2021/10/30 のログ
ご案内:「セレネルの海 海上~幽霊船」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海 海上~幽霊船」にグレイスさんが現れました。
メイラ・ダンタリオ > メイラは、左右からの交差による砲撃を提案した船長に従う
遠目の筒が見つめるのは、二隻の連携により圧倒していく軍艦級
擬態とはいえど木造船 海賊船と比べ低くも高くもない敷居で挑む戦い
それはメイラにとって、乗り込んでからが本番であった
総てを首に変える 海に沈んだ数よりも、乗り込んだ数だろうと
それは陸という足を付けて戦う者の思考だろう

火砲というものを陸も使えど、それは罠を張る段階や大戦にて敵陣の進行を鈍らせるものでしかない
持ち運びすら海に比べ、配置というものはほぼ同じ地帯だろう
それ故に、目の前の状況は 穴 苔生す 湿気った 襤褸 の幽霊船という浮かんでいる理由は怪異
それでしか説明できないような船を、圧倒する
マスケット銃の戦法のように、二隻の連携は 一隻が並び打ちにすれば、もう一隻が間を縫って砲撃する
そして装填を終えた第一隻がまた打ち込む 砲弾の数をケチらずとことん 王国の船というアドバンテージ
それを活かした戦い方 メイラはギザ歯を三日月型にし、ビーストスマイルと呼べるそれを浮かべながらも船長に告げる

「もはや砲撃など埒があきませんわ! わたくしが突っ込むから船を寄せなさい!」

左右による連携を、向こうの砲撃に夢中な間に乗り込ませろというメイラに、王国や港湾都市など
海辺故に海に慣れた者らが集まった もしくは経験豊富な者らの中の同輩がメイラを後ろから羽交い絞めにする

『お嬢! 落ち着いてくださいよ! ディファイアント号の砲は射程もこっちより長いし
 熱詰めてぶっぱなしてんすよ!? 沈んでいく船に近づくのも巻き込みでご法度っすよっ!!』

「離しなさいこのチキンっ!! わたくしは乗り込んで成敗すると言っているんですのよ!?」

脇腹 レバーポイントに軽めのエルボーを食らわせ、ぐふっ?! という声がする
しかし他の者らも賛同者はチキンにだ。

『雨の中にぶっ放した後で効果が薄いと見るや、天候まで変えてます
 燃えながら視界も良好 幽霊船の優位はほぼないんですよ
 セオリーに従うなら、砲台の横っ腹を全て潰しにかかりながら、逃亡する船がないよう
 あっしらはぐるっと回りこむべきです。』

メイラとて馬鹿ではない
しかし納得はしていても、あの連携砲撃を見た血の疼きがどうにも収まらない

「ガルルルル……砲撃をしながら回り込み、逃げ道を塞ぐと……
 あの幽霊船共、人間みたいに逃げれますの?」

それは、その時でなければわからないと船長は言う
海に潜る 霧が出てくる 対峙したのにまた出現したという話が後々に上がるなど
幽霊船の逸話は様々だ。

『ひゃあ……湿気った後じゃあ燃えちゃいないと思ったら、中に突っ込んでいくからボウボウだわ。』

同輩の一人が状況を知らせながらも、擬態船は白い尾を残しながら船を曲線を描いて、ディファイアント号らと
挟みあうようになっていくだろうか。
そうでもしなければ、戦艦の後ろにコバンザメ

その間にも、砲撃は続く

『第4射! 対角まで合わせろぉっ!!

      ―――――――撃てぇぇぇええええええっ!!』

船長が声を出すのは、目の前の怪力令嬢が腑抜けた声で戦を続ければ
再び乗り込まんとする気概を見せるかもしれぬと
きちんと風と潮の流れ そして戦艦と幽霊船の様子を見る。

雨も無い中では、向こうがどう出るか、次策はなにか。
未知数だ。