2021/02/17 のログ
■ホアジャオ > 鼻歌まじりに片手でがさがさと紙袋を探って、取り出すは女の手に余る大きさの中華饅頭。
まだほこほこと湯気を上げているのをすうーとかげば、皮の甘いかおりと中に包まれている餡の少ししょっぱいかおり。潮風の香りも混ざって大変に風情がある。
「…海鮮にして正解だったねー」
思わず舌で唇を湿してからこくっと唾を飲み込んで。
かふっとかぶりつくと湯気が香りを伴ってまた盛大にあふれ出す。
「―――んふー…」
口いっぱい頬張ってもぐもぐしながら、満足の鼻息が盛大に漏れる。
紅い唇の端にこぼれた餡を親指で掬って舐めてから、ふたくちめ。
■ホアジャオ > ぱたぱたと爪先を揺らしながら、潮騒の音と係留された船が軋む音を聞くでもなく聞いている。
夜にはもう鳴き交わす海鳥は見えないが、薄い藍色の空に舞う影がちらほら。
ふかふかの中華饅頭は、それでもあと三口くらいはいけそうだ。
口の中のものをごくんと飲み込んで、手の中の様子にまたにんまり笑う。
食べ終わったら、今日は暖かい風が吹くからここでひと眠りしてから帰っても良いかもしれない。
上手くいけば、港でなんぞよからぬ事をする、喧嘩を売っても良いようなやつが引っ掛かるかもしれないし。
そんなことを考えながら、たまには港の猫におすそわけをしたりして
女にしては、穏便に過ごす夜が暮れていく…
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からホアジャオさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にシェラグさんが現れました。
■シェラグ > ダイラスを訪れる事になったのは、本当に偶然だった。
船に乗るはずの船医が急病で倒れ、ちょうど知り合いだという理由で
治療師である自分に白羽の矢が立ったのである。
普段陸で奴隷を診ている自分からすれば、通常の何倍も気を使う業務だった。
閉鎖空間での病気はまさしく命取りである。
細心の注意を払って調子が悪い奴隷や客を介抱して、
どうにかダイラスへたどり着いた頃には疲弊仕切っていた…の、だが。
「……開放的な気分って、こういうことを言うんでしょうねえ!」
船着き場に近い、宿屋を備えた酒場…その一角でジョッキを傾けながら叫ぶ。
有り体に言うと、張り詰めていた状態からの開放感である。
すでに中身のほとんどないジョッキを口に当てて、ぐいと傾ける。
中身がなくなったのを見てから、店主に手をあげて見せた。
「おかわりください! あー、でもあれですね…。なんかこう、ムラムラしますね…。」
太い尻尾をくるりと前に回し、抱きしめるようにしながら尻尾の先端を甘く噛む。
鬱屈した状態から一気に開放されたことによるハイテンションは、体の疼きすら呼び起こしていた。
目の前に置かれたジョッキを眺めながら小さく唸る。
■シェラグ > 女神の祝福によってすっかり雄らしさを失った肉体ではあるが、
体の疼きは性別など関係ないとばかりに、体の奥を熱くする。
ぶるりと震えてから、目の前のジョッキに手を伸ばす。
「よいしょー!」
そのまま口に近づけ、傾ける。
飲めども飲めども、体の奥に宿った熱は収まることがない。
それどころかじんわりと理性を焼きにかかる始末だ。
ぶるぶると小さく震えると、大きく柔らかな2つの膨らみが小さく揺れた。
「とりあえず飲むだけ飲んどこ…。」
一人つぶやき、さらにジョッキを傾ける。 開放感に満ちた状態で
ハイブラゼールにでも足を踏み入れたら大変なことになる…。
そう考えられる程度の賢さは残っていた。
「…」
胸の谷間に尻尾をくぐらせ、するすると動かして遊ぶ。
さすがに酒場でおっぱじめるわけにも行かない。手慰みだ。
■シェラグ > お酒を飲みながら大あくびをひとつ。 そろそろ休まなければ。
ぶるぶると頭を振って立ち上がる。
「今日の宿、お願いします。 空いてますよね?」
うなずく店主に近づくと、そっと両手で相手の手に硬貨を握らせた。
にっこりと微笑みかけてから2階の部屋へと向かう。
せっかくロハでダイラスに来れたのだし、少しばかり遊ぶ…前に、
まずはしっかりと休むことにした。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からシェラグさんが去りました。