2020/09/01 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にボジェニスさんが現れました。
ボジェニス > ボジェニスは、ふと眼が冴えてしまった夜半に船着き場へふらりと顔を出した。
昼間は様々な理由で賑わっているそこで過ごす気にはならなかった。
でも今ならとても静かだ。波打つ音と満点の星空、そして海の中を漂う夜光が、同じく星のように揺らめていている。
日に焼けた褐色肌に潮風が触れてくると、静かに深呼吸。

「すぅ―――はぁ……。」

あぁ、潮の香りだ。
笑みを浮かべながら、手ごろな足場にいくとブーツを脱ぎ、腰を下ろす。
足首まで浸かる海の温度を感じながら、愛杖を膝の上に寝かせ、夜光の光景を眺める。

やがて足首が水と一体になったように感じると、ゆっくりと海の上に脚をつける。
ほんの一枚の海が上に乗っているだけのように、波紋を立てて
夜光がきらめく海の中、一人楽し気に海の上を歩いて、愛杖を使って舞う。

        パシャンッ       パシャンッ

波と杖を奮うボジェニス以外に、音がない世界。

「ハハッ、やっぱり海は気持ちいナ。
 お前たちも楽しいカ。」

海の中を漂う夜光が、海一枚を隔ててそこらで舞っていようと、散ることもなく、ゆらりゆらりと煌めく床のまま――。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からボジェニスさんが去りました。