2018/01/06 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にティニーさんが現れました。
ティニー > たくさんの船が行き交う船着き場を目を輝かせて見ていたはずだった。
ふと気付くと辺りは倉庫のような建物が立ち並ぶエリアに迷い混んでしまったようで、困惑した表情を浮かべながら立ち尽くしている。

「ここはどこなんだろう?勝手に入っていい場所じゃなかったらごめんなさい」

忙しそうに働く人々の誰に言うわけでもなく、のんびりと呟くと、ひとつの建物の前に勝手に腰を掛ける。

ティニー > 家出をして数日、まだまだ旅行気分のまま、色々な場所を見て回っているが、幸い恐ろしい目にあっていない為か、危機感はどんどん薄れ、ぼんやりに拍車がかかっている様子。
頭まで被っていたローブを外し、大きく伸びをする。

「んー…!着慣れない服は疲れちゃうねぇ…普段の服でも大丈夫だったかもしれないなぁ」

のんびりとした口調で言うと、そのまま足を伸ばし、ぼんやりと辺りを見回している。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──くーわわわ……」

大欠伸をかましながら、のんびりと大股で歩く金髪の男が一人。
男は現在、倉庫番兼、荒事などが発生した場合の鎮圧役──用心棒の依頼を受けてこの場にいる。
とは言え今のところこれと言った事件もなく、男は暇を持て余していた。

「んーむ、ヒマだのぅ……もう屯所で昼寝でもしてようかなあ……んー?」

独り言をもらしながら適当に視線を動かせば、やがて一つの倉庫の前に座る、
この場に些か似つかわしくない雰囲気の少女を見つけて眉持ち上げ。
少し首を傾げつつも、とりあえず歩み寄るとへら、と笑みを浮かべつつ声を掛けてみる。

「──やあやあお嬢さん。そこで何をしているのかね?」

ティニー > 綺麗な金髪が視界に入り、付いてきた人物に何となしに視線をやる。
話しかけられれば、人好きのする懐こい笑顔を浮かべて。

「こんにちは。ちょっと休憩してて…あっ!ここ立ち入り禁止でした?」

座ったままで整った容姿のお兄さんを見上げ、のんびりとした口調であいさつするも、話している途中で若干慌てたように尋ねて。

エレイ > 人懐こい笑みが返って来ればにへ、と更に表情を緩めつつ。
慌てた様子の問いかけには、笑みのまま首を横に振り。

「いや別に立入禁止とかそういうのとは無関係。ただお嬢さんみたいなのが一人でボーっとしてると
ちょっと僅かに色んな意味で危ないかな?」

なんて眉下げて笑いながら、ジロジロと彼女を無遠慮に眺めつつ半ば独り言のようにつぶやく。彼女にその意味が通じるかどうかは判らないが。

「ちなみに俺は冒険者で旅人だが、今はココの倉庫番のバイトをしているエレイと言う者だが呼ぶ時はさん付けで良い」

そしてドヤ顔でビシ、と自分を親指で指し示しつつ、訊かれても居ないのに自己紹介を繰り出すのだった。

ティニー > 立ち入り禁止ではないと聞けば、安心したように息を吐き。
危ない、の言葉に真面目な表情で頷いて。

「大きな荷物も多いですもんね。ちゃんと気を付けます」

不躾な視線には少しだけ首を傾げ、自分の着なれていない服に視線をやり、やはり似合っていないのかと僅かに眉を下げて。
名前を教えて貰うと、すぐに再び笑みを浮かべ。

「エレイさん、素敵なお名前ですね。私はティニー、よろしくお願いします。あ、エレイさんも休憩していきます?」

自分も素直に名乗り、自分の隣にちらりと視線をやって。

エレイ > 「そうしてくれぃ」

真面目顔で頷かれると、やっぱ裏の意味まではわかんないかー、と思いながら頷き返す。
眉下げたり、笑みを浮かべたりとコロコロと表情を変える様子を、微笑ましげに見つめて。

「──ティニーちゃんだな、こちらこそよろしくだぜ。……ふむ、魅力的な提案だが
さっきも言ったとおりココはちょっと人通りが多くて物理的にも危ない。
なので手数をかけるがちょっと屯所のほうまで一緒に来てもらえるかね?」

名乗りを返してもらうと、咀嚼するように名を繰り返して。
休憩を勧められ、軽く思案してから人差し指を立ててそう提案し。
エスコートを申し出るように、彼女に向けて片手を差し出した。

ティニー > 頷き返して貰うと、ここは本当に危ない場所なんだなぁと心に刻み。
世の中、やはり良い人の方が圧倒的に多いんだなぁ…などと、優しい相手の様子に満足そうな表情を浮かべる。

「…屯所?私がお邪魔してもいいんですか?」

入ったことのない場所を聞けば、好奇心は疼き、目を輝かせて。
相手の迷惑など考えず、行く気満々で。
差し伸べられた手に自分の手を重ね、ゆっくりと立ち上がる。

エレイ > 「いいぞ。まああ屯所っつっても単なる休憩所なので大したものはないがな」

目を輝かせる様子に眉下げて笑いつつ、重なる彼女の柔らかな手を握って
立ち上がるのを手伝うように引き寄せ。

「ちなみに今は番は俺一人で屯所には他に誰もいないので安心していいぞ。
それじゃあ行こうず」

そう言って、彼女と手を繋いだまま屯所の方へと向かって──。

ティニー > 「そうなんですね。でも、何もなくても楽しみ」

手を引いて貰うと、ちょっとよろめきつつ無事に立ち上がり。
手を繋いだまま歩き出すのに少し驚くも、エスコートしてくれるなんてなんて紳士なのだろうなどと思いつつ、嬉しそうについて行く。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からティニーさんが去りました。