2018/04/07 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にアリスさんが現れました。
アリス > ダイラスには多くの人が、様々な種族の様々な立場の人がいると聞いて人間観察のために訪れてみた。
街を歩けばその教えの通りに酔った男やしなだれかかる女、はたまた仕事としての闘いを終えた後だろうか猛々しい戦士らもいたりして、人間観察という目的は達せられたものの些か人酔い気味。冷風を求めて海辺へと足を延ばせば、頬を撫ぜる風が心地良くて自然と鼻歌交じりに歩みを進め。

「――♪…!」

静かな海に散らばる宝石のような船の放つ光があまりに綺麗でつい開放的になっていた。
人影に気付いたならば鼻歌も止まり気恥ずかし気に口元抑えたりして。

ジルヴァラ > ふと風に乗って愛らしいメロディが聞こえてくる。
男が音色のした方へ振り返ると、こちらの存在に気づいていなかったのか、歌声の持ち主であろう人影が息を呑む気配がした。
高台に置かれた篝火に照らされ現れたのは若い娘だった。
意外な来訪者に男はくつりと喉を鳴らして笑い、大仰に肩をすくめてみせる。

「――気にせず続けてくれ。いい声だ」

ここが歓楽街に近いこと、そして身に纏うドレス姿から夜に生きる女だろうかと予想を立てたが、それにしては口元を抑える仕草ひとつに淑やかな品がある。
どこかの令嬢だろうか。そうであれば、この時間、この街での一人歩きはあまりに危険だ。

「こんな時間に散歩か? アンタみたいな嬢ちゃんにはお勧めしねえが」

警戒心を持たれぬよう、あくまで心配するように声を掛ける。

アリス > 今夜この街で見かけた異性は皆酒に酔っていたり、艶かしい女性に鼻の下を伸ばしていたりだった。闇夜に抱かれているためにはっきりと相手の姿は見えないが聞こえてきた声は理知的で、“ダイラスでは知らない人に気を許してはいけない”という事前のアドバイスはすっかり吹き飛んでしまって。

「やっぱり…聞こえていたんですね。恥ずかしい…」

口元を抑えていた手を下ろし静かな足取りで石畳の上を進んでいけばそこにいたのは逞しい体つきの銀髪の男性で。

「ダイラスには魅力的な方がたくさんいらっしゃるとお聞きして、お散歩がてら来てみたんです」

そういうと小さく微笑みを口元に湛えて肩を震わせて。

「街中にもたくさん魅力的な方はいらっしゃいましたけど、貴方様が一番素敵ですわ。とてもきれいな銀髪」

聞こえてきた己を気遣う言葉にすっかり気を許す警戒心のなさを露呈しつつ篝火の灯りでキラキラと輝く銀色にうっとりと目を細め。

ジルヴァラ > 暗がりから歌声と同じ、可愛らしい声が届く。
恥じらいながらも歩み寄る彼女の姿を見とめ、男はわずかに目を見開いた。
ドレスの暗い色のせいで近づかれるまでわからなかったが、篝火に浮かび上がる豊かな胸元と、それに反し華奢な腰まわりの曲線があまりに美しい。
それだけで十分に魅惑的だが、表情には何の毒気も下心もなく、好奇心を隠せない少女のような微笑みを携えており、
そんな危うさがかえって、嗜虐性を秘めた男の胸を卑しさで掻き立てる。

「……参ったな。先にそこまで褒められちゃ、アンタを口説く言葉が霞んじまう」

明け透けにこちらを称賛する娘に男は困ったように笑うと、一歩踏み出して距離を詰め、軽く肩を抱きながらその小さな耳元に唇を寄せた。

「これじゃ襲ってくれと言ってるようなもんだ。それとも――そうやって男を落とすのが嬢ちゃんのやり方か?」

アリス > 「だって…本当に綺麗なんですもの。この銀色と、お肌の色と…今は暗くて見えないけれど青空みたいな瞳の色と」

褐色の肌との対比で白いシャツと銀色の頭髪が輝いて見え、所々色が変わっている部分は傷跡だろうか、それすらも彼を飾る魅力の一つになっていてついつい触れてみたくて手を伸ばしてしまうほど。
いきなり触れるのは不躾だろうと延ばす手を押しとどめるも、不意に耳にかかる吐息のぬくもりにピクリと背筋震わせ。

「ふ……っ…」

やり方か、そう尋ねられれば小さく首を左右に振って。視線を闇夜に輝く星々に向け眉間にしわ寄せながら逡巡したならばへろん、と眉尻を下げ。

「…そう。これが私のやり方なの。…私のこと……襲ってくださる?」

言ってしまった。普段の自分ならばこんなことは恥ずかしくて思っていても口にはできない。けれども自分を変えたくてここへ来たのだから未知の領域へと足を踏み入れるべきで、精いっぱいの強がった声で答え。
肩に回された腕にそっと手を伸ばして手首を掴んだら、心無い人々から“無駄にデカい乳”と揶揄される胸元へと誘い頭上にある青い瞳を上目遣いで見上げ。

「…おっぱいは…お好き?」

ジルヴァラ > わざと意地の悪い台詞で問いかけたのには牽制の意味もあった。
今ならまだ引き返せる。嫌なら男の手を跳ね除け、悲鳴を上げて駆け出せばいい。
ところが、彼女はそうはしなかった。
少し迷った風はあったが、熱を宿した甘い瞳で男の言葉を肯定してみせる。
それが強がりであることは、声に潜んだ緊張感から確かに伝わってくる。――それも含めて、面白い。

想定外の彼女の行いに男はすっかり面食らって、肩を震わせて笑った後、合図とばかりに彼女の耳に口づけた。

「いいねぇ。楽しめそうだ」

そう答えるや、細くしなやかな指が男の腕を取り、柔らかな胸へと導く。
じっとこちらを見上げる紫色の澄んだ瞳を熱く見つめ返し、手のひらで胸を撫で回すと親指で先端を悪戯に探る。

「嫌いな男はいねぇよ。アンタのは特に美味そうだしな」

そう言い、先の飾りを服の上から軽く摘み上げて。

「こんな場所でいいのか? ……明るい場所でアンタのよがる顔が見てえもんだが」

アリス > 耳に触れる唇は少しかさついていたけれども、自分を気遣ってくれるような感情が声に滲んでいることもあって不快感はない。
己の乳房を撫でさする掌は、やはり自分のものとは異なって大きく力強くてついつい下半身が熱くなり無意識のうちにピクリピクリと身体を震わせてしまって。
はしたないとわかっていながらも止められない身体の疼きに、ますます眉尻は下がり気付かないうちに紫の瞳には涙の膜が張っていて、そんな瞳で縋るように見つめ。

「……明るいのは恥ずかしい…でも、私も……貴方様の綺麗な瞳をちゃんと見てみたい……ッ…」

下着越しにもかかわらず的確に胸の飾りを摘まみ上げる彼の手業に耐え切れずに声は甘さを増していき、そんな自分を恥じる様に唇をぎゅっとかみしめ。
彼が歩き始めたならば、そっとロングコートの裾を掴んで後を追おう。

ジルヴァラ > 己の手の中で戸惑い、恥じらいながらも懸命に応えようとする姿がいじらしい。
不思議な娘に魅了された男は、共に過ごす夜への期待に胸を躍らせると、彼女の歩幅に合わせ、ゆったりと高台を下りていくのだった――

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からジルヴァラさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からアリスさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 昼から数刻過ぎた時分の、いくつもの倉庫が軒を連ねる倉庫街。
その通りには、荷物を倉庫へと運び込む人足が何人か行き交っている。
ピーク時にはかなりの人数になり、結構な混雑となったりもするのだが今はそれも過ぎ、
ぼちぼちと言った所。

そんな光景を眺めながら、両手を頭の後ろで組みながらのんきそうな面を下げてのんびりと通りを闊歩する、金髪碧眼の男が一人。

「──んんーむ……なんにもなさすぎて暇すぐる。くわわわ……」

独り言を呟くと、大口開けて欠伸を零す。
男は、冒険者として倉庫街のパトロールの依頼を受けてこの場に来ていた。

なんにもない、とは言うが、実際には昼から今まで、荒くれ者たち同士の喧嘩などが2、3勃発しており、
男もその仲裁、鎮圧にあたっているのだが、男にとってそれは特別記憶に留めておくような出来事ではないらしい。

ともかくそんな感じで暇を持て余している男は、なにか面白いものでもないかと淡い期待を抱きながら
視線を巡らせつつ、大股でゆっくりと歩みを進め続けてゆく。

エレイ > そうして、交代までの時間を何事もなくダラダラと過ごしていって……。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にカイルさんが現れました。
カイル > 船着き場の奥も奥。小型の船が多く渓流されており、夜の今となっては、誰も姿も見えないのが通常なのだが。。。

暗闇の中に男たちが数人。蠢いている。

「ほれこれで5人。ったく、遅れるのは勘弁してほしいぜ。こっちだって暇を持て余してる訳ではないんだからな。」

 奴隷商らしき物から料金を受け取れば荷を乗せた小舟はゆっくりと船着き場から離れていく。それを見送りながゆっくりと紙巻たばこを加えれば、マッチに火をつける。男の顔が暗闇に照らし出されて。

カイル > ゆっくりと息をついこめば、タバコ葉が焦げる音と共に紙巻たばこの先端が赤く光って。

「今日は大分もうけたな」

そうつぶやけば革袋をお手玉する。チャリチャリと金属音があたりへと響き渡り。
海風が男の髪を揺らして。