2017/03/26 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にアシュトンさんが現れました。
アシュトン > (マグメールに戻るより幾分と前――……)

とりあえず今調べられるのはこれが限界だな。
つーか最近目撃情報もないみたいだし、見つかるのかねコレ。

(海を眺め一人ボヤく男が一人。それとなく調査をしていたが、これと言って手がかりも無し。
裏仕事関係もあたって情報を集めて貰ってはいるものの、ダイラスを出発するまでに核心的な話が見つかるとは考えにくい。
戻ってやらないといけない仕事も有る訳で、現状の滞在ではコレぐらいが限界だろうと、切り上げる心づもりでいる様子)

しかしまぁ、やっぱこの街は人の出入りが激し――なんだありゃ……

(とかなんとかやってる間に、新しい船がやってきていたらしい。
降りてくる人を何の気なしに眺めていたのだが、ふと気づけば、その船にロープで引っ張られている謎の樽。
どうしても重量的に船に乗らない場合、最悪の方法としてああやって運ぶことも、無くもないようだが。
何やらこう、ナマモノ的な物体が入っている感じに、波とは違う理由で不規則に揺れてる感じがする)

…………見なかった事にしよう。

(中身が凄く残念な気がする、いや、何となくなのだが。
気を改めて一度伸びをすると、緩い足取りで歩き始め)

地図確認するなら、一回宿に入ってからがいいぜ。
置いてる荷物が狙われるし、地理に慣れてないってバレると騙され易い。

(誰に言ってるのか微妙にボヤけた声で、周囲を見回す少女にアドバイスを告げた)

メイファ > 一先ず目的地とする王都の方角を確認、其の序でに休める場所が見える場所に無いかと探していた。
そんな中、明らかに自分へと向けられたであろう発言が耳に届く。
地図確認をしていたのは自分だけ、他の乗客達は既に船着場を離れていたからだ。

「あ、心配させちゃったかな、ごめんね?」

確かに彼の言う通り、自分のしていた行為は見る相手に依っては心配させてしまうものだっただろう。
実際にそんな相手が居て何かしようものならば、予想外の反撃が待っているのだけれども。
親切に声を掛けた相手に態々そう伝える必要も無いと素直に頭を下げる。

「心配序で何だけど、その地図確認が安心して出来そうな宿を教えて貰えるかな?
僕はまだ此処に来たばかりだから良く分からないだ」

手にしていた羊皮紙を二つに折って背負い袋へと戻す。
其れを背負い直し乍、ニッコリと笑顔を向けて男性へと聞いてみた。

アシュトン > 心配というか、たまたま目についただけだな。
こういう人の出入りが激しい場所で財布をスられた、なんて珍しい話じゃない。
声を掛けたのは、本当に、ただの気まぐれさ。

(特に相手の反応が無ければ通り過ぎるつもりでもあったのだが。
明らかに返事が返ってくれば一旦に脚を止めて。
片目を閉じて相手の姿を見やれば、少しと考えるように首をかしげた
体格に関しては、歳相応といった感想だが。肉の付き方が相応ではなさそうだ。
無力な旅人、って感じではない。)

丁度戻る心算だったから、俺が取ってる宿で良ければ案内してやるよ。
ふーん……見た所、この辺――マグメール周辺の人間って感じじゃぁなさそうだが。
これから何処いくんだい? とりあえず王都か?

(口の端を僅かに上げてから手招きをすれば、港から街へと続く道を歩き始めた)

メイファ > 「そっか、心配させたんじゃないなら良いや。
あんまり人に心配とかさせるのって好きじゃないからさ?」

心配させた訳じゃない、其れが分かると大きく息を吐いてからそう伝えた。
其れ以外の何でもない、単純に言葉の侭の意味であるのは分かるだろう。
相手の男性が自分を見て如何に思っているのかは気にしていない様子だ。

「そうしてくれる?助かるよ。
別に隠す必要も無いから言うけどさ、シェンヤンから此処に来たんだ、先ずは王都に向かう為にね」

宿への案内を申し出る男性、其の手招きを受ける様に歩く後ろを付いて行く。
細かく見る為らば、其の歩み自体にも身体運び等が素人とは全く違うのが見て取れるか。

アシュトン > そうかい? んじゃぁ十分と注意する事だな。
この街は娯楽施設が多いが、調子に乗って遊び過ぎると、裸で叩き出されることになるからな。

(くくっと、喉元で笑みを鳴らせば肩が揺れた。
むしろ裸で追い出されるならまだマシで、気が付いた時にはバフートて売られてた、なんて事もあり得る。
一度足を止めれば通りの様子をチョイチョイと確かめてから、再びと歩き出す。
見回して、宿の位置を確認していたらしい)

シェンヤンって言うと王都北方か。見たところひとり旅か、大変そうだな。
…………んん? なんで船で……結構大回りで来たのか、な。

(恰好としてはその辺かなという予想はしていたが、ダイラス上陸というのを当てはめると、なにやら不思議そうな顔をする。
地理的に陸地を南下した方が早そうではあるのだが、まぁ、余所をまわってきてから王都に、という流れだったのかも知れない)

少々騒がしいが、寝心地は悪くないから安心してくれ。

(人通りの多い場所から少し内側の路地へと入れば、少しとばかり年代がかった建物の前で止まり。
扉を開けば、漂ってくるのは酒と料理、あとは汗の臭い。
一階が酒場、二階が宿屋となっているらしく。その一階では、海の男やら旅人やらが、それぞれくつろいだり呑んだりしている様だ。
その合間を抜けるように歩いてゆけば、主人らしき頭がピッカピカに剥げた男の方へと近づいてゆく)

メイファ > 「話には聞いてるよ、興味は無いけどね。
小賢しい小細工をしないと勝負も出来ない連中が屯してる所だったっけ?
遊ぶのなら、やっぱり此れが一番だよ」

一体誰に如何伝えられているのか、真面目に其処で働いている者達が聞いたら文句の一つも出そうな発言。
事も無げに其れを伝え乍、言葉の終わりに笑顔と共に右手の拳をグッと握って見せた。
男性の考えている様な出来事は、別の意味で起こりそうな雰囲気を感じさせるかもしれない。
主に其の対象は相手となるかもしれないが。

「そうだね、ちょっとやらなきゃいけない事があるから仕方ないよ。
それは……折角の機会だし、大きな船ってものに乗りたくてね…?」

先の言葉には僅かに苦笑混じりに答えるも、後の言葉に対しては一瞬言葉に詰まる。
理由は其の答えを聞けば何と無く理解は出来ただろう。

人に依って言葉の意味は大きく変わる事が在る。
少々騒がしいのがどの程度なのか、案内された建物の扉を潜れば其れなりの予想は出来た。
此処は港町だ、其の手の者達が居ても何ら不思議では無い。
男性の後ろを同じ様にすり抜けて行き、此の建物の主人であろう相手の近くへと寄って行った。

アシュトン > 小賢しい小細工と来たか、随分と手厳しいな。
ふふん、なるほど。『ソレ』が遊びだって言えるなら、余程と腕に自信があるらしい。
ま、自分から騒ぎを起こしに行くような事をしなければ、俺から言う事は特にないさ。

(最初のセリフが、なんだか苦笑混ざりであった。
それも当然の事、彼女の言う小賢しい小細工が得意な部類の人間である。というかそれで飯を食ってる表現しても過言ではない。
彼女の様なタイプの人間は騙すの自体は容易かったりするのだが、如何せん騙した後に実力行使されると非常に厄介
下手に手は出さない方が無難かな、という気はする)

(ハゲ頭と同じ位のレベルになるほどグラスを磨いていた店主にへと片手を振ると、一度視線を連れてきた少女へと向けて、再びと戻し)

さっき着いたばかりらしくてね。一部屋空いてれば貸してやって欲しいんだが。

(とまぁ普通な感じに掛け合ってみるものの、店主と言えば微妙に渋い顔。
泊まる人物に問題がある、という訳ではない様で――こういう場所は、もっと問題の有る奴が幾らでも居る)

……ツインルームを相部屋で使うんなら安くしてくれるって。
女の子一人だし、相手次第に――……あぁ、俺の部屋ですか、はい。

(値段は大分落とせるみたいだが、余り良くはないだろう。
難色を示しつつどういう状況か確認を取ろうとした所で、店主が自分へと指を向けた。
そう言えば丁度いい空き部屋がなくて、ベッドの二つある二人用の部屋借りていたんだったか。
連れてきたせいで、どうも知り合いか何かだと勘違いしているらしい)

話は聞いてたよな。あー、すまん。余所探すか?
なんなら無駄足させた詫びに一杯位奢るがね。

(カウンターに片手をついて彼女の方へと振り返ると、幾分申し訳なさそうに肩を竦めて問いかける。
というか問う必要もないとは思うのだが、一応の確認という感じ。
間が悪かったというか何というか、探せば別の宿に空きはあると思うのだが
どうするかと聞きながら、グラスで酒を飲むような仕草を見せた)

メイファ > 「うん、だってあの手の人達って素人を騙したりして僕は嫌いだから。
勿論、好きで問題なんて起こしたりしないよ」

何か間違った事を言ったかな?との感じの表情を浮かべて首を傾げる。
相手が自分の言葉に苦笑を浮かべたからで、流石に其の理由迄は分からない。

そうして、少しの間は主人と男性のやり取りを後ろで大人しく聞いていた。
如何やら都合の良い一人部屋は空いては無く、男性が取って在る二人部屋を勧められている感じだ。
話が終わり申し訳無さそうに余所を探す提案を出す男性に対して、又不思議そうな表情を浮かべる。
男性は一人だ、話の内容から連れている相手が居ないのは想像し難くない。
詰まりは一人分のスペースは男性の部屋に空いている形である。
何か問題が在るのかと考えて…何とか思い至った。

「あ、そうか。流石に会ったばかりの僕が一緒だと迷惑だね。
ごめん、気付かなかったよ。
君は僕の事を考えて案内してくれたんだし、気にする必要は無いんじゃないかな?
後は僕が自分で何とかすれば良いんだし、奢ってくれるのは嬉しいけど奢られる理由が無いから悪いよ」

先の事を見る事何て誰が出来るだろう?
偶々使っている宿が埋まっているのは仕方の無い事、其れは彼の所為では無い。
大丈夫、と云った感じに両手を振って笑顔を浮かべた。
直ぐに得られなかったのは確かに残念だけど、きっと探せば次が在る。そんな感じに。

アシュトン > ま、彼らにとってはそれが仕事だからね。
つまるところ、素人は下手な遊びを避けた方がいいって事だぁね。

(何やら彼女が不思議そうな表情を見せたものの、此方と言えば軽くと笑って誤魔化す事にしたようだ。
なお、この男が『そういう』店に行くと店員の方が凄い嫌そうな顔をする。
同類には手管がバレバレだからね、仕方ないね)

(一通りやり取りを終えた後に彼女に聞いてみた所。まぁ別の場所がいいと言う気はしていたのだが。
なんだか奇妙な言い分に、ちょっと不思議そうな顔をした後、顎を緩くと撫で。
あぁ、と納得したように手を打った。少々理解するのに時間がかかったようだ、予想してなかったセリフだったせいで)

ん、あぁ、いや。俺は迷惑なんかじゃないぜ? ただ君が――名前聞いてなかった。俺はアシュトンって言うんだが。
君が男と同じ部屋だったら泊まりにくいかなって、思ってな。
相部屋でも問題ないなら俺の宿代も安くなるし、大歓迎。

(唇で緩い弧を描けば、相手の言葉を否定するようにパタパタと手を横に振った。
つまり俺は彼女にとって迷惑と考えたが、彼女にとっては俺が迷惑と考えたらしい。
コチラにとっては正直問題のない話で、宿代を別にしてもむしろ役得ではなかろうか)

それじゃ、問題なければ相部屋でとっちまうぜ?

(ちょいちょいと視線で確認を取りつつ、店主に向かって手を差し伸べ。
鍵を二つと受け取ることにする)

メイファ > 「分かってはいるよ、其れで生きている事だってのも。
でも其れが嫌いだから僕は其処に行かない、僕が分かったって誰かが騙されているのを知ってしまうのも僕は嫌だからね」

理解はするけど納得はしない、要するにそういう事、世の中の理不尽を知らぬ訳ではないのだ。
実は目の前の男性も其の手の人間では在るのだが、知らぬが仏である。

自分の言葉に今度は男性が不思議そうな顔をする。
少し時間が掛かったが理解したのか、ポンと手を打った。

「ん?あれ?そうなの?
男の人と同じ部屋とか普通にあったんだけど、此処ではちょっと違うみたいだね。
其れなら君が…アシュトンが良いって言うなら遠慮なく。
宿代が浮くのは僕としても嬉しいしね?あ、僕の名前はメイファだよ」

修行中の身だった頃は他の弟子達と共に大部屋で共に暮らしていたもの。
此の辺りは環境の違いも在るのだし仕方の無い事だろう。
尤も、彼の場合は又別の違った考えも在るみたいだが。
確認の言葉に大きく頷いてみせた。

アシュトン > なるほど、それも一つの割り切り方だな。

(彼女なりの、といった所なのだろう。
店主から鍵を二つ受け取れば、一つをメイファに向かって放り投げる。モノとしては同じ鍵だ。
同じ部屋なんだからそのまま案内してくれという店主の怠慢に、へいへいと軽い返事だけ返し)

まぁ、一般的には、かな。
とは言えその辺は育った環境にもよるし、人それぞれか。
合宿か何かで生活してたって所、かな?
メイファか、あぁ、よろしくな。

(シェンヤンでも「一般的」については余り変わらないとは思うが。
彼女自身に抵抗がないなら、問題はあるまい。
手招きをしてから、酒場の少しと奥にある階段を上り始めた。ややと狭いが別段と汚れたところも見当たらない廊下を進み。
とある扉の前で足を止めれば、鍵を差し込み、開く。
元々二人部屋なせいか広めであり、机と椅子が一組。今しがたはいった時に点けたランプと、水差し。
一方のベッドは明らかに使用した雰囲気があり、もう一方は未使用だがその上に荷物が多少散乱していた)

すぐに片付けるから、ちょっと待っててくれ。
街の案内はついででしてやってもいいが、船旅で疲れているだろうし、休んでからがいいかも知れんな。

(荷物がある方のベッドへと小走りで寄ると、特にこれと言って淀みのない手つきで物品をかき集めてゆき。
――その最中、枕の裏や、ベッドの隅。余程調べないとそうは気づかない場所へと、懐から覗かせた小瓶の中身をしみこませていく。
有体な表現をすれば、揮発性の媚薬である。これといって匂いはないが、吸い込めば性感の増加や思考の鈍化等。良くある効果を引き出す。
ベッドに横となれば効きも早いだろうし、ならなくても何れ部屋に充満してくだろう。
覗き込んでまじまじ手元でも見ない限り、気づくのは難しいんじゃないかという程度には、小細工は得意だ。
そんな仕込みをしながら片付けを終えれば、抱えた荷物は取りあえずと自分のベッドにへと置き、腰を降ろせば一息とつく
防具やら道具収納を兼ねたコートは相当と重みがあるため、気づいた頃にはいそいそと脱ぎ、両腰の鞘も外し始めている)

メイファ > 【中断と為りますので、本日は此れにて】
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からアシュトンさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からメイファさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にイーリスさんが現れました。
イーリス > 午後の明るい陽光に照らされて、内海の穏やかな海はキラキラと輝いている。
船着き場の端に位置する酒場の裏手。ちょうど港を見渡せる海に面した路地には、大人の腰ほどの高さのある酒樽が並んでいる。
その一つに腰を下ろし、どこか異国のメロディのような、ともすればこの国では調子が外れていると思われそうなリズムで口笛を吹きながら、手にした短銃の手入れをしている人影が一つ。
掌サイズのくたびれた革で丁寧に手入れをする様は慣れていて、同時にその短銃は、古くも黒光りしていて手入れが行き届いていることを示していた。

「~~~♪」

軽快な口笛ではあるが、傍に酒場もあるし、時間的にも港へ入ってくる船、そして出て行く船も多い頃合い、喧騒に掻き消えるものの、本人は至ってマイペースに奏でている。

イーリス > 口笛を吹きながら、の作業ではあったが、短銃の細部にまで気を配って磨き上げており、それなりに集中しているようではあった。
一通り磨き終えると、無造作に革を腿の上に置き、片手で短銃を少し持ち上げて陽光に翳す。
鈍く光を反射させるそれを満足げに眺め、その手をそのまままっすぐ水平に下ろし、ちょうど正面に広がる大海へと銃口を向けた。
双眸を細め、銃口と照準とを合わせるようなそんな仕草。
銃口の先には大海が広がるだけ…ではあったが、ゆっくりと銃口を右手側へと動かしたその先。

「………あれか」

何時しか口笛は顰め、小さく囁く声が落ちる。
銃口を向けた先、そこには客船と思しき大型帆船が停泊していて、次々と積み荷が運ばれている。

イーリス > 運ばれる積み荷の量、そして時間から察するに、遠洋航海に出るものと推測されたし、そして出航は今夜だろう。
向けた銃口をおろし、ふっと口許が緩む。

「淑女を迎える準備と行くか」

船はよく女性に例えられる。港に停泊しているその船を「淑女」と幾らか揶揄するような言い方をしたあとで、樽から立ち上がり。
今夜の獲物を捕らえたその瞳をすっと細め、海に背を向け踵を返すと、喧騒包む港へと消えていき………。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からイーリスさんが去りました。