2018/10/10 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 大型の奴隷船が、港に着港している。
そこから、ぞろぞろと列を成して降りてくるのは、種族も年齢も様々な、奴隷たち。

奴隷商人の中でも、ちょっとした豪商が、大きな"仕入れ"を行っており、今日がその納入日であった。

「はい、じゃあ皆、これからバフートまで歩きと馬車で行くよ。ああ、心配しなくていいよ、女の子も大勢いるからそこまで早くは歩かないし、途中でご飯も水も支給するからね。君達の買い主は、その辺気前が良いんだ」

その前に立って、青い闘牛士服を着た男が、奴隷達に努めて明るい笑顔で話しかける。
彼は、この奴隷達を、バフートに行く馬車に引き渡すための、引率兼護衛である。
他にも、武器を持った男が二三人程居るが、彼等は単純に護衛専門。
彼等に連絡事項を伝えたりするのは、クレスの役割だ。

「……引き渡しの時間まで、まだ時間が有るな。じゃあ、暫くは此処で休憩としよう。あー、そこの人、悪いけど奴隷達に水を買ってきてくれないかい?」

と言って、船員の一人に金貨袋を押し付けて、買いに行かせる。
彼は怪訝な顔をしたが、結局は彼に従い、近くの店まで歩いていく。

奴隷と言っても、結局は人間。大勢で反抗されれば、逃げ出される可能性はある。
特に、此処は開けた場所だ。三々五々に散ってしまえば、こちらの少数の戦力では取り押さえきれない。
だから、戦力が決して多いとは言えない今の時点では、少しでも彼等の感情を宥めなければならない。

「(その辺、考えないといけないのが面倒くさいよなあ。っていうか、もっと人よこしてくれよなあ……)」

そう思いつつ、しかし用心深く彼等を監視する。
勿論、あり得ないことでは有るとは思うが、奴隷だってピンキリだ。
何らかの目的で実力を隠し、逃走の機会を伺っている『ツワモノ』が居ないとも限らないのだ。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 『水、買ってきたぜ。っていうか、俺の仕事は船動かすことであってパシリじゃねえんだが……』

「だから、多めに金を渡したでしょ?それに、船の中では随分とコキ使ってくれたじゃないか」

大きな木箱を担いで持ってきた船員を出迎え、箱を開ける。
ひ、ふ、み、よと中の瓶の数を数えて、奴隷の人数と合っている事を確認。

「はい、じゃあ今から瓶を前の人に渡すから、未だ持ってない後ろの人に回していってね。言っとくけど、二つ以上ガメようとした人はキツイお仕置きが待ってるから」

そう言って、奴隷達に瓶を行き渡らせていく。