2016/03/10 のログ
■エリミア > 「はぁー、あんな軽い物運ぶだけでお金もらえるんだねえ」
すっかり日の落ちた港には、まだ多くの人や船が行き交う中をぷらぷらと歩いている少女の手には、みっしりと銀貨の詰まった袋が握られていた。
昼下がりに港にやってきた船の貨物を降ろす仕事を手伝うと、大の大人が重そうに持つ者をひょいひょいと運んだことで他の貨物船からもお呼びがかかり、気が付けば両手でも数えられないぐらいの船を行き来していて、日が暮れるまで貨物下ろしに明け暮れていた。
「でも、おいしそうなのいなかったなぁ。肉じゃお腹いっぱいならないっていうのにぃ…ありゃ?」
そうむくれる少女は気ままに歩いていくと、いつの間にか人気のない倉庫街の方に来てしまっていた。
しかも、奴隷船から下ろされたばかりの奴隷たちがいる市場に近く、一様に俯いた表情で周りの空気ごと暗く沈んでいて。
少女は髪をかき上げながら、道を間違えたなぁと小さく零した。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にマルクトピさんが現れました。
■マルクトピ > 磯の香りに、奴隷たちの涙に濡れた人臭さが混ざる陰気な港の倉庫街。
あまり長居するのに適さない空気にエミリアが踵を返そうとしたその時、
横から奇妙な女がふらりと近寄ってきた。
物乞い、というには身奇麗で。
荒くれというのには正反対、かといって奴隷商人などの下卑た様子もない
『純朴そうな』 もしくは、『頭に花の咲いてそうな』雰囲気の女だ。
「もし、そこのお方。」
声に振り向けば、女の持っている奇妙な看板が目に入るだろう。
「”やられ屋”、ご利用になりませんか?」
ニコニコと柔和そうな笑みを浮かべて、女はそんなことをのたまった。
■エリミア > 「いやぁ…その、なんていうか支配者面してる奴の顔面にパンチできないって、辛いよねえ…ん?」
時折まるで感情の映らないガラス玉のような虚ろな瞳を向けられれば、ひきつった笑みを浮かべながらすごすごとその場を去っていこうとした時、ふと背後からかけられた言葉にくるりと振り向くと、女が一人立っていた。
小奇麗そうなローブは、奴隷とは一線を画するもので、やせ細った様子も見えない。
「んん?…や、ら、れ、や?何それ?お金取るみたいだけど…」
しかし何よりも少女の気にかかるのは、その女が持っている看板に書いてあったやられ屋、という文字だった。
そしてそこに書かれていることと同じことを勧めてきても、それがなんであるのかトンと理解が進まない少女は、小首をかしげながらてくてくと女の方へと歩いていく。
「お姉さん誰?ここの人じゃなさそーだけど。…あ、私はエリミア……よわっちくないエルフだよ!」
柔和操に笑む女の顔を覗き込むようにしながら、そう少女は誰何の言葉を投げかける。
同時に一応の礼儀として自分から名乗ろうとして、種族についてはかなり曖昧でぼかしたものを伝えるハメになる。
■マルクトピ > 「私ですか? 私はマルクトピと申します。 そうですねぇ、なんと申したものやら。
……死のない、しがない、やられ屋で御座います。」
静々と、礼をする姿はやはりこの場に似合わないものだった。
その細められた目の中に見えるのは、ガラス球のように透き通った無私の瞳。
奴隷たちのソレとは違う。しかし限りなくよく似た、そんな目をしていた。
「あぁ、そうそう。 "やられ屋"というのもどうにも馴染みのないものですからご説明いたしますと、
お代を頂いたら、『一発』『暴力を』『お受けする』 そんなお仕事のことですねぇ。
殴る、蹴る……呪文の試し打ちをしたいといった御方もいらしましたか。
そういう、あなたの鬱憤やら何やらを私がお引き取りしようと言う次第でして。」
首を傾げるエリミアにゆっくりとそう告げる様子は、柔和なお年寄りのような風情でもあったが
しかしその口から出る文句は、どうにも奇妙で物騒で、妙ちきりんなものだった。
「それで、一発いかがです?」
ニコニコと、布施を入れているらしい袋を差し出される。
……覗きこめば数枚の銅貨や銀貨が入っているのが見えた。
■エリミア > 「マルクトピ、しのな…しがない…うぅん?…うぅっ」
人の言葉に不慣れな少女は、その物言いに混乱したように頭を捻る。
ふと目が合った相手の細められた瞳が、奴隷たちと似ている様子だったことに少しだけ困り眉で少し身じろぎした。
「ふん、ふんふん…えぇ~…なにそれ、ほんわかしながらすごいこと言ってない?」
女が語る「やられ屋」の説明を聞いていた少女は、だんだんとその言葉が続くごとに明らかになる不可思議な内容にげんなりとした表情を浮かべる。
見たところ、普通の女性にしか見えない相手の変わった提案を飲み込むだけでも少女は少々の時間を有した。
「一発ってさ、鬱憤一つを受け取ってくれるってことでいいのかな?例えばさ、ここでお姉さんを裸に剥いて犯したいとか…えへへ、冗談冗談、お姉さんもあんまり無防備なこと言っちゃいけないよ?」
袋を差し出され勧められるままに、緩い銀貨袋の緒を開きそうになった少女は我に返って、その女をしげしげと見つめながら率直な言葉が口について出たことに気が付いて、苦笑いしながらとってつけたような忠告を言おうとした。
■マルクトピ > 曖昧に濁すような笑みを浮かべるエリミアに対して、マルクトピはうんうんと分かっているのか分かっていないのかよくわからない目を細めた、変わらない柔和な笑みを崩さずに
「ええ、ええ。 そういう方もいらっしゃいますねぇ。
あまり贔屓はしないようにしていますので、『一発』は一発で勘定しますし、"早い方"でないとどうにもお値段がかさんでしまう事になるので、あまりお薦めはいたしませんけれども。」
うんうんと、【そういう事もアリだ】と。差し出した格好のままそう告げた。
裸に剥いたとして、どうだろうか?
スタイルが良いという風情には見えない。 けれど、身体をゆったりと覆う布地を膨らませる乳袋は想像するだけでも子供の掌には収まらないだろうし、くるりと裏に回れば豊満な尻は人好きに誘うだろう。
途端、この無私の奉公の意味が変わったようにも見えてくる―――
■エリミア > 「こういうところだとどんな人がいるか…え、いいの?」
苦笑しながら言葉を続けようとしたところで、女が相変わらず袋を差し出しながら問題ないことを告げてくると、少女は呆気に取られた表情を浮かべた。
ゆったりとしたローブを纏いながらも、その胸の部分を膨らませるものの大きさは伺い知ることができ、それが手に入ると言われると欲というものは膨れ上がってしまう。
「え~っと、じゃあ、はい」
そこまでいけば、手に持っていた銀貨袋の紐をそのままに、袋の中に直接入れてしまった。
いくら金品への執着はないとはいえ、そこまで思い切らせたのも、相手が知ってから知らずか煽ってくる欲望のせいであって。
「えっと、あっちの方いかない?」
すぐにでもとも逸る少女は、不意に周囲を囲うガラス玉の視線が突き刺さることに気が付いて、檻などのない路地裏の入り口を指し示して問うた。
■マルクトピ > 「あら、まぁ。 こんなに宜しいんですか?」
入った袋をするりと片手を入れて封を開け、袋の尻を引っ張ればエリミアが今日稼いだ金がジャラリと。大した量ではないが、しかし決して少なくない量の銀貨が彼女の袋に入り込んだ。
ひい、ふう、みぃ。と数えることもそこそこに、すこしばかり申し訳無さそうな顔で、エリミアの指す方へゆったりと手を引くようにして歩いて行く。
「有り難く頂戴する身で言うのもどうかとは思いますが、浪費は程々になさったほうが良いですよ?」
繋がれた手は少し”熱い”と思う程度に体温が高く、彼女の期待を思わせる。
……それにしては、どうにも顔色も変わらなければ困ったような表情はむしろ萎えてもおかしくはないが。
さて。 周りの目のない裏路地にスルリと入り込めば高い周りの壁に音も吸われて実に”都合がいい”。
「お代の程に見合えば宜しいのですけれど―――」
空は青くとも、暗い路地裏で彼女が首元の紐をしゅるりと解けば、果実の皮を剥くようにして、
下着のつけていない、ふるりと揺れる乳房が転び出る。
「……前戯はお嫌いですか?」
そう微笑む彼女の貫頭衣の様な服の”下”はきっと同じように下着もなく捲れば見れるものだろう。
■エリミア > 「あとで数えるの大変そうだし、いいよ」
有り金全てを渡したことを驚かれれば、少女はさらりとそう言い切る。
女が渡された銀貨袋を数えて、それを袋の中へと入れてから、手を引かれて歩くのには、少女も素直についていく。
「ん~まぁ、お姉さんがやられ屋?のメリットがあるみたいに、私にもちょっとしたメリットがあるんだよね」
相手に手を引かれて連れられて行く路地裏への道で、忠告のように言われた女の言葉に、少女は少し濁した言葉で答える。
相手の体液を得るだけでも、触れるだけでも魔力の補給はできるためで。
触れる手の暖かさは上がっている体温を感じさせ、何か不思議な力を持っているようにも感じられたが、その仔細はわからない。
「わぁ、お姉さん大胆。えっと、前戯って触って一発とかじゃないよね?」
路地裏で女性がローブを脱いでいくと、まろび出る豊満な果実のような乳房が目に入り、下着をつけていないこともあってかその赤黒い瞳を輝かせる。
自然とその視線は、ローブに隠された下半身へと注がれてしまうことだろう。
「まぁ、どっちでもいいや。私ちょっと変わっててこういう感じだから、男の人とする気分でいいよ?」
そして、少女も上から羽織っていたローブの中でその形態をわずかに変異させて、レオタードをずらした股間から男のそれのような形をした陰茎を作り出す。
そして、ローブを脱ぎ去れば、そそり立つ陰茎が月明かりに照らされて、女の目にも映ることだろう。
■マルクトピ > 「ただの勘定ですので……そうですねぇ、触って離したら、とか。なんとなく、満足したように見えたら、とか。 握りつぶしたら、一度に数えたりとか。 」
結局、適当なんです。 とクスクス笑う。
事の直前にまで来ているというのにまるで動揺もなく、やもすればがっつく様を笑われているようにもみえるかもしれない。
そうして、いざと二形の身を晒せば、目を少しばかり瞬かせ
「あら、それはまた。」
珍しい物を見ました、と。 市場で掘り出し物を見つける程度の気安さで呟くと
少しばかり身を屈め、顕になった彼女の男根を掬うように撫で上げると、
人のソレより僅かに長い舌で先端をチロチロとくすぐる。 まるで自然な動作で、エリミアにして見ればふと頭が下がったと思えば直ぐ様刺激が腰元から伝わるだろう。
「んぅ、 れろ。 ぇあう、じゅる―――」
ぬらり、ぬらりと伸ばしきった舌が亀頭を這いまわる。
蛇が絞め殺すかのような周回をへてゾリゾリと首周りを、頂点に登れば鈴口を確かめるように。
気軽に差し出された肉棒は、機械的に。しかし熱心な奉仕を受ける。
やがて貴方が抵抗しなければ根元を押さえ、”うっかり”出してしまわぬようにと絞められると
そのまま飲み込むような勢いで口に吸われ、外観よりも肉厚な頬肉に圧迫されるだろう。
■エリミア > 「へぇ、よくわかんないなぁ。どういう目的なのさ?信教上の都合とかいう奴?」
これといって厳格でもなく、本人次第な話に首をかしげる少女は、イマイチ女のしていることの理由がわからなかった。
魔族に理解できないならそれは神のことだ、という短絡的発想から問いかけた言葉も、さして正解を期待したものではなかった。
「あ、してくれるんだ…って、うぉぅっ…!」
少し変わった反応が見られたが、ただ生えているならそこまで珍しいものでもないと思っていた少女はちょっと意外そうだった。
そして、身を屈める女が陰茎を撫であげながら、舌が這う刺激に驚いたように声を上げ、より硬く血が滾る陰茎も鎌首をもたげるように反り返っていく。
「なんか、慣れてるんだねぇ…んんっ、良い感じぃっ」
舌先が大きく張り出した亀頭を這い舐めては、雁首や鈴口と場所ごとに舌が動いて刺激してくる手慣れた女の動きに、少女は感嘆する。
その刺激で、先端から牡臭い先走りが浮かび始め、さらに咥えこまれて頬肉に挟まれて吸い立てられれば、口の中で蛇が暴れるように時折大きく跳ねるが、しっかりと縊られることで射精感を抑えられているため快楽が続いていく。
「ふっ、タンマタンマ、そのまま吸い尽くされちゃうよ。そろそろ裸で抱かせてほしいなぁ?」
しばしあって、少女は女を制止するようにその赤毛の髪を梳くように掌を置く。
レオタードに包まれる秘所から蜜も零れて染みを作る中、少女はへらへらと笑いながら赤黒い瞳がその肢体を見定めるように細められた。
■マルクトピ > 「――じゅぶ、 う、ふぁ。 」
止めて、淹れたい。 と告げれば、口から竿をジュルリと音が聞こえるように引き抜き軽く口元を拭う。
「目的… …信教、 そうですね。しいて言えば、私の宗教上のものでしょう。
ただ、宗教というものよりも、詰まるは心情、信条のものだと思います。
なんとなく”こうしている”のが性に合っている気がしていまして。」
にぱ、とそれまでとはまた別種の笑みを浮かべてゆっくりと腰を上げる。
腰元の留め紐を中心に上も下も露わに魅せる身体は、随分と肉付きがよく―――不健康に見えない程度に。
身体を売る事が、というようにも聞こえるが、どこか真摯な言の葉を聞くに滅私奉公、”自己を顧みない事”が彼女にとっての在り方…なのかも、しれない。
「服が汚れるといけませんから、このまま失礼しますね。」
撫でるような手つきから、軽く引くように導く動きに変わる。
あまり濡れていないように思えた彼女の秘所は、当ててグイと押しこめばまるで綿のようにするりと飲み込み、しかしキュウキュウと口淫のソレよりもキツイ締め付けが襲う。脂肪だけでなく、それなりに十分な筋肉のおかげだろう。
そうしてそのままズルリと滑り込んでいくと―――ぷつり、と何かを押し通ったような感覚がしてナカの滑りが少し良くなった気がした。
「そのまま、っご自由、に……」
異物感か、それとも性感か。声の途切らせながらも彼女は貴方を促す。立ったまま、とはいえ壁に背を預けた彼女は抱き寄せるようにして密着しており、背丈もあって全身が柔らかく包み込まれているように感じる。
ふにふにと、むにむにと。
接合部だけでなく、全身が扱かれているような射精感がゆっくりと訪れる。
■エリミア > 「面白い神様の考えだね~。むぅ、でっかいなぁ」
どこか張り付いていたような笑みとは違う笑みを浮かべる女が、腰紐も解いて露わにする豊満な体つきを見てはついつい自分と見比べて少女はむくれた。
世のため人のため、魔族としても半端な少女には到底理解が及ぶ領域の考えではなかったが、その神様のおかげで今日の空腹が満たされるのならば、感謝してもいい気がしていた。
「うぅん?もしかして初めて?でもそういう人もいるって言ってたから、こういうのも治っちゃう人なのかな?」
導かれるままに陰茎の穂先を押し付けた秘所に、躊躇なく腰を突き込んだ少女は、何かを突き破るような感覚に首をかしげる。
そして、相手の性質をなんとなく理解し、相手は自分のできることを精一杯しているのだと、抱き寄せられた身体の温かみと共に疑問が氷解していく。
「んじゃ、お腹の奥に何発もいっちゃうからね。頑張ってね、『やられ屋』のお姉さんっ!」
…が、それに感動するような心を持ち合わせた少女ではなく、むしろおいしいとさえ思いながら腰を引いていき、再びゴツンと陰茎を秘所の奥底まで突き込んでいく。
羨む豊満な乳房や臀部を思う様に揉みしだきながら料金分きっちりと「おかわり」した少女は、事が終われば満足気に女に礼を言いながら去っていったことだろう。
■マルクトピ > やがて、一度二度と性を吐き枯れる本当に少し前まで彼女との性交は続いた―――
【to be continue…?】
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からマルクトピさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からエリミアさんが去りました。