2019/05/13 のログ
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」にメアリー・リードさんが現れました。
■メアリー・リード > 今、王都を賑わせている海賊船に乗り込んだメアリー。
大海賊の生まれ変わりを自称する彼女は本来、自分の物である船を取り戻すべく甲板へと降り立つ。
1000年の時を思わせない程、保存状態が良い船。
上で暴れまわっても足を踏み外したりは無さそうで。
「流石、ウチの船やな。
また世界中の海を回る日も近いで。」
両手を腰にやり、高笑いをしている。
ちなみにこの女、一見考えなしに見えるが多少は頭を使っており今回は危険な船内を同行する護衛を雇っていた。
「なあ、あんたもそう思うやろ?」
今日の相棒である護衛に振り返り、笑みを浮かべる。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」にアエミリアさんが現れました。
■アエミリア > 「いや、唐突に相棒扱いされましても……」
冒険者ギルドの指名依頼。それは貴族の依頼であった。割のいい報酬と、財宝は好きにしていい
という条件にひょいひょいつられてきたところにいたのは自称メアリーリードさんだった。
絶対頭おかしい人だ。執事さんが土下座するようにお願いします、
といっていたのは演技ではないのだろう。
「第一1000年前って盛り過ぎでしょう?」
メアリー・リードの冒険譚はそれなりに有名だ。その彼女が行方不明になったのは
200年も前ではないはずである。1000年はさすがに桁が一つ多い。
もし生まれ変わりだとしても別のメアリーさんに違いないと思う。
「それで、護衛ってこれだけなの?」
自称メアリーさんに他に護衛がいるかどうか尋ねる。
自分はぶん殴る程度しかできないので、あまり護衛としては適当とは思えない。
元姫として、礼儀作法は完璧にできるのは確かだ。だから今回の依頼に指名されたのだろうが、
護衛としてはあまり向いていないタイプだ。
■メアリー・リード > 「何言うてんねん。 互いの命を預けるんやで?」
微妙な表情のアエミリアの肩に手をかけるメアリー。
馴れ馴れしさは本人曰く、生前からだとか。
「せやったか? ま、どっちにしろずっと昔ってことやな。」
冷静な突っ込みにケラケラ笑う。
酒も薬も入っていないのにハイテンションだ。
「さあなぁ? もう一人くらい来てくれるんちゃうか?
ウチはそない手配したはずやで。
ま、ウチら二人でも最悪どうにかなるやろ。」
楽天的な自称大海賊。
甲板上には今の所何もない。
お宝も危険も。
「ま、なにはともあれ入口探そうか。」
本人曰く、生前の記憶で船内への扉を見つける。
慣れた手つきでドアノブをかちゃかちゃと。
「開いたで。」
■アエミリア > 【参加希望の方は3人以上でも途中入りしてかまいません】
【イベントですので是非奮ってご参加ください】
■アエミリア > 「なんというか、手癖の悪いお嬢様ですね」
といっても自分も開錠方法なんてハンマーでぶん殴るか、蹴り飛ばすか、ぐらいしかできない。
見た目はお嬢様、中身は暴力集団の二人組であった。
「前に出ます。危険があったらぶん殴りますので、援護してください」
そういいながら先に船内に入る。船内は多少傷んでいる部分もあったが、100年以上前の船とは思えないぐらいきれいだった。
見た感じ、良い木材を使っているように思える。
中に人影はなかった。アンデッドがいたら厄介だったが、ひとまずは大丈夫なようだ。
「ひとまずお宝はどこにありますか?メアリー・リードさん?」
生まれ変わりを自称するならお宝の場所まで連れて行ってほしいと思い尋ねる。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」にガルルさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」にロッソさんが現れました。
■メアリー・リード > 「しゃーないやんけ。 リード家は海賊の家柄やで?
ちゃんと私掠許可もろとるんや。」
大きな槌を持ったお姫様に咎められ、口を尖らせる。
「悪いな。 ちゃんとウチも戦うからな。」
お姫様の少し後をひょこひょこと付いて歩く。
周囲に視線を巡らしながら、船内へは慎重に入る。
空気も淀んでおらず、最近まで海の底に居たとは思えない。
「ああ、ここやで。 ここにな…確か宝があったんや。」
メアリーの記憶では無数の宝物が出てくる船。
入って直ぐにある船室の扉を今度はハリガネで抉じ開ける。
その部屋は倉庫として使っていたようで、木製の宝箱が複数並んでおいてある。
どれもきっちり蓋が締められていた。
「開けるのは簡単やけど、どれか一個ミミックおった気がするで。」
にしゃっと笑う。
■アエミリア > 「なるほど、あれですかね?」
第三階層の大きめの部屋、メアリーに案内されるまま、はいった倉庫らしき部屋を覗いてみると、
そこにあったのは穴の開いた甲板、そこから落ちてきたらしき大きな犬と蜘蛛の女性であった。
「なかなかダイナミックなトラップです。ミミックってこんなのだったんですね」
さかさまに刺さった蜘蛛女とわんこを見て、そうつぶやいた。
■ガルル > 「ひゃぁぁぁぁぁ―――」
何やら上から聞こえてくる悲鳴。
物凄く重たい音で落ちてきた二人。
「きゅう…」
そして鈍い音で真っ逆さま…。
突き刺さった少年はごそごそとリュックでかろうじて引っかかった体を床板から抜いて。
眼前の不思議な組み合わせに早とちり。
「海賊!? 女騎士!? 何ここ!!」
少年は混乱しながら一緒に落ちてきた相方の肩をペチペチと叩き。
「起きて!! 良く分からないけど僕らをここに落とした敵だよ!!」
■アエミリア > 「わんこー!!!」
何か敵認定をされているようだがひとまずうるさいわんこを黙らせる方法は一つ
餌付けである。
自分の腰のカバンに詰め込まれているクマジャーキーのうちの一本(500g程度)を取り出すと、
ガルルの顔面に向かって投げつける。
その剛速球は、赤い閃光となってガルルの顔面に迫る。
躱さなければベちゃっ、という音とともにガルルは熊肉臭に包まれるだろう。
■ロッソ > カツカツと爪が床を鳴らして八本足のアラクネが友達を乗せて幽霊船の甲板を徘徊していた筈なのに、
落ちました。いや、いつ落ちてもいい様に落ちる間際に戻り糸をつけて移動していたんで、ゆるやかに落下してました。
つるーつるつるるつる つるるる ぶち ひゅー がっつん。
途中 伸縮性ある糸の筈だったのに 切れました。で、ある程度重いアラクネは
少年に遅れる事数秒後 爪を床に減り込ませて着地しました!
「あー。痺れるわあ。仕方ないな。 胡散臭いのとなんかおもろいのと」
じんじんするわ 外骨格だから諸に衝撃来るんだわ、すぐに収まってきたので床板を
再びバッキシ割ってきちんと構えるアラクネ。肩をぺちぺちする少年を再び背に乗せると、
「敵か― 敵なのか 美味しそうな肉団子が二匹か― 焼いて食べようか?ガルル。」
ニヤリニコニコニマニマウフフフと徐々に笑みが邪悪さあふれる笑みになってきた。
■メアリー・リード > 「ええ!? ウチまだなんも開けてないで?」
扉を開けた瞬間、狼だの大きな蜘蛛だので眼を白黒。
相棒は咄嗟に狼の方に餌付けし始める始末。
「ちょっと、そんなんどっから…てか、これ敵ちゃうんか。」
何が何やらと、混乱しそうになるも咄嗟にサーベルと銃を抜く。
「あ~、もうわけわからん。 とりあえず、あんたの相手はウチらしいわ。
大海賊メアリー・リード様が直々に相手したる。」
タンカを切ると、まずは銃口を向ける。
襲って来ればまずは銃撃をお見舞いするだろう。
■ロッソ > アラクネは咄嗟に準備済みの糸を神速の速さで網始め、投網を造り終わった。
くるくると室内で器用に回し始めて、いつメアリーに投げつけるか分からん行動に移る。
カツカツと爪が床板を鳴らしているので ゆっくりとじっくりとじりじりと小さく動いてはいる。
適度な距離を保って メアリーと対峙する!ニヨニヨニマニマ笑みが怪しいが。
「肉団子 来ない? 大海賊て 部下もいないのに痛くない?」
痛くない?その空しい台詞ぷぷぷっと馬鹿にする態度を取り始めた。
いきなり襲い掛かるとかはなくくるくると投網を回して 来たら投網をとか投げつける気満々。
ガルル君?女騎士と対峙するらしいよ…うん。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」にガルルさんが現れました。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」にガルルさんが現れました。
■ガルル > 投げつけられたジャーキーをククリナイフの腹で咄嗟に打ち返し。
「ワンコじゃないし 狼だし!!」
相手の言葉に怒りながらも、相方のちょっと怖い発言。
顔は見えないが、その発言にドキドキしてしまう。
「肉団子? え?食べちゃうの? お腹壊さない?」
等と呟きながら外骨格を滑り降り、姫騎士と一対一の状況を作ると胡椒と唐辛子の粉末が入った玉を握り、威嚇し始める。
「僕の相方の方が強いしカッコいいし、美人さんだからね! 泣いて謝るなら今の内だよ!早く謝らないと頭からばりぼりされちゃうよ!」
■アエミリア > 「きゃー、かわいー!!」
無造作にガルルに近寄っていくアエミリア。ロッソはメアリーに任せた!
だってあのモフモフ、触ったら絶対かぶれるやつだから。
「えー、私も結構美人だと思うんだけど、私じゃダメ?」
ほらほらと、ジャーキーを再度差し出しながら近寄る。
ふらふらと歩くその姿はまるで揺れる木の葉の様で、安定しないものだった。
何もしなければ、そのままガルルを抱きしめても振り倒すだろう。
■ガルル > 此方に可愛いといいながらにじり寄ってくる相手。
何だか怖い。
そして、相方と、近寄る姫騎士を見比べ。
少年はふっと小さく笑いながら後ろににじりにじり距離を保つように引き始める。
「相方さんほど美人じゃないけどなんか邪な気がする!!
それ以上近づいたら…酷いよ!?」
ジャー気を差し出しながらふらふら近づく相手はなんだか怖く、少し泣きそうに瞳を潤ませながら、胡椒球を投げるふりをして威嚇。
■メアリー・リード > 「肉団子ちゃうわ。 どっち言うとあんたの方が団子体系やないか。
あと、部下はこれから作るんや。 痛くない!」
アラクネの能力を生前の記憶から呼び覚ます。
瞬く間に出来上がった網は漁師が使うような投網だ。
既に投げつけてくる準備をしている蜘蛛に対し、ぷりぷり怒りながら銃口を向けて。
バン!
ちょうど笑われたタイミングで引き金を引く。
丸い銃弾はアラクネの胴体めがけ向かった。
狼の方は姫が相手するだろうし、こっちは蜘蛛退治だ。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」にガルルさんが現れました。
■アエミリア > 「えー、好みに合わなかったかぁ、残念」
その威嚇する姿もかわいい。美人じゃないといわれてちょっとショックを受けながらも、一気に詰め寄り抱き着こうとする。
邪気じゃないです。モフりたい気ですから、そう、聖なる気なのです、だからセーフです。
威嚇されてもなんのその、そのままガルルの首に抱き着く。
■ロッソ > 「肉団子にして美味しく吸うんだ! あたしはまだぴちぴちの乙女アラクネよ!
痛いわ 本当に空しい位に 痛い女の子ええと名前はなにちゃん?」
アラクネは今は真の正体で強気に出ている、にこにこ笑顔で威嚇しながら、投網を投げるのではなく
編む事なく指の先から 瞬時に自動的に編み込まれる盾を作成し!
ガキィン
とその糸の盾で狙い定められた銃弾を弾いた!
片手で盾を難なく動かして もう一方の投網をひっかけた脚で投げたのは!メアリーの体よりでかい投網!
バサァ と包み込む感じに広がりねちょねちょかん溢れるその網で捕縛を頃見ようと欲す!
出来たら出来たでその投網を綱引っ張って 奥へとドナドナしていきたいところ♪
■ガルル > 「ひゃんっ」
狭い室内で響く破裂音。
耳の良い少年は驚き、ビクンっと体を震わせその場にしゃがみ込んだ状態で捕えられてしまう。
押倒されながらも、その音の方に視線を向け。
「お姉ちゃん! 大丈夫!?」
抱き付かれた状態で、相手を引き離そうと抵抗しながら相方に声をかけ相手が怪我一つなければほっとしながら腕の中でじたばた。
■メアリー・リード > 「吸わんでええ。 折角生まれ変わったとこやのに。
せやから、大海賊メアリー・リード様やって言うてるやろがー!」
正確に射撃したはずが突如現れる盾で弾かれてしまう。
「そんなありかいな。 うわ、ちょいまて~~~!」
フリントロックは連射には適さない。
サーベルでの近接戦闘を考える間もなく巨大な投網で雁字搦めにされてしまう。
「ウチはお土産やないで~~~。」
哀れ、ずるずると引きずられてはお持ち帰りをされてしまった。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」からメアリー・リードさんが去りました。
■アエミリア > 「あらあら、蜘蛛のお姉さん、その人、貴族だから食欲的な意味で食べないでね」
ドナドナされるメアリーを見送りながら、ガルルを後ろから抱きしめ、モフモフモフモフしつづける。
熟練のモフ技術でモフモフモフモフし続け、どんどんガルルの耳や髪がつやもふしていく。
■ロッソ > そのまま アラクネはメアリーをずるずるひきづって行ったという…
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」からロッソさんが去りました。
■ガルル > 「お姉ちゃん頑張ってね!」
相方の応援をしながら、熟練のモフの技に少年はじたばたしながらも抵抗しようとするも、長身の相手には然程抵抗にもならず。
「んっ やっ くすぐっ ひゃ どこ触ってるの!? エッチ!!」
■アエミリア > 「エッチって、髪と耳と尻尾だけじゃない。ほら、モフモフになるのよー」
潮風で若干やられかけていたもふが、もふつやになっていく謎技術。
どんどんふわっふわになっていく。
「それとも、エッチなことされたいのかな?かな?」
ふふふ、と妖艶な笑みを浮かべ、ぺろりと唇を舐める。
■ガルル > 「触り方!! んゅ… やぁ… ワンコじゃないもの」
はふと熱い吐息を漏らしながら、次第に弱くなるその抵抗。
相手の手を擽る狼の少し硬いながらも柔らかい毛と、ふわふわの耳と尻尾が擽っていく。
妖艶な笑みを向けられれば困ったような表情になってふるふると首を振り。
「やぁ… ハフ… もっやめてぇ…」
遂にぐったり、目に溜まる涙は相手の嗜虐心を擽る結果になるか、そして少年からはふわりと甘い香りが漂い始める。
それは催淫の力を持ちながらも自覚も無く、少年が未だ扱いきれていない力。
■アエミリア > 「んー、じゃああなたと、あの蜘蛛のお姉さんは、どこの誰なんですか?」
にっこり笑いながら、日常会話のように何気なく情報収集をする。
いきなり襲ってきたわけだし、どこの誰なのかは非常に重要な情報だ。
ガルルにまたがり、そのままモフモフを続けて逃がさないようにしながらいろいろ聞いていく。
■ガルル > 「お姉さんとは友達… 僕はガルル 冒険者 っや 尻尾はだめぇ…」
跨られ尻尾や耳をも振られても、少年は決して相方の名前を言わず。
「そっちこそ、あんな罠を使って… 何が目的…っふぁ」
■アエミリア > 「冒険者のガルルちゃんでしたか。いや、罠は私たちはかけてないですよ。
あなたたちが勝手に引っかかって落ちてきただけでしょう?」
全く、勘違いして困ったものですともっふもっふし続ける。
しかし、相方は伏せるのは、相方の女性は冒険者じゃないのだろうか。
まあどっちにしろ何かあったらこの子が責任をとることになるだろうし……
ひとまずモフモフで楽しむことにする。
「あなたたちがここに来た目的は? 王国の依頼に応募したのかしら? それとも財宝探し?」
ひとまず目的も聞き出そう。
■ガルル > 「んっ 手をとめてぇ… 違うの?」
も振られ少年は全く落ち着かず。
ひたすらもふられる。
「ざいほぅ 探し… もぅ やめてぇ…」
撫でようとする手をとめようと小さくやわらかな手を相手の手に添えようとした。
■アエミリア > 「はぁ、単なるバッティングでしたか」
ひとまず堪能しきったし、警戒はしながら上からどく。
このまま逃げてくくれるなら上々、逃げなかったら……蜘蛛のお姉さんは引き取ってくれないだろうか。
そう思いながら、メアリーが帰ってくるのを待つのであった。
■ガルル > 「はぁ… はぁ…」
ようやく上からどかれるとほっと一息。
乱れた服を整えながらスンスンとなく少年。
完全に事後である。
逃げてもいいかな?大丈夫かな?
じりじり。
■アエミリア > 「逃げるなら構わないですが、私の相方をできれば連れてきてほしいのですが」
おそらくこの部屋にあるのはお宝である。この子がいなくなればその分取り分が増える、そんなことを考えていた。
ただ、相方が帰ってこないと成功報酬がもらえないのだ。できれば連れて帰ってきてほしい。
この子なら連れて帰ってくるぐらいできないだろうかと声をかける。
■ガルル > 相手の言葉にコクリと頷き。
「約束。 僕もお姉ちゃん探さないといけないし…
みつけたらここでおねーさんが待ってること伝えておく。」
散々っぱらもふられながらも逃がしてもらえるんだったらお金よりそっちの方が価値がある。
「じゃぁね 優しいおねーさん。また今度会ったらお詫びにお酒かご飯でもおごるね。」
相手がまさか取り分の事を考えているなど露とも知らず、
くんくんと鼻を鳴らしながら、相方の匂いと海賊さんの匂いを探しながら少年は奥の部屋へと消えていった。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」からガルルさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」にメアリー・リードさんが現れました。
■アエミリア > 「メアリーちゃん、おかえりー」
ひとまず宝箱を片っ端から蹴飛ばし、ミミックを叩き潰したころ、メアリーが戻ってきた。
他の箱も力づくで開けてもいいのだが、できればちゃんと鍵開けで開けたほうがいいだろう。
■メアリー・リード > 「はぁ…あのクモ、今度見かけたら簀巻きにしたる。」
先程まで自分が簀巻きにされていた大海賊。
どうにかこうにか単独でお宝部屋まで帰ってくることができた。
「あんた、大丈夫か? ワンチャンの方は逃がしたげたんか?」
足取りは重く、時折立ち止まっては口から荒い吐息を漏らしていた。
明らかに何かを盛られたのは明白で。
「ああ、お宝やな。 ちょっと待ってや。
…ん~、もうだいぶ開けとるやないか。 優秀やなあ。」
霞がかった頭で状況を理解すると、ハリガネを取り出しては未だ未開封のお宝を開ける。
「…なんやこれ。」
中には大きな紙が一枚。 ハズレ。 と書かれていた。
■アエミリア > 「ブー、嘘つきじゃないですかー」
といってもミミックはいたし、半分ぐらいは正解だったのだろうか。
他の箱も面倒でこじ開けるが…… 出てくるのはがらくたばかりだった。ただの日常品の倉庫だったようだ。
「ああ、わんこなら返しましたよ。バッティングしただけの冒険者だったようです。蜘蛛さんも冒険者だったんですかね」
ひとまず最低限金目になりそうなものを袋に詰めて担ぐ。
「ひとまず今日は帰りましょうか。つかれちゃいましたし」
依頼は、メアリーを連れて帰るまでだ。返せば最低限報酬が出る。これ以上財宝も期待しにくいし、疲れたので帰りたくなったのだった。
■メアリー・リード > 「いや、昔はほんまに金目の物入っててんって。
多分ウチが知らん間に誰かが弄ってたんやろなあ。」
叩き潰されたミミックの死骸を一瞥してから、次の箱を開けるも、またガラクタで。
「あいつらが? ほんまか? ウチはメッチャややこしい毒盛られたんやけど。」
姫様は体力自慢で、大きな袋を平然と担いでいた。
次も依頼だそうかと思うほどに頼もしい。
「なあ、あんた…。 もうちょっとだけ付き合ってくれへんか?」
姫様の肩に手を伸ばす大海賊。
掌はべったりと汗にまみれており、体中が熱い。
■アエミリア > 「あー、媚薬でも盛られましたか? 大丈夫ですよ、家まで連れて帰りますから」
発情しているメアリーちゃんを簀巻きにすると、お米様抱っこをする。エッチなことは好きだが、アエミリアは金のほうが好きなのだ。
もうかたほうの肩に担いで、えっちらおっちらと海の方に向かい、小舟に乗り移る。
「かえりますよー」
そのまま岸へと漕ぎ始めた。
■メアリー・リード > 「そうなんやけど…え? そんなんありか?
ウチは依頼主やで?」
身体の自由が上手く効かないので、あっさり本日2回目の簀巻きにされてしまう。
お宝と同じ程度の扱いで運ばれる大海賊。
「はぁ…今日は最悪やわ。」
がっくしと項垂れたまま、王都へと運ばれていくのであった。
■アエミリア > こうしてがらくたは、ガラクタとはいえ骨とう品としてそこそこの値段で売れて、報酬萌えたアエミリアはホクホク顔で帰るのであった。
メアリーちゃんがどうなったかは……
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」からアエミリアさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海/幽霊船」からメアリー・リードさんが去りました。