2022/01/31 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場/奴隷市場」にレフェーリアさんが現れました。
レフェーリア > 「ふぅ……ああ……」

舟に「積載」された奴隷の往来が激しい以上、最も危惧すべきは道中の流行り病。
お抱えの医者や薬を用意する大型船も何ら珍しくはないが、奴隷を売買するからには一旦市場に集める必要がある。
だからこそ市場に集められた奴隷に奴隷が感染させない為にと、発熱して居たり等様子のおかしい奴隷を弾く、または治療する為に薬剤師や治療師が日夜集められる所があり。
高給だからといった生臭い話に惹かれた治療師が、深夜まで続く業務を終えてやっと数夜の帰路に着く。

「…………うぅ」

酷いものだった。
人もミレー族も魔族も構わずに奴隷として掻き集められている子の都市の現状ではなく、
あまりにも不衛生な状態で強引にこの都市に訪れた船の対応に追われていたのである。
必死で奴隷と、それ以上に重い症状が出ていた船員を助けられはしたものの、思った以上に消耗し。
消耗したとなれば、何処かで精気を取り込みたいと身体の奥が疼いて来る。

幸いにも此処は眠らない歓楽街。何処に行ってもそんな話には困らないだろうと、一人夜の闇へと踊る様に歩く。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場/奴隷市場」からレフェーリアさんが去りました。