2015/11/21 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にシビィさんが現れました。
シビィ > (観客席から響く歓声と罵声、その興奮に満ちた声を聴きながら闘技場をほぼ中央にて周りを見渡せば無謀にも参加して反撃にあい気絶している男達と生贄の奴隷が数人、倒れている状態を確認し。)

「はぁ……はぁ…」

(すでに何人物の男を殴り倒していて疲労の色がにじむ目で自分の周りを取り囲む十数人の荒くれをにらむ、男たちの向こうには敗北してレイプされたり、サンドバックにされている奴隷仲間が目に入り)

シビィ > (仲間の惨状から目をそらし、自分は今日も無事に帰るんだと言い聞かせるように頭の中で反芻して、キッと正面の男を睨み付ける。それと同時に武器のこん棒を大きく振りかぶり男が突撃してくる)

「せっ!……やぁ!」

(男の腕をいなして攻撃をそらせればそのまま鋭い一撃を脇腹に打ち込み、ひるむ男に接近すれば顎下に裏拳を放ち、そのまま男の腕をつかんで捻って肩を外せば地面に男を蹴り飛ばし)

ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にクロウさんが現れました。
クロウ > (なかなか面白そうな催しじゃないか。
受付の男の耳に、そんな言葉が届いた。
振り返った男の表情が凍り付く。そこに立っていたのは、一人の海賊。
薄い笑みを浮かべた、海賊だ。)

「参加は無料なんだな。」

(先ほどまで気配はなかったのに、まるで最初からそこにいたかのように男はそこに立っていた。
返事もできずにいる受付の男の横を素通りして、海賊は場内へと足を踏み入れる。
その瞬間、場内の歓声が一瞬小さくなった気がした。
悠々と、荒くれの男たちの合間を縫うように歩き、海賊が向かうのは一人奮闘する少女の方である。)

「―――俺とも遊んでくれないか、お嬢さん。」

(彼女がたった今組み伏せた男の方から視線を上げると、海賊はそこに立っていて。立って、彼女に言葉を向けていた。
無手である。)

シビィ > (疲れた様子を見せながらもたやすく男を殴り倒したことに他の男たちがやや怯んだようすを見せたところに声を掛けられると顎を引いて下から睨むように声のした方を見て)

「はぁ……はぁ……」

(肩で息をしながらも相手の言葉を理解すれば返事を返すことなく再度ファイティングポーズをとって息をゆっくりと整え)

「せぇや!」

(攻撃こそが返事とばかりに地面を強く蹴り、生まれてから拳闘の為に鍛えられた身体は文字通り飛び出して相手の懐に潜り込み鋭い拳を相手の顎をとらえんと振るわれて)

クロウ > (言葉ではなく、拳が来た。年齢を考えれば、随分と上等な攻撃。
境遇で考えれば、打倒であるのであろうけれど。
そこらにのされている荒くれの数を考えれば、やはり随分と上等な部類だろう。
狙いは顎。上体を軽く後ろに逸らすようにスウェーして回避。ぎりぎりのところを、彼女の拳が掠めて行った。)

「大したものだ。」

(そのままの流れで、言葉と共に振るうのは左腕。拳ではなく、掌打でフック気味に彼女のこめかみを狙う動き。)

シビィ > 「っ!」

(ここまでの男があえなく一撃で伸されていった拳を回避されると驚きを隠せないように目を見開き、続く相手の拳を目でとらえるものの、全体重と勢いを乗せた拳の勢いを殺して回避運動を取ることは困難で、まして連戦で疲れた体でかなうはずもなく、相手の拳がこめかみにあたる寸前に上体を逸らして勢いを殺すことぐらいしかできず)

「ぐ!ぁ…………っ、ぅく」

(相手の拳を食らえば脳を揺らされ軽い身体は拳の振った方向に飛ばされてしまい。立ち上がろうとするも身は未発達の身体に大人の男の拳の衝撃は大きく、四肢に力が入らない状態で四つん這いのまま動けず。
場内にはここまでかなりの強さを誇った少女を倒した男に大きな歓声が上がり)

クロウ > 「いい趣味だな、疲労困憊した少女が小突かれて転んだのを見て、これだけの歓声が挙げられるものか。」

(四つん這いに倒れる少女を横目に見てから、観客たちの方へ視線を向ける。先ほど少女を打った左掌の指を、幾本かコキコキと鳴らしながら。
視線を少女に戻す。どれだけ鋭い拳も、軽快なフットワークも、疲労で脚が止まればそれまで。
己が入らずとも、直にああなっていただろう。)

「どうした、お嬢さん。それで終わりかな。」

(男は悠々と彼女に近付いて行く。追撃の構えは見せない。
と、今が好機、と突っ込んでくる荒くれが一人。しかしそれは、男の一瞥で凍り付く。荒くれは、まるでバケモノでも見たような顔をしてから、頭を抱えてうずくまり出した。)

「さぁ、お嬢さん。」

(そして男は、少女の傍らに立った。)

シビィ > 「ぐ……ぅ……ま、まだ……」

(相手の挑発的な言葉に立ち上がろうとするも、それまで気力で立っていた脚にはもはや力が入らず、バランスを崩して地面に倒れこんでしまう。その瞬間場内に拳闘終了のアナウンスが響く、どうやら最後にやられた奴隷は自分だけだったようだ、続くアナウンスで勝者は奴隷を殺す以外で好きに扱う権利を得たことを宣言され。
一人の荒くれがの異変に他の男もこの大柄には勝てないと判断したのか各々、地面に転がる奴隷を担いで逃げ出していき)

「っ……くっ……そ、ぉ」

(何とか身体を起こそうと両手を地面に付きながら傍らに立った男を見上げて)

「煮るなり焼くなり……好きにしろ……私は負けたんだ」

クロウ > (何人かの荒くれが去り際に男に向けた視線は、強者を恐れる眼ではなく。それは、幼い頃に見通せぬ暗闇の中にある筈のないものを見てしまった、そういう眼だった。
男は彼らには興味を示さず、鳴り響いたアナウンスに、『なんだ終わってしまったのか。』とツマラなさそうな顔を見せる。)

「潔いものだな。覚悟はできている、という事か。」

(少女を見下ろしながら、男は薄く笑んで、言葉を返して。
見下ろす。彼女の瞳を見つめる男の瞳は、恐ろしい程に深い蒼。深い深い海の底よりも、昏い蒼だ。
狂気が、ほんのりと滲み出す。
男は彼女の片腕を掴んで上へと引っ張り、強引に立ち上がらせた。)

「ここで負けた女は、男に凌辱されるものだがな。
そこで先ほども、そうなっていた。
自分もそういうメにあうという事だが。
そうだな―――、例えばそう、サンドバッグになっている自分などというのは想像した事くらいあるだろうな。」

(あるいは実際体験した事もあるのかも知れない。
まるで彼女にそれを想像、或いは思い起こさせようとするような言葉。
そして実際彼女がそれを想像し、思い出してしまえば、それが始まりだ。
世界が暗転するような感覚と共に、次の瞬間には、彼女の腹には拳がめり込んでいる。
海賊たる男の拳である。)

シビィ > 「い、っ……く……あたり、前……」

(この闘技場で戦う以上、奴隷は敗北するための道具でしかないことは生まれた時から理解していて、また敗北から男に弄ばれたことも一度や二度ではなかったため、この試合に置いてもある覚悟だけはできていて、腕を掴まれ身体を持ち上げられた時にせめてもの抵抗と相手をにらみつけようとしたときにゾクリと言い知れぬ寒気を感じて)

「………!っぐ!は……」

(相手の独白を黙って聞いていて、最後の質問じみた言葉に、過去に受けた暴行を脳裏に思い浮かべた瞬間に腹部に強い衝撃を感じて息を吐きだし、体の中が悲鳴を上げる音が聞こえて。
それが相手の拳だと理解するのにやや時間がかかりあまりに早すぎる相手の攻撃に混乱し)

クロウ > (彼女は、男の眼を見てしまった。そして、言葉を聞き、答えてしまった。
視線と言葉は呪いだ。魔法も魔力も関係ない。最も原始的な呪い。
さて、彼女がどんな暴行をこれまでに受けたのか。
それを覗き込むかのように、その昏い瞳は彼女の瞳を見据えて。)

「どうした。覚悟はしていたのだろう?」

(声が聞こえる。目の前の男から発された言葉だ。そしてその男の拳は、正確に彼女の腹部にめり込んでいる。
それはかつて彼女が経験した拳とまったく同じものだ。強さも、角度も、痛みも。
姿だけが、海賊の男であった。
まるでそれは、過去の焼き直しのようで。
間髪入れず、もう一発。
どすん。
もう一発。
どすん。
もう一発。
どすん。
どすん。どすんっ。どすんっ、どすんっ、どすんっどすんっどすんっどすんっ!!
気付けば彼女の前に立つ男以外にも、数多の男が彼女を取り囲んでいる。
もはや飛んでくるのは海賊の拳だけではない。
つま先が飛んできた。膝が飛んできた。平手が飛んできた。)

『はははっ、ざまぁ見やがれっ、女奴隷の分際でっ、生意気なんだよっ!!』

(男のうち一人が叫んだ。
それはかつて、彼女が言われた台詞そのまま。
否、言葉だけではない。彼女を取り囲んでいるのは、実際に彼女に暴行を加えた者達だ。
不思議と、忘れていた筈の顔や声、言葉すらも、今の彼女には鮮明に思い出せた。)

シビィ > 「ひっ、ぐっぁ……や、やめ…が、は」

(次々と飛んでくる打撃に少女の薄い筋肉では防御力などあるはずなどなく、骨が軋み、内臓は容赦なくダメージを受けていく。
それでも少女は抵抗することはできない、記憶の上ではこういった暴行を受けるときは必ず四肢の関節を外され、鎖で縛られているからだ。)

「ご……ぁ……ごめん、なさい……も、ぅ……ぐ、ふ、ぁ」

(ただただ、殴られながら少しでも苦痛が早く終わることを祈りながら謝罪の言葉を口にして)

クロウ > (ごきごきごきごきっ、という鈍い音と共に、彼女の四肢の関節が外れた。
続いて四肢が鎖に縛られる感触。
そう、それは彼女が記憶している通りの光景。まったく違わない。
いつしか、彼女の目の前から海賊の男は姿を消している。
そうして彼女を嬲るのは、大勢の男たち。)

『今更ぁ、しおらしくたって遅ぇんだよ!』
『てめぇのせいで、腕がぁ折れちまったじゃねぇか!』

(もはや飛んでくるのは拳やつま先だけではない。
あらゆる鈍器や或いは鞭、鎖が彼女を打った。
腹も、脇腹も、腕も、脚も、お構いなしだ。
そして止まぬ罵声。
意識が遠のけば、水を浴びせかけられる。)

『おおらぁっ!』

(しかし今度は、水ではなく湯が浴びせられる。
それも、熱湯に近い。命に危険はない程度に抑えられているが、それでも十分な熱さだ。)

シビィ > 「ぐ、ぁ……は……ん、ぐ……ぅ……すいま…せ……ふ、ぐ」

(あまりの集中的な暴行に意識がとぎれとぎれになるもそのたびに水を掛けられ意識を呼び戻される。
その繰り返しにやがてうわごとのようにつぶやくだけになり。
後は殴られるたびに声を漏らすだけで、少女の身体は既にあちこちに切り傷があり、全身に打撲痕が広がっていて)

「っぅ………あぁぁぁ!」

(いしきが朦朧としていたところに熱湯を掛けられれば悲鳴を上げて身体を悶えさせ少しでも熱から逃げようとして)

クロウ > 『おいこら、逃げんじゃねぇよ!』
『ちッ、おい次ぃ!次は―――』

「油を持ってこい。」

(男たちの喧騒。湯を避けようと身もだえする彼女だが、当然四肢を繋がれては、逃げられる訳もない。
男たちの不況を買うのも、愉しそうな笑い声を聞くのも、彼女にとってはかつて経験した地獄だ。
しかし、続いて聞こえた声。
まるで頭の中に直接響くようなその声だけは違った。
そんな言葉は、彼女は聞いたことはない。
油。
彼女の前には、笑いながら煮えたぎる油の入った鍋を持った男たちがいる。
皆一様に、ニヤニヤと厭らしい笑みを浮かべている。
経験は、ないだろう。
当然だ。そんなものをかけられれば、流石に死んでしまう。
しかし男たちは愉しそうに嗤いながら、彼女にそれを、頭からぶっかけて。
世界が暗転した。)

「―――煮るなり焼くなり、好きにしていい、のだったな。」

(そこは、闘技場。
少女の目の前には、腕をつかむ一人の男。
そう、彼女を好きにする権利を得た海賊の男だ。
彼女の身体には暴行を受けた傷も、火傷の痕も、何もない。
ただ、鈍い痛みだけがあった。それが、拳闘で受けたものとは明らかに違う事は、彼女自身よくわかろう。
それらは全て、先ほどまで経験していた暴行劇によって受けた痛みと同質のものであった。随分と、その程度は軽いが。)

シビィ > 「うぅぅ……」

(熱湯が傷に染みる激痛に歯を食いしばって耐え、気絶すら許されない状況に絶望をかんじながら目元にお湯ではない水滴を浮かべる。
そもそも自分はやりたくて戦っているのではないのだ、ただ闘技場で生まれた、それだけの為に奴隷となって戦っているにすぎないのだ、それでも理不尽に降りかかる暴行にじっと耐えていたが、続いて聞こえる声に顔を青くして顎を上げ)

「ぁ……ぁ…ぃ、ぃゃ」

(目の前にぐつぐつと煮える油を持ってこられれば、何とかやめてもらおうと声を上げようとしたと悪露に容赦なく油がかけられ)

「あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ!」

(頭からたっぷりとかけられたそれは皮膚を焼けただらせて、全身の肉を焼いていく。
もはや少女がたえれれる痛みをはるか餌に超えたところで死を意識しながら悲鳴が小さくなるとともに意識が途絶えて)

「ぅ…………ぅ、っあ」

(意識が戻ってくれば、遠くに人の声が聞こえ、それまでのことがまるで悪い夢であったかのように感じるも、全身に残る痛みがそれを否定し。
よほどの恐怖と苦痛を味わったのだろう、少女の股のしたの地面はぬれていて)

クロウ > (男は、暫く黙った。
先ほどまでの悪夢のような白昼夢。
しかし彼女には分かっている筈だ。実感として。あれが、決して夢などではないと。幻でもないと。彼女の自意識と記憶にはそれは、確かに現実として記憶されている。
そして、失禁する程の苦痛と恐怖の体験を経て、少しでも冷静さを取り戻せば、彼女は理解するはずだ。)

「ああ、油だと……揚げる、が適切かな?」

(先ほどの現実が、これからまた未来に繰り返されるかどうかは、目の前の男の胸一つだという事を。
彼女は憶えているだろう。男の昏い瞳を。
奴隷を殺してはいけない。
そんなルールをこの男が本当に守るのかどうかなど、決して分からない。そんな保証は実際、どこにもないのだという、彼女にとっての残酷な現実を。)

「さぁ、行こうか。」

(男は、彼女の手を引いて歩き出す。
有無を言わさぬ強さだ。彼女が歩かなければ、引きずる事になるだろう。
その先は、先ほどと同じ場所であるのかも知れない。
彼女が懇願するなら、おそらく今しかないのだ。)

シビィ > 「はぁ……はぁ…っぅ」

(とても夢だとは思えないほどに生々しい夢、そして目覚めてもなお残る全身の痛み、荒い呼吸を落ち着かせ、思考がクリアになってくれば、それが相手のせいであることは容易に想像がつく、そんなことを考えているうちに相手がせかすように腕を引けば力の入らない体は容易に地面を引きづられるようになり、それでも相手の底知れぬ力と何をされるかわからない恐怖から開いている手で相手の手首をつかみ)

「お願い……なんでも、するから……あんな、ことだけは…辞めて、くださ

(相手に引きずられる状態から何とか足を地面に着き、ふらつきながらも相手に追従しつつ相手の顔を見上げて手に最後の力をこめて嘆願し)

クロウ > (手首を捕まれると、歩みは止めないものの、肩越しに視線を彼女に向けた。聞こえて来る懇願。手に籠る力。
男は薄く笑ったまま、再び口を開く。)

「煮るも揚げるも、お気に召さないかな。ならば、焼くという手段もあるが。」

(どこか愉快そうに、男は言葉を紡ぐ。
昏い瞳が、彼女の瞳を見返す。)

「それとも、雌として雄に嬲られる方が希望かな?
それも経験はあろう。……確かにそれならば、快楽を感じる事もできような。
―――ああ、そうか。そちらが、望みか。」

(彼女の瞳を見つめた儘、歩を進めたまま、男は言葉を紡ぐ。
いつしか、闘技場の声は彼女には遠い。聞こえているのに、知覚できなくなったように。
だと言うのに、男の声だけは鮮明に。
高くもなく低くもなく。大きくなく小さくなく。
篭らず響かず木霊さず。
しかしはっきりと、聞こえる。
まるで彼女の頭に直接届いているように。
言葉が彼女に想起させるのは、言葉通りのものだろう。
と、進行方向に人影がある。
先ほどの荒くれの一人と、奴隷だ。待ちきれずにここで始めてしまったようで、場内から立ち去る通路脇で後背位で獣のように盛っている。
雄は乱暴に雌を貪っていて、雌は……快楽にその貌を蕩かせていた。喘ぐ声は淫らで、媚びるようで。
そしてその光景もまた、少女には見覚えのあるものだったろう。)

「あんな風になれたら幸せだと、思ったのだろう?」

(そう。あんな風に、雌として雄に屈服させられる事を受け入れ、快楽に心身を任せる事ができれば、と。
男の囁きが、彼女の自意識を擽る。)

シビィ > (相手の非道な言葉を聴けば抵抗しても無駄なのだろうかと、半ばあきらめに似た思いと共に口をつむぐも続く言葉に顔を上げ、うかつにも股目を合わせてしまい)

「ぇ、っ……」

(その瞬間からまた、さっきの夢のように思考がまとまらなくなり、ただ相手の言葉だけが、脳に響く、自分の深層心理をいじくり掘り返すような言葉に、何とか相手の存在を追い出そうと試みるも、視線の先に繰り広げられる男女の営みが目に留まれば、それに一瞬気をとられ、完全に意識を相手に奪われると歩いているのに、瞳に光はなくなりまるで人形のようになる。
目の前で広げられ響く雌の声、闘技場では勝者が敗者を犯すことなど当たり前に行われ、そして産まれた子供は次の奴隷闘士となる、自信でがそうであったように。
それでも、暴行され、焼かれるより数段ましであることはたしかで、そしてなぜか、いままで見慣れていたその光景が妙にうらやましく感じられて)

「っぁ……は、い……私も……雌に……」

クロウ > (狂気が加速する。
男の言葉に、そして目の前の光景に、彼女の思考がめぐる。
男の言葉は魔法でもないのに、まるで魔法のように彼女の思考を誘導していく。)

「雌に、なりたいか。……そうだな。この闘技場の女奴隷に未来などあるまい。
今、刹那を愉しむには、ああして雌として雄に媚びて尻尾を振るが最良。」

(彼女の途切れがちな言葉を補足するように、男の言葉が続く。
彼女の思考を、誘導していくように。
少しでも、ちらりとでも、そう考えてしまえば、彼女の中にその意識と発想は残る。
男と彼女は歩く。そして、ケダモノのように交わる二人の横を通り過ぎる。
彼女の鼓膜に、脳髄に、雌の獣の喘ぎ声、嬌声、悲鳴、そして肉と肉が打ち合わされ、粘膜が粘膜を擦り上げる水音だけが妙に生々しく刻まれていく。
世界が暗転する。

彼女の目の前には壁。
彼女は立っている。痛み殆どない。代わりに感じるのは、強烈な快楽。
それは断続的に、彼女の胎内に叩きつけられる肉の棒の感触と共に与えられる。
彼女は犯されていた。先ほど通り過ぎた、あの雌と同じ場所で、同じ雄に、同じように。
そうだ、彼女は憶えている。
彼女はその荒くれ、雄に負けて、こうして持ち帰られ、しかし雄は我慢できず、こうして通路で彼女を求め出したのだ。
その記憶が、確かにある。)

シビィ > (男の声がまるで脳の奥深くにしみこんでゆくような感覚にとらわれていく。
男の言葉に空虚な思考は容易に誘導されていき、雌として勝者に犯され媚びることに思考が傾いていき、やがて脳内に響くは男の声と、通りすぎざまに聞こえる女の嬌声と行為の音のみで、それが脳内を一杯にした頃意識はいったん途切れる)

「ふぁ、ぁ……ぁ、は」

(空間に響く嬌声、それが自分の喉から出ているのだと気づき、一瞬混乱するも、すぐにそれまでの記憶を思い出し、自身の狭い膣内を押しほろげる快感で残った思考が押しつぶされてしまえば後は黙って男を求める雌になり下がる。
雄にまけた以上奴隷の雌が性的に襲われるのはある意味当然の結果であると思っていたが、むしろ今の思考はそれを上回り、自分より強い雄の子を積極的にはらみたいと思ってしまうほどで)

クロウ > 【継続予定】
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からクロウさんが去りました。
ご案内:「」にシビィさんが現れました。
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