2019/01/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にリーザさんが現れました。
リーザ > 「ふぁ……眠い…」

ダイラスの船着き場の一角。
倉庫が立ち並ぶ海沿いの一つの倉庫の側に灯りを片手に立っての夜警。
時折に現れるという倉庫荒らしを経過しての雇われなのだが、その退屈な時間にあくびを零す。

元々によるが強いとは言えず、この仕事も半ばお金の入用で飛びついただけ。
夜警に立ち数刻で後悔し、今は眠ってしまわないように気を張って。

「誰も来ないよね…来ないといいな……」

もし来ても危険のない人がいい、そんな事を考えて立ちつくして。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にキニスさんが現れました。
キニス > 「う、流石に寒い…」

外套を見に纏い、潮風に吹かれながらも倉庫街を行く
時々通りすぎる夜警を回避しつつ、彼が目的としてる荷物へ近づいていく

季節も相まって、この時期の海沿いの施設は寒さが厳しい
防寒対策はしているものの、流石に風は厳しいものがある

(手袋付けてくりゃよかったな…)

そんなことを考えていると、目的の区画へとやってくる
胸ポケットからメモを取り出し、いざ盗みを働こうとする
…が、目的の荷物がどれかわからない。

「何でッ…!」

何でこんなに複雑に荷物置いてんだよ!と小声で悪態を付きつつ、荷物を一つ一つどかす
そこは丁度、新米冒険者の彼女が居る区画であり、位置的に、荷物をどかす音が一番聞こえる場所だろうか

リーザ > 「早く帰って温かいスープが飲みたいよ…」

夜の潮風には薄い外套では役に立つこともなく。
逆に冷えた鎧の冷たさが服越しに身体に染み、スカート方覗く足を冷やしていく。
次からは絶対に夜警の仕事なんて受けない、そう決めて少しでも風を避けようと倉庫の影に潜り込み。

ここなら少しはましだと息を吐けば不意に聞こえる荷物を動かすような音。
倉庫の影に来ていなければ他の音で消えていたよう直人に気が付けばはっとして。

「もしかして泥棒?うわ…本当にきちゃったよ…」

荷物が崩れた音ならいいな、そんな期待を胸に剣を抜き。
灯りを前に出して照らす様に音が聞こえた方へと足を向けて近づいていく。

キニス > 「えっと、こっちにあのデカいのを寄せて…」

どう動かせばいいと独り言を呟きつつ、荷物をどかす
こんなクソ寒い中荷物を移動させることになるとは、と
改めて自分の受けた依頼について頭を抱える

「…ん?」

足音が聞こえる
背後から聞こえる足音に勘付けば今持ってる荷物を地面に置き、剣を抜く
物陰に隠れて近づく灯りを察知すれば、音を立てずにやって来るのを待ち

「動くな」

その物陰から出て来て、灯りの主の首元に剣を向ける
視線は「声を出すな」とも訴えており、その動きだけで歴戦の剣士であることを彼女に知らしめるだろうか

リーザ > 「なんでこんなにごちゃごちゃ置いてるのさ…。もっと整理しようよ」

音が聞こえた方へと向かえば大小の荷物があちこちに乱雑に置かれている様子。
灯りが届く範囲でこうなのだから、届かない場所も似たようなもののはず。
ここから音が聞こえた場所を探すと思うと溜息しか出ず。

「誰かいる?持ち主や船員なら早めに言ってよ」

聞こえた音が実は猫などが荷物を落とした音なら問題ない。
ただ人がいた場合は誰かによって対応が変わる。
念のためと声を掛けながら荷物を縫うように物陰を照らして脚を進めていくが…。

「――っ!」

一つの荷物の側を通り過ぎ、何か動いたと思えば首元に剣を向けられての一言。
慌てて視線を向け、その動いたモノ、男の視線に息を飲み。
声を掛けられるまで気が付かなかった事から、自分よりも手練れだと直ぐに察して。

キニス > 自分が立てている音の事を完全に忘れていた、と
長年の経験でこんなミスするなんてと内心で呆れる
しかし、やってきた相手にイニシアティブは取れたので、結果としては良しとする

「お前は誰だ?ここの警備か?」

剣を向けたまま、目の前の彼女に問いかける
その視線は威圧を込めており、女であっても容赦しない殺気もあった

ただ、相手の顔をしっかり確認したからか、その幼い容貌に少し動揺する
何とか荷物だけを持って、彼女を無事に返すように出来ないか、と
荒波を立てずに解決する方法を考えていた

リーザ > 「あなたこそ……ここの人じゃないよね。泥棒…?」

剣こそ持ってはいるが、おそらく切っ先を向ける前に首に刃が通る。
それだけの実力差は理解でき、声が震えるのを押さえて逆に問いかえす。

もし泥棒なら取り押さえるか追い払うのが仕事であり。
こうして会ってしまったからにはそれをするしかないと。

「私は警備だよ。大人しくお縄に着くか逃げるかしてくれない。
す、直ぐに応援も来るんだからさ」

害獣などではない人からの殺気、腰が抜けてしまいそうになるのを必死に耐え。
嘘混じりの言葉で相手に投降か去る事を進めていく。

キニス > 「人聞きの悪い、俺は冒険者だ。ただ盗みの依頼を受けてるだけさ」

彼女をジッと見据える。
この状況で自分に何かを問いかける余裕があるのかと思ったら
身体と声が少しばかり震えているのが分かる

当然だ。年端も行かない少女が大人に剣を向けられればそうなるだろう
寧ろよく耐えている方だ。…何だか、いい気分じゃなくなって来たな

「…はぁ、んなもん、嘘だって判るっての。
 剣を置け。殺したりしねーからよ」

溜息を吐いて、殺気を取り払えば彼女へそう告げる。
自分も肩から力を抜き、剣を彼女から離せば腰へと差す。
その様子は、彼女へ不信感を与えるだろうが、少しばかりの安心感も与えるだろうか。

リーザ > 「盗みに来てるなら泥棒だよ。同業でも泥棒だから」

じっと見られると後ずさりそうになるのを耐え。
よりによって何で私の時にと、心の中で神様を呪って。

逃げ出したい、でもそうしたら斬られる。死にたくないという思いから踏みとどまり。
どうにかこの状況を出来ないかと足りない頭で必死に考えて。

「う、嘘じゃないよ。私のほかにも警護はいるんだから。
何を企んでるのさ…」

溜息と共に殺気がなくなり。
首元の剣が離されて男の腰にと戻される。
急にそんな事をされれば、代わりに何かと疑うのは当然な事。
剣を向けるように後ずさって荷物の一つに背を預ける。

キニス > 「うるせーよ、それだったら仕事で人と戦ってる騎士様は人殺しなのかよ」

必死に耐えてる彼女を見て頭を抱える
一応、一般人ぐらいの道徳観はある。それ故に未成年の少女がこのように怯えている景色が
なんとも見るに堪えないものであった。

警戒心を持ち、剣を向ける彼女に落ち着けと言わんばかりに手を向ける
ってか剣を置けって指示聞いてねーし…と呆れた表情をしつつ、ため息をまた吐く

「だから落ち着けって…お前の他に警備が居るのは知ってるよ
 故に、だ。さっさと仕事を終わらせたいんだよ。寒いし、嫌だろ?」

後ずさりする彼女の方へと歩いていく
どうせその剣で何をする勇気もないだろうと、特に警戒をするようなことはしない
まぁ、仮にしたとしても大丈夫なのだが