2015/11/06 のログ
■ツバキ > 「そういうのってのがどんなのかは分からないけど、なんとなくね?」
こちらの言葉に人外であるのを無駄に隠さずにいるようだ。
それが分かるからこそ、こちらも警戒をしてないよ、と伝えるかのようにぽんぽんと頭?を撫でた。
そういうの、が魔族や魔物だけを指すならば少々足らない。
更に人間では無い他種族も含まれているので、幅が広過ぎたりしている。
ちなみに男女の違いは気配では感じ取れない、なので見た目で判断していた。
「ふうん?やっぱりこんななりをしてても中身は…とかいうやつなの?
あ、でもそれだと私はお姉さんじゃなくなるし…見たまんま?それだとおませさんだね
ふふっ、貴女はどっちなのかな?」
可愛いとか言われて悪い気はしない、その目的があれなのがちょっと引っ掛かるけど。
まあ、この女の子も自分から見て可愛いのだし、お互い様かもしれない。
「とりあえず、まずはお食事が良いんだけど…どう?
その後はその後で考えれば良いよ」
出来れば和食、無ければ魚類以外で…とにもかくにもお腹がすいた。
それが満たされれば、後は女の子にお任せしても良いかもしれない。
そんな事を考えて…あわよくば、寝泊り出来るともっといい。
知らないゆえに、危険な選択肢を危険じゃないように選ぶかもしれないが、それは後々の話だ。
■『触手ちゃん』 > 「…ん。そう。占い師みたいなものかな?何となくお姉さん、神秘的だし。」
(成程、じゃあボクが触手って事も分かってないんだ。)
この西洋風な金髪や銀髪等、豪華絢爛な色合いが目立つ中、真っ黒で真っ直ぐ伸びた髪と、
異国めいた雰囲気は、数ある人間の中でも『触手ちゃん』は神秘的だと思った。
知らない世界の、知らない物だから。頭を撫でられるとちょっと意外だったが、
それは顔には出さず、曖昧に笑んで見上げるのみ。頭かと言えば…実際それはどうかは微妙。
触り心地は人間のソレと変わらないだろうけれど。
「ん…そうだね。でも精神的には…あー…どうしよ。ヒ・ミ・ツ。…なぁんてね。
因みにお姉さんは幾つなんだい?ボクは一応13のつもりだけど。概ねおませさんの方だと思ってくれて構わないよ。」
中身はどっちかといえば、というか完全に年寄りの方にメーターが振りきれている。
ただ、内包する肉体が全て触手であるため、『触手ちゃん』の年齢を厳密に定義するならば、
結局その年齢は「触手」といういともふざけた数値に帰結する。
本人もよく分かって居ないのでそういうつもり、だそう。
因みに『触手ちゃん』の目的はそのへんのおっさんみたくただのナンパである。
その目的は、可愛い女の子とあんなことやこんなことがしたいに決まっている。
「…つまるところ話を纏めればキミは知らない場所に足を踏み入れたその途端に人外な
ボクにナンパされてるわけだけど、突っ撥ねたりしないんだね。…そっちの方が良いんだけどさ。」
(っていうか結構良い人だね。外の人だからなのかな。外人と人外。…ふふ。)
この辺り仄めかしても大丈夫そうな気がしてきたのでナンパを臆面もなくすまし顔でカミングアウト。
しょうもない事を無駄に厖大な智慧を働かせて考えていた。
「…ん、あ。そう。ボクの家、来る?」
(適当な洞窟の一つだけど。ついでにボクの巣屈で食べ物タコしかないし帰さないんだけどね!!)
「それとも…ちょっと雰囲気はアレだけど、あっちの方に行ったら幾等でも飲食店があると思うけど…行ってみる?」
保留した選択肢を一つ引っ張り上げる。多分待たせるのもあれだろうからこれから捜し歩くのもNGだろう。
だったらいっそのこと、と言う事で二者択一の選択肢の呈示。
尚『触手ちゃん』の家に連れ込まれたらもうその時点で御察しであろうか。
■ツバキ > 「神秘的?私が?違う国とかだと私もそんな感じに見えちゃうなんて、以外」
実際に異国の人間だから、雰囲気の違いは感じるとは思う。
でも、それが神秘的に映るとは思ってなかった。
自分の国では結構疎まれていたから、余計かもしれない。
「私は…えっと、16だったかな?…多分?
13でそれだと確かにおませさんね?
でも、それはそれでありなんじゃないかな」
少なくとも15は越えてた気がする。
生まれた日に何がある訳でもない、そんな生活を送っていた少女には特別な日ではなかった。
だから、年を数える事もあんまりしてなかったと思う。
まあ、それはさて置き、13だろうと年上だろうと関係ない。
見た目が可愛らしいのだし、それで良い、可愛いは正義である。
そんなどこかで聞く事が出来そうな単語が頭を過ぎった気がする。
「それはまあ、貴女の目的が私を殺すとかだったらそれなりの相手はしてたんだろうけどね。
そうじゃないんだし、だったら無碍にしなくても良いんじゃないかって思って。
…さすがに、最初はちょっと吃驚したけど」
むしろ他人から誘われるとか無かったし、新鮮に感じたからかもしれない。
その最初の相手が人外だったのがちょっと微妙かもしれないが。
ともあれ、悪い気はしてないらしい。
「さすがに貴女の家は…ちょっと変な感じがするから止めておこうかな、ごめんね?
でも、お食事が出来るところなら行っても良いよ」
なんだろう、最初のお誘いはなんだか嫌な予感がしたので興味はあったけどご遠慮しておいた。
という訳で、もう一つの選択肢を選んでおいた。
…ちなみに嫌な予感の原因はきっと食べ物だと思われる。
■『触手ちゃん』 > 「うん。お姉さんが。あー…そっか。じゃあ大分遠い所から、海の向こうって奴かな。」
内向的で引きこもりがちな『触手ちゃん』にとっては、余計に外から来る者は新鮮で。
やっぱり目を引くのは黒く長い髪なのだが。自身も同じような色の髪は持っている物の、何となく違うような気がする。
丁度この港、向こう側からやってきたのだろうか。
如何わしい話ばかりではあれ、こうしてまともに乗船して渡来する人もいるのだと思う。
「…あっはは。自分でも多分、なんだね。
アレだよ、ボクは可愛い女の子が好きだから。…そうかい?なら、食べてしまってもいいのかな。」
あんまり迫力のない声と共に、作ったキザったらしいキメ顔である。
幼子がそんな顔をしているのだからシュール他なるまい。
何だろうか、割と肯定してくれた様だ。
やはりこの国の事は良く知らないらしい。
魔物や魔族、とりわけ人外と言えば人間に壮絶なひどい目に遭わされるのが常なのだが。
(今が狩り時ってことかなぁ…?!可愛いしね。)
期待にその胸を膨らませる『触手ちゃん』。尚男なので貧乳ではない。
残念ながらと言うべきか、可愛い顔してその人間の肉体は男である。スカートなのに。
「へぇ…、結構呑気さん、なのかな。割合奔放なんだね、お姉さん。」
あんまりそういう事は気にしないらしい。
その辺のチャラ男と考えていることは同じだが、しかしその実態はと言えば人外なりに歪み歪んでいる。
触手がよくやるアレと言えば、その歪みの度合いが分かるだろう。
ただ、この奔放な少女は人外の歪みもあまり分かっていないらしい。
本当にこっちに来たばかりのタイミングだったのだろう。
それとも、事前の調べもなかったのだろうか。
「ふふ…そうだね。それで正解だと思うよ。怪しい奴の家に付いて行っちゃダメだって、学校で習うらしいしね。
さて、と。あっちだよ。あの馬鹿みたいにでかい建物の群れと大通り…あの中に、何か求めてる物はあると思うな。どうせだし、ボクも腹ごしらえしていこっかな。」
奇しくも、というか割合偶然にも爆弾選択肢を上手いこと回避された。
別にそこまで御好きもないし、幾等でもやりようはある。
同湾港都市内にある、向こう側の歓楽街らしい街へと、彼女の袖を引っ張ったまま向かって歩いて行こうか。
■ツバキ > 「そうね、海の向こう、船で来たんだしかなり遠いんじゃないかな?」
その距離のせいで、何日も船内食を食べさせられたのだからたまらない。
ふとそんな事を思い出しながら、ちょっとげんなりした。
「まあね、だって知ってても仕方の無い事じゃない?
場所によっては成人とか、色々とあるみたいだけど…私にはやっぱり関係なかったもの。
…お腹を壊しても知らないよ?なんてね、興味が無いっていえば嘘になるでしょ?」
あんまり深く考えるような事でもないか、さらっと答えた。
誰かが祝ってくれたりしてれば、覚えていたんだろうけど…無かったのだから仕方ない。
人外との行為、さすがに自国に居る時は面子とかもあるだろうから難しい。
だがしかし、今は国の外である。そんなものの意味はない。
食べる、の意味が分かっているからこそではあるが…
間違っていたら間違っていた、その時は対応すればいい。
「そういう事はあんまり言っちゃうといけないんじゃない?
言わなければ、もしかしてそのうち行っても良いかも、ってなったかもしれないのに。
あそこね、うん、それなら一緒に行こう」
すでに断りは入れているからか、そんな本当に起こってしまったら、という発言を平気でしてみた。
袖を引いて歩き出す女の子、それならば、とせっかくなので付いていく少女であった。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からツバキさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」から『触手ちゃん』さんが去りました。