2020/09/13 のログ
ご案内:「セレネルの海 浜辺」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 浜辺の砂浜で、男が一人火を炊いていた。
火の周りには串に通された魚や魚介が炙られていて、なんとも美味しそうな香りを漂わせていた。

「ひゅう、美味そうだ。焦げない内に食べちゃおう」

予め殻を剥いておいた海老に岩塩を掛けて齧り付く。
海老の旨味と塩味が最高にマッチしている。
何より、景観が良い。この時期は丁度海に来る者が少なくなるシーズンであるので、雄大な水平線を見ながらバーベキューが楽しめる。

「あー、最高。これで……酒を忘れてこなきゃなあ」

本当は秘蔵のビールとともに食べるつもりだったのだが、うっかり家に忘れてしまっていた。
そのため、ちょっとばかし片手落ちのバーベキューになってしまった事は否めない。
酒が無いせいか、少しばかり寂しさを感じたりもしていて、だから楽しいは楽しいのだが物足りなく感じていた。

ご案内:「セレネルの海 浜辺」にル・ルーリュさんが現れました。
ル・ルーリュ > 砂浜でバーベキュー中の男に忍び寄る、大きな影。
と言っても、特に隠れているわけではないので見つけるのは簡単だ
そしてその影が狙っているのは、まだ焼かれていない魚介類。
砂浜をしゃがんだ?状態のまま進んでいる蛸娘

「にゅふふ…」

そろー、と…例えバレていても、食材を蛸足で絡めとろうとする悪戯だ。
こちらを見れば、見る場所によっては巨大な蛸が蠢いているようにも見えるだろうし、あるいは全裸の少女が砂浜に寝そべっているようにも見えるだろう

クレス・ローベルク > 「――!」

魔物の気配がした。
そう思った瞬間には、男は立ち上がっていた。
素早く剣を抜き、背後の敵に一閃、先制攻撃をしようと――

「って、なんじゃこりゃ?」

確かに、魔物ではあった。巨大な蛸の化け物だ。
だが、どうにも敵意を感じないというか、触手の太さや多さに比して、妙に低い姿勢でこちらを伺っている様に見える。
というか、そろそろと少し離れた所に置いてある、魔導式のクーラーボックスの中に触手を差し込もうとしている。

「……人食種の類じゃないのか」

剣を収め、どうすっかと考える男。
いや、食料は取られているのだから、倒してしまっても良い気はするのだが、悪意が無さそうな分、少しばかり迷ってしまうのであった。

ル・ルーリュ > 狙っているものが示すように、蛸娘は男を襲おうだとかそんな様子は全くない。
体は成熟しているが、動作はどこか幼く見える。

「ん?…あ、バレちゃった。えへへー」

器用な蛸足で食料入れから食料…残っていたエビを絡めとっていて。
悪びれもせず、にゅる、と立ち上がる
全長はかなり大きいが、蛸足を縮めて男と同じくらいの目線に。
その拍子に豊満な全裸の身体が男にも見えるだろう。

「おにーさん、美味しそうなの食べてるねー♪
ぷりぷりなえびさん!ちょっともらっていーい?」

こてん、と首を傾げて…一応聞いてみる。
襲い掛からない限りは、強靭な蛸足はただ立つためだけに使われている

クレス・ローベルク > 少女の姿が出てくれば、そこでようやく男は得心した表情になる。
上は少女で、下は蛸。
人間並みの知性があるならば、成程、わざわざ人間ではなく餌を食べに来ても全然おかしくはない。
人を襲った魔物は、人によって――例えばこのクレスのような人間によって――葬られるのが定めなのだから。

「そりゃ、あの大きさならバレるって。っていうか、
おっぱいとか丸出しだけど良いの?」

いや、眼福ではあるんだけどさ、と苦笑いする男。
勿論、今更見知らぬ少女の胸を見た所で、照れもしないのだが。
そして、中の食料を食べていいかと聞かれると、

「まあ、少しぐらいなら良いよ。でも、わざわざそっちから取らなくても、焼いてるのもあるよ?」

生じゃないと食べられない生態なら仕方ないが、どうせ取られるなら美味しく食べて欲しい気もする。
此処は湾港都市であるとはいえ、海産物はやっぱり少しお高かったりするのだ。

ル・ルーリュ > 「?、何かダメなの?」

エビをふりふり、触腕で弄びながら。
男に問われれば不思議そうにする。
言動も声音も見た目以上に幼く、魔物と化しているからか羞恥心も無いようだ。

「わーい♪、ん、ん……それって、おいし?
火ってちょっと怖くって…」

早速食べようと思ったところ…男から別の提案。
けれど、ぱちぱちと燃えている火が怖い。
だから火で燃えたものも少し怖い。

恐る恐る、男に近寄って…じー、と火を見つめている。

クレス・ローベルク > 「あー、そういうタイプか。いや、駄目ではない。寧ろグッド」

等と、少女にとっては意味不明な事を言ってみる。
価値観が人間からズレてるタイプというのは、魔物の中には多い。
どうやら、その類らしいと悟る。
しかし、そうなるとつまり堂々とおっぱいを見れる。
ある意味貴重な機会を逃さぬよう、

「(うーむ、人間体の外見年齢から少し大きめか。この年頃の子らしく弾力もありそうだ)」

等と変態オヤジの様な事を考えていたが、
それはそれとして、彼女は火が怖いらしい。
食べれない訳ではないんだな、と思い、炙っている串の中から、むき海老と帆立の串を外す。

「んー、ビネガーもいいけど、此処は醤油垂らしてみよっか」

食料入れから醤油と塩を取り出して、適当にかけてから渡してみる。
さて、少女のお気に召すだろうか。

ル・ルーリュ > 「???」

良い、と言われれば特に蛸娘は何もしない
胸どころか、ぴっちり閉じた割れ目まで見れる。
少女の腿当たりから、蛸足になっているためだ。

「おー……しょうゆ…見るのは初めて」

興味深々に男の手元を覗き込んで。
触腕で受け取れば、しげしげと焼けたそれらを見る
それは、一応見たことあるものだ。
海の中にもエビとホタテは当然ある。
だから、毒ではないことはわかってはいる

ただ、焼けた姿というのは見たことが無いものだ

「……………はむっ」

だが、人間の部分の鼻に訴えかけてくるのはとても美味しそうな匂い…
それに我慢できず、小さくホタテを齧ってみると…

「ふわあ♡美味しー…♪」

ぽぽぽぽ…と花が咲くようにとろんとした笑顔になって。
どうやらとても美味しく感じられたようだ。

「これ、美味しー!、おにーさん、すごいね!」

ふりふりと串を振って興奮。
触腕をびたびたと跳ねて全身で喜びを表現している

クレス・ローベルク > 基本的に、男はオフの時は性的な事から意識が離れている事が多い。
したくないという訳でもないのだが、スイッチが入るのに時間がかかるのだ。
そういう意味では、惜しいなあと思わなくもない。
蛸足が少々異質ではあるものの、少女の身体の抱き心地自体は、良さそうだったから。

とはいえ、流石に焼いた海老や帆立を眺めつつ、小さく齧る姿を見てると、そんな思いも雲散霧消したが。
なんというか、小動物っぽい。

「ふっふっふ。そうだろう。何せ、冒険者の仕事で飯が不味いのが嫌で、必死に料理を習ったからね。野外料理なら誰にも負けない自信がある」

などと、女の子に褒められて上機嫌になる男。
まあ、実際は焼いた物に調味料を振りかけただけなので、料理の腕と言えるかどうかは微妙だが、調子に乗れる時は乗っておくのだ。

「折角だから、後二本ぐらい食べときなー。
にしても、君普段どういうとこで生活してるの?
まあ、人間の生息域ではなさそうだけど」

と、ちょっと気になって聞いてみる男。
海の中なのか、それとも巣が近くにあったりするのかと。

ル・ルーリュ > 男がどう思っているかなど知る由もない蛸娘は。
焼いてほくほくぷりぷりになったエビとホタテを堪能している。
小さく齧っていたが、美味しいとわかればぱくぱくとペースを速めていく

「すごーい!料理かあ…他にもいろいろできるの?」

ぱふぱふと砂を巻き上げてしまうが、触腕がぱたぱたと揺れ続け。

「わ、いいの?いっただっきまーす♪」

いいと言われれば、ひょいひょいと炙られていた串を2本触腕で絡めとり。
左の串、右の串…最初に貰った串…と欲張りにもぱくぱく食べていき。
何回かに一回、んー♪、と嬉しそうな声をあげる

「わたし?わたしはーいつもは海の中だよ。
洞窟に籠ったり、ぷかぷか浮かんだり…ごはんはー…エビさんとか魚とか―?
あ、おにーさんは何してる人?、お名前は―?わたし、ル・ルーリュ!ルーでいいよー♪」

そう言いつつもぱきゃ、と最初に取ったエビは生のままぱくり。
躊躇いも無かったことから消化器官が相当強いのだろう。
それをごくりと飲み込んだ後、にぱ、と笑って自己紹介をして…ぺこりとお辞儀だ。

クレス・ローベルク > 「準備があれば、色々できるよ。
今日は手間かける気分じゃなかったけど、フライパンが使えればアヒージョとかグリルとか」

今日は食材も事前に切ってきていたし、火を通す道具も串だけだったので調理に限界があるが。
その気になれば、森の中に入って一週間ぐらいは食事に不自由せず生きられる男である。

「にしても、気持ちよく食べるなあ……。
海の中か。それじゃあ、お家に遊びに行けそうもないな」

それはちと残念、と肩を揺らす男。
何せ、友好的な魔物というのは珍しいので、後学のためにも一度見てみたかったのだが。

「おっと、自己紹介が遅れたね。
俺はクレス・ローベルク。冒険者兼剣闘士だ。
俺の事はクレスと呼んでくれ」

宜しく。ルー、とこちらもお辞儀。
魔物とは言え、しっかり礼儀もできてるし、何より可愛い。
良い出会いに感謝とばかりに、男は焼いたサーモン串を頬張るのだった。

ル・ルーリュ > 「アヒージョ…グリル…。おぉー…」

どんなものかははっきり想像できないがきっとおいしいのだろうと目を輝かせる。
海の中で生海鮮をひたすら食べてきた蛸娘にはどれもこれも魅力的だ。

「まー適当なところで寝たりしてるだけー。
ほら、鰓もついてるでしょー?海の中ではこれを使うんだー♪」

と言って顎をあげると…首筋に鰓も見える。
水陸両用の身体の様だ。
ただ、時々体を粘液付きの触腕で撫でていることから乾燥には弱そうだ。

「剣闘士…っていうと、たたかうひと?よろしく、クレスぅー、はむ!」

ほほーとか言いながら呼び捨てで呼ぶ。
年齢も特に気にしないようだ。

「私、大体この辺にいるからー、またよかったらお話しよーよ」

クレスいい人だしー、と言ってにっこり笑いかける。
友好を表すように、意外に硬く筋肉の塊で張りのある触腕を1本差し出してみる。

クレス・ローベルク > 「ほうほう。てっきり、海中での生物学的な機能は、蛸足の方に集約されてると予想してたけど……」

と、興味深そうに彼女の首筋を眺める男。
人間の首筋に鰓が生えているという見た目も面白いが、学術的興味もある。

「うん。戦う人。正確には、闘技場で戦う人なんだけど。うん、よろしくね、ルー。」

呼び捨てには気にすること無く、笑いかける。
人間社会とは別の世界で生きる魔物相手にそんな事を気にしても仕方ないし、何より堅苦しいのは好きではなかった。

「うん、君が良ければ喜んで。
また機会があったら、ご飯も奢ってあげよう」

そう言うと、男は触腕を手で握って握手をしてみた。
手と、それから袖がべっとりと粘液で汚れるが気にすることもない。
元々、剣闘士の衣服など、汚れるのが当たり前なのであるからして。

「それじゃ、串焼きも概ね平らげたし、そろそろ撤収するかな。
次に会うときを、楽しみにしていよう」

食べ終わった串などを纏めて袋の中に入れつつ。
男は気が早くも次の邂逅の事を考えていた。

ご案内:「セレネルの海 浜辺」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海 浜辺」からル・ルーリュさんが去りました。