2023/05/23 のログ
ご案内:「セレネルの海 白浜のビーチ」にティカさんが現れました。
■ティカ > 燦々と降り注ぐ初夏の日差し。
水平線の向こう側に聳え立つ入道雲。
寄せては返す潮騒に、砂浜ではしゃぐ数多の人々。
ここは王都最寄りの海水浴場。
定期的に行われる騎士団の警邏と、王都に在籍する大勢の冒険者という十分な抑止力が有るからこそのレジャー施設であった。
普段であればその様にちゃらついた場所に足を運ぶ余裕も無い駆け出しの冒険者少女だが、此度の小旅行には至極まともな理由があった。
「―――――っだらぁぁああぁああ!」
気合一発、白砂を蹴った小躯は相手を砂浜に押し倒し、教官の教えを思い出しつつマウントポジションへの移行を試みる。
その動きには無論、紐ビキニの上にシャツを羽織っただけのたわわがこれでもかと押し付けられて、至近距離からはあはあと乱れた吐息が吹きかけられ、更には汗浮く日焼け肌から柑橘を思わせる体臭なんかも香り立ち、それはもうエッチな感じになってしまうのだけれども、ティカ自身は本気である。果敢に吠え立てるスピッツの如き気合の入れようだ。
ただ、小躯ゆえの体重のなさと、鍛えても鍛えても向上の見られぬ膂力は如何ともし難く、未熟な技術も相まって下手をすれば後衛職にすらひっくり返される稚拙ぶりを晒していた。
この日、ビーチには海水浴客の警護も兼任する強化合宿という名目で、大勢の新人冒険者とその教導役であるベテラン達が訪れていた。
現在行われているのは砂浜上での組み打ち訓練。
駆け出しの少女戦士が相手取るのは、ティカと似たような経験しか持たぬ新人か、はたまた数々の死線をくぐり抜けてきた凄腕なのか。
ご案内:「セレネルの海 白浜のビーチ」にヴァンさんが現れました。
■ヴァン > 少女の突進する先にいるのは薄手のシャツにカーゴパンツ姿の壮年の男性。
普段少女が関わっている冒険者よりも一回りか二回りは小さい。
雰囲気からしてやる気がなさそうだ。しかもランクは少女と同じ。
冒険者となったのが遅かったのか、兼業冒険者なのか、才能がないのか――
あっさりと倒されて、ガードポジションをとる。むしろマウントをわざととらせたかのようだ。
「訓練なのに頑張るねぇ……」
砂浜に背を預けながら、男は笑いかける。
頭部に沿って腕で守っているが、顎の防御ががら空きに見える。
本当に隙だらけなのか、あえて誘っているのか。
■ティカ > 「何余裕かましてンだよおっさん。おらおら、んなぽけっとしてっと、すぐに動けなくされちまうぜ!」
相手は男。しかも年上。
とはいえ、その身体は他のゴリラ共と比べてあまりに頼りなく、ティカでも結構やれてしまいそうな中肉中背。所謂モブ体型。
そんな見た目を裏切らず、小躯のタックルにもあっさり押し倒されて、その後もどこかぼんやり。これは行けると調子にのって、抵抗感のまるで無い身体の腹上にホットパンツのお尻で跨った。
ふーっ、ふーっと乱れた呼吸でシャツをふくらませる双丘を上下させ、顎から伝い落ちる汗で乳棚を濡らしつつ男を見下ろすチビ。
好戦的な言動を裏切らぬアグレッシブな気質を持つ少女戦士は
「へっへっへ、降参すんなら早い方がいいぜおっさん。あたしは男に容赦するつもりはねぇからな。おらぁっ!」
ぐーにした拳。
その拳骨を叩きつけるのではなく、小指球の膨らみを叩きつける拳槌での攻撃は先程の教官の教えを正しく守った攻撃方法だ。
狙いは男の鼻っ柱。本当に容赦が無い。まあ、鼻骨を潰す程のパワーは無いので、せいぜいが鼻血を吹き出す程度の可愛らしい打撃だが。
■ヴァン > この状況を視覚、聴覚、触覚で楽しみながらも少女の動きを待つ。
「降参すると評価が悪くなるからなぁ。……っと!」
繰り出された拳槌を右の掌で受け止め、左手で手首を掴む。
そのまま掴んだ手を砂浜に押し付けながら、半身を捻って少女を横に転がす。
普通の冒険者なら体重差でできることだが、男の体格ならば技術も必要になる。
「君が男だったら膝を出してたところだ」
そう口にしたのは、最初のタックルについて。
少女の顔面に膝を合わせることを躊躇したのか、この状況を楽しみたかったのか――多分後者だろう。
そのまま抑え込むこともできたのに、男は立ち上がり、数mほど距離をとった。シャツについた砂を悠長にも払っている。
「降参を勧めておきながらこんなもんか?ん?」
手をぶらりと下げ、挑発するように顔を突き出してみせる。奇妙な模様のバンダナもあり――殴りたくなる表情。
■ティカ > 「――――お? おぉっ? のわぁぁあ――――ぶべっ!?」
拳を防がれた細腕がぐいっと横に流されて、前のめりに泳いだ小躯が尻下で転がる身体に跳ね上げられた。
気付けばべしゃっと顔から砂上に突っ込んでいて、悠々と立ち上がったモブ男に見下されていた。
考えなしのタックルに対する助言は的確で、負けず嫌いのチビも思わずなるほどとうなずく所はあったのだけれど、その余裕綽々の態度は無茶苦茶腹立たしい。
「まだ終わってねぇんだよ! くらいやがれっ!」
身を起こす動きに隠して掴んだ砂を、突き出された顔にぶっかけ目潰しを狙う。そうして素早く立ち上がった小躯が間合いを詰める動きを助走として、金的狙いの前蹴りを男の股間にぶち込みに行く。本当に容赦が無い。
ホットパンツの食い込む太腿は肉付きこそむっちむちなれど、ぷにぷにと柔らかそうな見目の通り筋肉は大してついていないので、たとえクリティカルヒットを起こしたとて潰れたりはしないだろう。
■ヴァン > 「……あ。すまん」
多少引っ張ったつもりではあったが、砂浜に顔から突っ込むほどとは思わなかった。
謝罪の言葉は、おそらく本心。これまでのどこかとぼけた口調とは明らかにトーンが異なっており、口をついて出ただろうことがわかる。
少女の掌から放射状にとんだ砂を、男は避けもせずにそのまま受け止めた。目を細めたものの、しっかりと少女を見ている。
前にだらりと下ろした左手で足を内に払うと、右手で少女の右手首を握った。右側から回りこんで――ハンマーロックの完成。
やんごとなき身分の方が暴れた時など、衛兵が単純な暴力で解決できない時に使う拘束術の一つだ。
「おいおい、訓練にしちゃ殺意高くないか……?
力はなくても戦える。相手の力を利用すればいい――で、降参するか?」
少女の右の手の甲は、少女自身の背中に押し当てられている。がむしゃらに動けば己の腕を傷めるだろうことは想像がつくだろう。
男は腕の位置を調節して、少女が屈みこむのではなく背をぴんと伸ばすようにしむける。
周囲で訓練している者達がちらちらと、少女の体躯に目を向けていることに気付いたようだ。
■ティカ > ティカの猫目が砂の目潰しをあっさり食らう男の様子を確認し、にやりと口角を持ち上げた良い笑顔で金的の一撃を振り上げる。
「――――んにゃっ!? わっ、いててててててててっ!?」
その蹴り足がぱしんと払われ泳いだ小躯が半回転。
いつの間にやら捕まえられていた手首がぐいっと捻り上げられて、気付けば背中に押し付けられた細腕の肩関節を極められていた。
「あだだだだだっ! あ、あたしの腕はそっち側には曲がらねぇんだよ! こ、こーさんっ、こーさんするから離せぇぇええ!!」
あっさりと敗北を認めた根性なしの完全なる死に体が、男の好きに操作される。
肩の痛みを少しでも和らげようと踵を伸ばしたつま先立ちがむちむちの下肢をぷるぷるさせて、伸ばした背筋が突き出す胸の双丘でTシャツをこれでもかと盛り上げる。
白地にプリントされた文字列の悩ましい歪みっぷりは、小生意気なルーキーの顛末を見守っていたギャラリーの目を大いに楽しませる事だろう。よくよく見れば乳首の尖りもほんのりと浮き上がっているし、汗濡れた白布が日焼け肌を濡れ透けさせてもいて、非常にエロい絵面である。
■ヴァン > 背後で唾を吐き捨てる音がした。少女がかけた砂は口にも入ったらしい。
「最近耳が遠くなったかな。……まだ降参しないのか。
強情なお嬢さんだ。じゃあ……こうすればどうだ?」
少女からの降参の声はしっかり届いている筈なのに、男は聞こえなかったふりをする。
男の左手が少女の乳房に伸びた。豊かな乳房を覆い、ふにふにとシャツごしに揉みしだく。
乳房の横、下、全体を指先がなぞり、やがて先端を摘まむ。左胸から右胸に。汗で布越しに肌が透けるように指を這わせた。
周囲の新人冒険者、特に男同士で組み合っていた者達は手を止めて、じっと少女の姿を食い入るように眺めている。
やや大きめの降参の声が周囲の視線を集めたのだろう。ギャラリーは先程よりは増えている。
「さて……と。もうちょっと、周囲に見られるかい?
それとも、場所を移して訓練するかい?」
耳元で低い声で囁く。大きな声で返事をするな、ということか。
少女の尻に腰が押し付けられる。訓練とはそういうことだろう。
■ティカ > 「いやいやいやいやこーさんだっつってんだこのサドやろぉ! ―――んんあっ♥ ひゃっ、あ…っん♥ てめ、な、何……あっ、ふ♥」
しっとりと汗濡れたシャツ越しに、十分な揉みごたえと収まりの良さを両立させた柔肉が弄ばれる。驚くほどの柔らかさの奥にはしっかりと指先を押し返す弾力も有り、一生揉んでいたいと思える程の心地よさを男の手のひらに返す事だろう。
「はっ♥ は…っ、ぅん♥ や、ぁんっ♥ わ、わかった……わかった、から……ンッ♥ ば、ばしょ、んあっ♥ ばしょ、変えろぉ……っ♥」
余程に感度が良い性質なのか、憎々しげに眦を釣り上げていた双眸は弱々しく睫毛を震わせ、半開きの唇から甘ったるい喘ぎ声を漏らす。
こういった見世物には目の無いゴロツキ冒険者が下卑た笑いを隠しもせずに近付いて来て、このままではマワされるという危機感を抱いた少女は一も二もなく男の提案を受け入れた。
ぐりぐりと柔尻に押し付けられる逸物の膨らみは、場所を移しての《訓練》内容を伺わせるも、ここでマワされるのと比べればどちらがマシかなど考えるまでもなかった。
■ヴァン > 少女の手を離すと、肩に一瞬男の手が触れ、すぐに離れた。しばらく関節を極められた痛みは残るものだが、何故かすっと消えている。
男は手でついてくるように促すと、砂浜から観光客向けの建物がある方向へと歩き出した。振り返る素振りはない。
訓練生がサボるなど教官役のベテランが何か言いそうなものだが、歩き去る男に中堅冒険者は何も言わなかった。少女にも言わない。
「サド野郎だなんて、そんなに褒めるなよ。顔に砂さえかけなければ、普通に離すつもりだったが……。
君の体格なら、攻めるよりは守りに入って、相手の力を利用するのがいいだろう。
魔物はともかく、人間相手ならそれでなんとかなる。大抵の人間は体格差で君を舐めてかかるだろうからな」
口調からは、とても男が少女と同じランクにいるとは思えない。年齢相応のランクでないことは奇妙なことではある。
数分歩いた後、ついたのは教官たちが泊まる宿屋。訓練生とは別の所だ。
個室に入ると男はシャツを脱ぎ、床に放った。上半身裸のままベッドに腰掛ける。
「そんなに丁寧に撫でたつもりはなかったが、感度がいいのか?あんな声が出るとは思わなかった。
……ま、座るといい。続きといこう」
男は自身の腿を軽く掌で叩き、音をたてた。この上に座れ、ということらしい。
■ティカ > 「はあ…っ、はあ…っ、くっそ………ん?」
ようやく解放された腕を労る様に軽く肩を回してみるも、先程まで感じていた痛みが何時しかあっさり消えている。その事実に首を傾げつつも、ティカは歩き始めた男の背を大人しく追いかけた。
この場に残ったとてにやにや笑いのギャラリー共に群がられるだけなので、それよりは見た目に反してそこそこの実力を持っていそうな男に着いていった方がマシに思えたからだ。
「あぁ? ンだよ、まともに教えるつもりもあったんだな。どーせエロいしてくるんだろうなって思ってたぜ」
男の助言は最近ティカが考えている戦い方にも沿った物。
今回はタックルからの攻防を主とした講義だった事もあって考えなしに突っ込んだわけだが、相手からの動きを待てばもっと安全にグランドへと持ち込めたかも知れない。
そんな事をつらつら考えていれば、何時しか場所は変わってビーチ近くの宿の一室。ティカを含めた新米が泊まる雑魚寝部屋とは比べるのもおこがましいちゃんとした部屋だった。
「――――って、やっぱヤる気だったんじゃねぇかこの変態! う、うっせぇ、ほっとけ!」
自分が他愛のない乳揉みであっさりと恥ずかしい声を漏らしてしまったという自覚はあるため、ぼっと頬を染めたチビの反論は切れ味の無い物となる。
上着を脱いでベッドに腰掛け悠然と誘いを向ける男を前に、ティカはしばし逡巡する。
ここで逃げてしまっても良いのでは無いか、と。
なんとなくだが眼前の男は、逃げ出したティカを追いかけぶん殴り、力づくで欲望を満たすという粗雑なタイプとは思えない。逃げた所で何ら不利益を被る事は無いだろう。
こんな考えを抱けるのは、この合宿前夜、がっつり男と一夜を共にして多量の精を注がれ浴びてきたおかげで子宮の淫紋由来の発情に襲われていないからだ。これが合宿の最終日ともなれば話は変わっていただろう。
さて、あれこれ考え動きを止めたチビに対し、眼前の男はどの様な反応を見せるのか。