2021/04/08 のログ
ご案内:「セレネルの海」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 真っ白な砂の上で、一人。
男が剣を振るっている。
ただの素振りではない。身体を回し、時にステップして、仮想の敵を躱しながら攻撃する実践的な型稽古である。
お世辞にも足場が良いとは言えないが、男はそれを物ともしない。

「(服が汚れるのは嫌だけど、実戦的なバランス感覚は足場の悪いところで鍛えるしか無いからなあ)」

例えば、敵の盾を蹴って跳んだり、強い衝撃を受けて吹っ飛びかけても立っていられたり。
そういう不安定な体の動きをするときにものを言うのは、実は地道な鍛錬である。
自分の重心の動きを良く捉え、制御する事こそ、多彩な技を生む。

「あらよっと!」

今度はサマーソルトキックした後にハイキック。
その動きはよどみなく、重心が流れたりもしていない。
剣闘士と聞くと実戦に弱いイメージを持つ者も多いが、彼についてはその謂は当てはまらない。

……まあ、対戦相手が魔族とかだったりするし。

ご案内:「セレネルの海」からクレス・ローベルクさんが去りました。