2019/03/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にカインさんが現れました。
カイン > すっかり暗くなった船着き場。
船員達はとうに街に繰り出すか、あるいは自分の船に引きこもり、
酒盛りを始めているかどちらかの時間帯である。
そんな中、如何にも荒事稼業でございという風体の男が下船して港に足を踏み入れる。

「…もうこんな時間か。酒の誘惑に負けた俺が悪いんだが、
 これは宿が見つかるかどうか怪しいな」

これは大変そうだと腰に片手を当て、
背負い袋のひもを握り直して天を仰ぐ。

カイン > ちらりと下船してきた船に視線をやるとつい先ほどまで、
自分も混ざっていた宴の喧騒が下まで聞こえてくる。
夕方で終わった護衛の終わりに誘われて、酒宴に参加したのが運の尽き。
酒に対する未練を断ち切る様に町の方に視線を向けると、
当然の様に盛況な様子が遠くからでも見て取れた。

「馴染みの宿もそうないし、多分埋まってるだろうしな。
 となるとハイブラゼールか…。空いてる場所はあるだろうな」

妙に空いてる場所はそれこそ次の朝まで無事でいられるかは別問題だ。
困ったものだと考えながら首を鳴らし。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にアイリスさんが現れました。
アイリス > 「……?」

干し肉を咥えたまま、見知った顔を見かけたのか。
尻尾のような髪を揺らしながらひょこり、と顔を覗かせる。
翡翠の瞳が男をみやり。

カイン > 「お?」

どうしたもんかと天を仰いで、結局宿をハイブラゼールに取るかと決めた所で、
ふと珍しく通りがかった人影を目で追えば見た顔である。
おや、と思わず声が漏れ。

「こりゃまた、珍しい所で珍しい顔に会うな、久しぶり。
 こんな所で何やってんだい?仕事のついでかね」

そう声をかけながら軽く笑って手を上げながら挨拶をしてみせる。

アイリス > 「はい。宿に帰るところです」

もくもく、と干し肉咥えたままこくん、と頷いてから。
翡翠の瞳をしぱしぱ、と瞬かせて。
尻尾のような髪を揺らしながら近づけば。

「カインさんはこんな所で油売りです?」

首をこてんと傾げて。

カイン > 「残念ながら宿を取りそこねてね、おかげで今夜はどこで寝ようかと考えてた所」

困ったことにと苦笑いながらにぼやいて大げさに肩をすくめてみせる。
こればっかりは事実なのだから見えを張った所で仕方がない。

「ちょっと前まであそこの船で酒飲んでたからな、
 先に宿をとっておけばよかったんだが」

目先の利益…つまり酒に完全に目を奪われていただめな大人である。
少しだけそこはぼかして曖昧に笑い。

アイリス > 「ふむふむ……。要するに飲ん兵衛してたんですね」

かくん、と首傾げれば尻尾のような髪が揺れて。
うーん、と思案する。
宿を貸すべきか否か。
貸しても特質問題はないのだが。
……また前みたいに襲われそうだなぁ、と言うアレもあったりして。

「……うぅん……」

悩んだ。

カイン > 「んまあ、そういうことだ」

言い当てられればそこで更に言い逃れるまでは流石にしない。
苦笑いを浮かべながら肩をすくめてそう言い返しがてらにうなずき。

「うん?どうした。まあ、そんな訳でハイブラゼールのどっかで宿をとるかどうかって考えては居るんだがな。
 …あっちの方行ったことあるかい?まあ色々と問題の多い場所でな」

あんまり近づかないことをおすすめすると苦笑いながらの忠告は、
この前の事あっての言ではある。最もやった人間の言うことではないが。

アイリス > 「いえ……ここらで宿は取ってるんですけども」

お人好しあるいは馬鹿ゆえ。
招いてもいいかなぁ、とは思ってはいるけれど。

「部屋の広さには余裕があるし、お貸ししてもいいんですけど……」

また襲われそうだなぁ、とか小さく呟いて。
それが気がかりで悩んでいる様子。
干し肉は咥えたまま。

カイン > 「ふうん?」

不思議そうな表情浮かべていたものの、相手の提案には一瞬キョトンとした表情が浮かぶ。
が、続いてつぶやかれた言葉に思わず喉を鳴らして肩をすくめ。

「そりゃあ、な。男を女一人の部屋に上げたらそうなるのも仕方ないと思うぜ?
 でもまあ、襲うってのは確かに宜しくない。
 というわけで口説いて見ようか。アイリスが良ければ一晩付き合ってくれないかい?」

そんな事を言いながら手をするりと伸ばして肩を抱き、顔を覗いてしまおうとする手の速さである。
合意の上なら話は別だろうという理屈。
冗談めかしては居るものの半分本気といった所、逆に言えば断られれば諦めそうではあるのだが。

アイリス > 「ふにゃっ!」

あまり男慣れしてないせいでびくっ、と体が跳ねて。
覗き込まれてしまえば顔を赤くして、視線をそらし。
どぎまぎしてしまいながら、ちょろいなぁ、私、とも思い。

「……うぅ……だ、だめです。部屋なら貸します、けど、えっちはだめー、です」

うぅぅぅ、と視線をそらしたまま。
唸りながらも抱き寄せられたそれから離れる事ができず。

カイン > 「とりあえず部屋貸してもらえるだけでも十分ありがたいさ、っと。
 …何でえっちなのが駄目なのさ?」

貞操観念は人それぞれとはいえ、男は大分男性としても緩い部類である。
興味を惹かれたのか軽い調子で問いかけて見せながらも、
手慰みとばかりに相手の臀部をゆっくりとなぞりながら柔らかを堪能してのけるスケベ親父。
可愛らしい反応を堪能しながらも、離れるような拒絶がないのをいいことに顔を覗き込んで反応を伺い。