2016/04/24 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にルーキさんが現れました。
■ルーキ > 「………ふむ」
小さく呟いて、裸にしていた剣を鞘に収める。
足元には強かに打ち倒された破落戸が数人、伸びていた。
つまりは仕事の一環でうろうろしていると男どもに絡まれ、それを叩きのめして――今に至る。
「物好きなものだ」
泡を吹きながら気を失っている姿を見下ろせば、肩を竦めた。
帯剣に気づかなかったのか、あるいは自身を見くびっていたのか。
どちらかはわからないが。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にシャルル=アンゲルスさんが現れました。
■シャルル=アンゲルス > (大柄の男がその現場に歩いてきた。男は赤い鎧に身を包み、得物らしき斧を背負っていた。どうやら傭兵の仕事が終わった直後らしく、装備には血を始めとした汚れがまだ残っていたが、男には特に新たな傷らしきものは見られなかった。金髪碧眼の彼は上機嫌で笑いながら拍手などして女の方へと歩み寄ろうとしていって。)
「いやあ、見事見事。鮮やかな剣捌きだった。」
(彼の目にはまるで舞うような動きに見えたのだろう。良いものを観させてもらったとばかりに。とはいえ、横から入ってくるのだ、別の警戒を生みかねない。彼は続けて堂々と名乗りを上げていった。)
「俺は冒険者のシャルルだ。いいものをみせてくれた礼がしたくてな。どうだ、ここは一杯おごらせてくれんかね?」
(片目をつむり、グラスを傾ける仕草をした。仕事の直後で懐が潤っているというのもあるのだろう。人懐こい様子で誘っていって。)
■ルーキ > 帯剣を腰に収めたところで、鎧の音と拍手が聞こえて振り返る。
斧を二振り背負う大柄の男がいた。怪訝そうな表情を隠そうともせずいたが。
「……褒めてくれるのはありがたいね。とはいえ奢られる程のことをしたつもりはないさ」
名乗りを上げられたにせよ、警戒が解けたわけではなかった。
足元に転がる破落戸を尻目に腕を組む。
「仕事の帰りか? なら、まずはその服を着替えた方が良いんじゃないか…とわたしは思うがな」
■シャルル=アンゲルス > (振り返った剣士が怪訝そうな目で見られても気分を害した様子はない。そういった返答も決して珍しくはないからだろうか。むしろ、最初の言葉に感心したとばかりに真顔になって)
「なるほど、大したことでもないのに奢られるのは気が進まぬか。ならば無理強いはすまい。」
(手甲越しに自分の顎を摩れば、一呼吸後に彼は片手を挙げていく。)
「ふむ、では俺は退散するとしよう。冒険者のついでに傭兵の真似事もしている時がある。機会があれば、戦場(いくさば)でも味方として見えられることを願っておるよ。」
(そこまでクチにすれば、彼は踵を返し、その場から去っていった。)
■ルーキ > 「……傭兵の真似事か。…確かに、敵として当たりたくない相手だ」
その背にある斧二つにもう一度視線を投じ、呟く。
「厚意を無にしてしまってすまないな。……また」
それだけを紡げば、あとはその場に立って相手を見送るつもりにて。
■シャルル=アンゲルス > 「そういってくれるのが一番嬉しいよ。」
(自身の戦士としての技量を褒められるのは世辞でも嬉しい。断られたことには「気にするな、こちらこそ誇りをないがしろにしてすまなかった。」とだけ伝え、今度こそ彼は武装を解除するために立ち去っていった。)
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からシャルル=アンゲルスさんが去りました。
■ルーキ > 男を見送った後、何かを考えるように立ち尽くす。
仕事の途中だったのだが、気がそがれた。
「……仕方ない。…暇でも潰すか」
言うとざっと辺り見渡してみる。船着場は二、三の人の気配こそ、停められた船の向こうに感じるものの。
■ルーキ > そのまま船着場を後にし、暇つぶしと称してどこかへと。
後に残るのは、気を失った破落戸が数人ばかり。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からルーキさんが去りました。