2020/02/05 のログ
ご案内:「セレネルの海 夜の砂浜」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > (夜の海は暗く暗く、吸い込まれそうになるほど底が見えず。
海岸から大海原を見やれば、自分なんてちっぽけな存在だと、そう感じさせてくれる)
「ぶえっくしょい!!」
(なんて感傷はどうでもいい話。
全身ずぶ濡れになって、盛大にクシャミをかます男が一人。
周囲に他の人影は、とりあえず見られないようだが。大小様々な木片が波打ち際を漂っていた)
「くっ……酷い目にあった。とりあえず、火を、火を!凍える!!」
(身体ががくがくと激しく上下左右に振動させる。しかし、目につくのは濡れた木ばかりだ。
語ると長くなるのだが。
ちょっとした依頼を受けて、船に乗った。
特大のクラーケンに襲撃された。そして沈没。現在に至る。
別に長くはなかった。
海に叩きつけられて若干意識が飛んでいたらしいが、気が付けばご覧の有様だ。
良く生きていたものだと、我ながら悪運には驚かせられる)
■アシュトン > (特注のコートは加温、冷却効果は持たせているものの。
寒風吹き荒れる海岸で、上から下までばっちり濡れた状態では、猫の手よりも頼りない。
ぴったりと張り付いた前髪を掻き上げてみるものの、風が額に当たって余計と寒いだけだった)
「っち、まともな火種もありゃしない。
魔術の炎は――最終手段だな……」
(一時の明かりにする程度ならば兎も角、継続的に熱を得る為には魔力という燃料を投入し続ける必要がある。
残念ながら、自分のキャパシティはそれほど大きいモノではない。夜が明けるまで続けるとなれば、それなりの賭けとなるだろう。
加えて、ふきっ晒しの海岸線だ。体力を奪われるのは、非常に速い。幸い、口にするモノは携帯している。恐らく、幾分は塩辛くなっているだろうが)
「洞窟か、……最悪、岩陰でもいい。
道すがら枯れ木の一つでもあれば……だが、とりあえず動くか」
(何にせよ、ここに居てもどうしようもない気がする。幸いと、無人島に漂流した訳でもない。夜が明ければ、まだなんとかなるはずだ。
一歩踏み出す度に水気を滲ませる靴で、砂地の上を進む)
■アシュトン > (――……と、散々な目に遭遇してしまった訳、であるが。
油虫【G】並みにしぶといこの男である。
朝日が昇る頃には、無事、街道までたどり着けたそうな)
ご案内:「セレネルの海 夜の砂浜」からアシュトンさんが去りました。