2019/06/15 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にホアジャオさんが現れました。
■ホアジャオ > 雨続きだったダイラスに訪れた、初夏の晴れた日差し。
天は昨日まで続いていた曇天が嘘のように水色に晴れ渡って、たまにある白い雲も太陽に照らされて眩しいくらい。
その『港湾都市』たる象徴ともいえる広大な船着き場の端。
海上には貨物船が屯する、空の木箱が幾つも積み上げられた場所。
貨物の運搬は終わったのか、人通りの少ないその場所に、朱色の人影がひとつ。
「好天气(いい天気)……」
高く積み上がった木箱で出来た日陰の中、縁石に腰掛けて足を投げ出した女は、のんびりとした声をもらした。
■ホアジャオ > 王都でのアルバイトの合間、久々のダイラス。
馴染みの船の男たちに挨拶してまわって、これまた馴染みのゴロツキ達を久方ぶりにどついて回って。
そうして走り回ってここへ戻ってきて、ひと段落といったところ。
(……あとは)
骨のある喧嘩相手が見つかれば、今日の仕上げとしては最高なのだが。
剣呑な視線を、行き交う人々へ走らせる…
■ホアジャオ > 暫く目で人混みを追っていたが、そうそう眼鏡に叶うものが通りかかるでもなく…やがてふわっと、紅い唇から大きな欠伸が漏れる。
走り回って陽に当たって、そこそこくたびれてもいる…
(……一休みしたら、肉まんでも買いに行こ…)
涙目になった目の端を擦ると、ぽりぽりと後頭部を掻いて。
近場の低く積み上がった木箱によじ登ると、初夏の陽気の中、薫風通り過ぎる日陰でごろんと大の字になって寝転がって。
波と海猫の声を近く遠く、訊きながら…寝息を立て始める…
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からホアジャオさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にカインさんが現れました。
■カイン > すっかり暗くなった船着き場。
船員達はとうに街に繰り出すか、あるいは自分の船に引きこもり、
酒盛りを始めているかどちらかの時間帯である。
そんな中、如何にも荒事稼業でございという風体の男が下船して港に足を踏み入れる。
「…もうこんな時間か。酒の誘惑に負けた俺が悪いんだが、
これは宿が見つかるかどうか怪しいな」
これは大変そうだと腰に片手を当て、
背負い袋のひもを握り直して天を仰ぐ。
■カイン > ちらりと下船してきた船に視線をやるとつい先ほどまで、
自分も混ざっていた宴の喧騒が下まで聞こえてくる。
夕方で終わった護衛の終わりに誘われて、酒宴に参加したのが運の尽き。
酒に対する未練を断ち切る様に町の方に視線を向けると、
当然の様に盛況な様子が遠くからでも見て取れた。
「馴染みの宿もそうないし、多分埋まってるだろうしな。
となるとハイブラゼールか…。空いてる場所はあるだろうな」
妙に空いてる場所はそれこそ次の朝まで無事でいられるかは別問題だ。
困ったものだと考えながら首を鳴らし。