2018/01/08 のログ
バーニィ > 「しかし、海ってのは広いもんだなぁ…」

月明かりに照らし出される海原を眺めるのも楽しそうだと少女は壁際の樽の上に腰を下ろす。

そして、コートのポケットからスキットルを取り出すと蓋を開け中をちまちまと煽り始める。

鍛えられながらも女を残す細首が上下に動き、口の中の液体を飲みこんでいく。

バーニィ > 「さって。 腹減ったし。 どっかいくか。」

そうつぶやくと少女はスキットルを傾けながら船着き場を後にしていった。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からバーニィさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にメリルさんが現れました。
メリル > 今また船着場に一隻の船が着く。
この地を目的とした乗客達が降りて行く中に少女も紛れていた。
すっぽりを身を覆う様なフードの付いたローブに身を包んでいる。

既に行き先も決まっている乗客達が消えて行く中、まだ決まってない数人の中にいた。
肩から提げた鞄から地図を取り出し、そこへ視線を落とす。

(先ず優先させるのは宿泊先で、その後は減ってきた物を買い足さないと…その前に食事?それとも…)

今後の行動を地図を見合わせながら考えていた。

メリル > (あ、でも、ここは確か港湾都市だし何か珍しい物があるかも?
話には色んな酒場やカジノもあるみたいだし、それを見て回るのも…)

行き先を見ていた視線が、地図に示す場所を彷徨い始める。
一度思考が外れだしたら止められない止まらない、制止してくれる相手も存在しない。
かくして、周りの残った客達もその場から居なくなり、気が付けば一人となっていた。

メリル > 一度乱れ始めた思考は収まりを知らない、だが本人としては乱れた事に自覚が無い。
そんな事をしている間に、次の船、また次の船が着いては乗客が降り、消えていく。
結果、到着したのは昼前だと言うのに、我に戻った頃には夕方近くになっていた。

「あ…あれ?…ええぇっ!?ちょ、な、何でもうこんな時間になってるのっ!?」

来た時には太陽は真上にあった、それなのに今見える太陽はかなり傾いている。
慌てた様子で辺りを見渡し、地図にまた視線を落とし、次こそはと宿泊施設を探しだす。

(このまま宿が見付からずに夜とか洒落にならないからね!?
せめて、せめて宿だけでもどうにかしておかないと…!)

こうした経験は一度二度ではない。
計画に考えをめぐらせ、あらぬ方向に思考が飛び、気が付けば時間だけ過ぎている。
慌てて宿を探すも時間が遅く、宿が取れずに野宿なんてざらだった。
只でさえ慣れない船で満足に寝れてない、到着した日ぐらいちゃんと寝たいと考えるのは当然だろう。
近場から、もしもの事を考えて幾つかの候補を上げておいた。

メリル > (とりあえず、動かないと宿も見付からないし、動かないと…!)

余裕を持って立てていた計画なのだが、その余裕はどこへやら。
目星を付けた場所へと目印を付ければ、地図を手にしたまま少女は駆けだす。
果たして少女は無事に宿に泊まる事が出来たのか…それは少女だけが知る事である。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からメリルさんが去りました。