2018/06/24 のログ
ダスト > 背後の監督官から終了の声が聞こえればやっと終わったかと頭を振って立ち上がり。

「っあー、待ちくたびれたぜ。せっかくここまで来たんだし魚料理でも食べて帰ろうかな」

グーっと背中を伸ばして固まった筋を伸ばし。
空腹を訴える胎の音を沈めに街の繁華街へと繰り出すことにし闇に消えていった。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からダストさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にルインさんが現れました。
ルイン > (俄に周囲が騒がしくなった。
東国より戻って来た商会自前の船が。諸々の手続きを終え、荷下ろしを始めた為に。
少々離れた所から。屈強な人足達、或いは奴隷達が、次々に樽や木箱を運び始める光景を眺めていた)

 今回はね。…そう、危険物が多いから、要注意でね?

(この場を仕切る部下に、一応付け足した。
普段は比較的安全な品物が多いのだが…昨今の状況を鑑みて。
今回ばかりは、荷の種類が違う)

 硫黄。木炭。そして硝石。
 ――シェンヤンじゃぁ、この国よりずっと昔から。
 使い方を見出されてきた物さ。

(それ等を原料に作られるのは――つまり、加工済みで運ぶ込まれているこの船荷は。所謂火薬に他ならない。
…古くから伝わっていると。それも、事実だろう。
魔導に劣るシェンヤンは、必然、そういった技術と物量によって、戦を続けて来たのだから)

ルイン > (しかし今や、マグメールの側も様変わりした、らしい。
嘗ての戦争のようにか、はたまた行き過ぎた自衛なのか、魔界側への侵攻を目論む動きが有るという。
この所頻繁に情勢が入れ替わる最前線も、動乱の近さを証明する物なのだろう。
だから、今は。商売人にとっては好機。
何時の世も、如何なる国でも。戦争が産業と経済を活性化させるのは自明の理)

 そうそう。…主に、火砲に使う物だから、くれぐれも火気厳禁で。
 違う使い方、は――今回は考えなくて。良いと思うよ。
 何せ殆ど、軍隊様からの注文だから。

(多少の例外はあれ、大半が、軍に――武力を欲し用いる者達に、納入される。
剣呑な品物だが、相手が公的な存在なのだから、大手を振って持ち込めるという物だ。
――それこそ。普段の、積み荷とは違って)

ルイン > (…実際の所。この火薬が必ず魔族相手に使われるとは限らない。
つい先日には、星の聖猫派に絡んだミレー族の集落が一つ落とされたという。
同様の内患が繰り返される可能性は充分に有る。
――或いは、違う戦が…違う侵攻が、無いとは決して言い切れない。
嘗ての蓋天戦争然り。この国は、他国への侵攻抜きに語れない。
が。例え何に使われるとしても、それは客の自由という物だ。
売ってしまえば、渡してしまえば。止める権利も義理も無い)

 お、っと。そうそう…あっちと別に。いつもの物…
 こっちの本店で引き取るから、宜しく?

(こそりと、部下の耳元に顔を寄せ。追加の確認。
とある人物からの意向を受けて、常より多めに運んで来たのが。
本国シェンヤンより更に東の調味料。
味噌や醤油を複数種、その他基本のさしすせそ、一通り。
そして――意を受けた部下が手ずからこの場で差し出した、一瓶)

 ふ、ふ。そうコレコレ……近頃は、ウケるから、ね?

(ずっとずっと東方で作られる蒸留酒。
エールの苦味とも、果実酒の甘味とも、また異なる味わいは。
珍しい物好きの貴族などへの、手土産にも向いているだろう。
――とはいえ、この一本は。あくまで、自分自身の為、だったが)

ルイン > (という事で。
そんな物を手に入れ、個人的にも上機嫌。
大口の取引も――滞りなく進むだろう。
最も危険な海路は終わった、後は此処から王都へ輸送し、王国軍に提供するだけだ。
荷を運ぶ輸送団と共に戻る、その準備の為踵を返す。
港の残りは、人手に任せても充分だと踏んで)

 それじゃぁ、続きは向こうで。
 終わった後。愉しみにしているよ…?

(後を託す部下が、王都迄戻って来たら。個人的に労う位は良いだろう。
酒瓶を開ける恰好の名目にもなる。
一番の期待は何処に置いているのやら――ともあれ。
宿へと向かう、その足取りは軽かった)

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からルインさんが去りました。