2018/05/15 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にヴァルブルガさんが現れました。
■ヴァルブルガ > 宵の歓楽街。頬をわかりやすく朱色に染めた一人の疵顔の女が歩いていた。
やはりダイラス。魚料理がおいしい。会うから、と勧められた去年仕込
んだ白ワインを店の
お上に勧められ、ついつい盃が進んでしまった。
もう寒い、という時期ではない。白い清潔感のあるシャツとパンツ姿で
足取り軽く歩く。
宿に帰ってしまうのも名残惜しく、宿とは別の方向に角を曲がる。まだまだ
宵の口。通りは人で多い。一人のもの、グループ、みなどこか浮かれた様子
ダイラスの夜の活気は王都にも負けないのではないか。そんなことを考えながら、肩がぶつかった相手に愛想よく頭を下げて。
■ヴァルブルガ > 「~♪」
心地よい風に火照った頬を撫でられながら、鼻歌を口ずさむ。
ふと、一体何の歌だったろうかと首をひねり、まぁいいか、と緩めた足取りを
再び進める。いい気分だ。
「ん……?」
少々ガラの悪い、とはいえ冗談で済むような地域に足を踏み入れた。
異国のマッサージ店などがあるが、入っていく男性の表情を見ると、どうも
普通のマッサージではなさそう。女性客が入っていく看板もある。垢すり?行ってみたくはある。針灸?一度実物の針を見たことがあるが
あんなものが体の中に入っていくなんて想像しただけで身震いする。
何やら熱心に女性を勧誘する男性。女性は苦笑いしているようだが、危険な
雰囲気はない。どこかの逝けないお店の勧誘のようだが、取り締まりが
厳しいのか女性に手を振れようとは決してしていない。気にすることでも
ないか、とそのわきを通り過ぎる。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にグライドさんが現れました。
■グライド > (仕事が――――終わった。
ハイブラゼールの方で盛大に大立ち回りをやらかした末に
護衛対象を王都まで送り返す事に成功した為、己の役目は此処で御免
さぁ、散々暴れた分飲み食いの時間だと、何時もよりも随分確りしている宿へ装備を預け
こうして気侭に出歩いているという現状。
背中に盾だけは背負って居るが、それ以外は普段よりも可也軽装で。)
―――……うん?
(ふと、歩いている最中に耳へと届いた鼻歌。
其の歌声の主は、はて、誰だろうかと辺りに視線を送れば
なにやら、店の種類としては、所謂アレな類の勧誘を眺めている女が一人。
興味でも在るのだろうか、と、外野から其の様子を伺っていれば
其のうちに、また其の横を通り過ぎて行くのに、僅か首を傾げ。)
………そんな御眼鏡には適わなかった、か?
(通りすがりに、戯言めいてそんな言葉を掛けては
女の横顔へと視線を落とし、けらりと笑って見せるだろうか)。
■ヴァルブルガ > 「?」
声をかけられて少し驚いたように切れ長の瞳を開き、振り返る。
傭兵、だろうか。荒々しい見た目ではあるが、雰囲気はどこか冗談
目化した感じで、危ない感じは受けない。ちょっといたずらっぽく
はにかむように微笑みながら言葉を返す。
「なんですか、それ」
声をかけられたこと自体を拒む様子はなく、むしろ歩調を落としてならんで
歩く。
「料理がおいしかったもので、ついついのんびりと散歩してしまってました」
ちょっと、怪しい雰囲気も嫌いじゃないんですよ、なんて笑いながら周囲を見渡す。
顔つきはきつめだが、冗談やそういうたぐいのものも平気の様子で。
顔には大きな傷があり髪で隠している。