2017/02/21 のログ
ウェーバー > 「やれやれ、終わったのか」

その後も、興味本位で近づいてくる酔っ払いやらを追い払っているうちに、話がまとまったのか、護衛の騎士らしき者が降りてくる。
そして、雇い主の貴族がまだ降りてこないことは気にかかったものの、何も言わずに去れと言われて多めの報酬を受け取った男は、それを懐に仕舞い込んでいく。
依頼が終わりだと気づいた他のゴロツキも同じように報酬の入った袋を受け取って意気揚々と酒場の方角に消えていった。

「わかったわかった、何も臭わなかったよ、飲んで忘れる」

風に乗ってくる潮風の臭いに紛れて、降りてきた騎士から血の臭いを嗅ぎ取った男はしばらくの間その場にとどまっていた。
騎士らしき男が剣に手をかけようとすると、それより早く諸手を上げた男は、相手から目を離さないままその場を去っていった。

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からウェーバーさんが去りました。