつけた。
男のアピールパフォーマンスに観客たちは湧く。ザ・バーバリアンは人気ファイターなのだ。
その正体が傭兵フォーク・ルースということはもちろん秘密ではあるが……。

(やっぱ闘技場はいいなあ)

歓声をあげるギャラリーたちを見回しながら、男は目を細める。
戦場の殺し合いではない、八百長すらまかり通るエンターテイメントたっぷりのショー・バトルだ。
しかもこの闘技場はエロスを求める側面もある。
闘争本能を剥き出しにした雄と牝が、淫猥な肉の交わりを観衆の前で行うのだ。
これがウケない理由がない。

(さ、今日もお仕事がんばるぞっと!)

カポン、カポンと脇を鳴らして対戦相手を待つのである。

フォーク > やってきた相手は自分と同じ男性ファイターだった。
こういうこともままにある。対戦相手のオファーが都合付かなかったケースだ。
しかしだからといってザ・バーバリアンは腐らない。

「おお、貴様はミスター・アンブレイカブルではないか。象が踏んでも壊れないという貴様の頑丈さを試させてもらうぞ」

かくして巨漢ファイター同士の熱い取っ組み合いが行われる。
長い死闘の末に、闘技場の土を踏み締めていたのは、我らがザ・バーバリアンだった!

「強かったぞ、ミスター・アンブレイカブル。俺様の方が少し場数が多い分、有利だったようだがな!」

そしてザ・バーバリアンはまた天に指差すアピールを示して退場していく。
どちらが勝つかもあらかじめ決まっている仕合だった。
しかし屈強なファイターが真剣勝負をすれば、下手をすれば死人が出てしまう。それは観衆も望んではない。
あくまでショーなのだから。

(ふー、いい汗かいたな!)

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からフォークさんが去りました。