2018/10/13 のログ
ご案内:「セレネルの海」にルシアンさんが現れました。
■ルシアン > のんびり、気ままに狩りに出て。足の向くまま獲物を探して。
気が付くと鼻先を擽る潮風。そんな気配にも誘われたのか、気が付くと波の音まで耳に届く。
「海の傍まで来ちゃったか…さて、どうしたもんだろうね?」
少し高い丘めいた場所から、辺りを見渡し独り言ちる。
正直、こんなところまで来るつもりでは無くて。夜を明かすにも、計画も無く。
困ったもんだ、と軽く頭を掻いたりするのだけど。
「…………?」
ふと、目を向けた先。洞窟の入り口だろうか。
そこから漏れ出る光に目が留まった。恐らく、誰かが居るのだろう。
この場に居ても仕方がない、と自然と足が其方へと向かう。
その光の元…洞窟の入口へと近づけば、中へ向かって。
「……誰か、其処に居るのか?」
声をかける。辺りは少し警戒しつつ…野盗やその類でないことを、祈ったりしつつだけれど。
■ルーナ > 波が奏でる音が子守歌の様に聞こえいつの間にか浅い眠りに誘われていた。
心地よく微睡んでいると何者かの声が聞こえた気がし
ふと顔を上げあたりを見回してみた。
「ぅ....?気の...せい....?」
辺りを見回したが人影が見えなかった、正確に言えば微睡から覚めたばかりで未だその瞳は霞んでいた所為ともいえる。
波音が人の声に聞こえたのだろう、そう思いながらもう一度小さく欠伸を零した。
■ルシアン > 声をかけて、しばらく待ってみた。
・・・返事がない。というか小さい声は聞こえなかった。
さて、じゃあ誰も居ないんだろうか。という事も無いとは思うのだけど。
そうなると勝つのはやっぱり好奇心で。
ゆっくり、様子を見ながら洞窟の中へ足を進めて。
やがて火の焚かれた場所まで来れば、其処で可愛らしくあくびをする姿に、ばったり出会ってしまったりする。
「…あー…すまない。寝てるのを起こしてしまっただろうか」
相手からすれば、薄汚れた装束で背中に物騒な狩りの道具を背負った姿。
そんなのが、気まずげな顔つきで現れたように見えるかもしれない。
「怪しい者じゃない。通りがかって、火が見えたから来ただけだ。…良ければ、一緒に暖を取らせてもらえないか?」
自分の姿が相手に見えるよう、ゆっくり近づきつつそんな提案を。
■ルーナ > 心地よく欠伸をしている最中に投げかけられた声に口を開けたまま身を固く強張らせたまま暫し。
ゆっくりと視線を声を発したであろう主の方へ向けると、どこか気まずそうな顔をしている青年と目が合った。
「ぁ...えっと....その....よければ...どうぞ....?」
自分が欠伸をしていた事が急に恥ずかしく思えたのか、気恥ずかしそうに焚火にに加わる事を快諾した。
「えっと....その....波のおと....が...きもち...よくて...その....」
たどたどしく、どこかオロオロとした様子で微睡んでいた経緯を説明するもこの人は理解をしてくれるだろうかと不安な表情で相手をちらりと覗いてみた。
■ルシアン > 出会ったばかりの初対面の姿が、相手の無防備な所であればやはり多少は遠慮がちになってしまうわけだけど。
それでも、承諾をさせて貰えたならそこは感謝。ありがたく、火の傍へと近づいて。
「ありがとう。…正直、火に当たれるのはとても助かる。夜の海風は流石に冷たいしね…」
焚火を挟んで、女性の向いに適当な場所を見つけて腰を下ろす。
何処か不安げに話しかけてくる様子に、くすりと小さく笑ってみて。
「あー…気持ちは、分かる。心地いい音を聞いていれば気持ちよくなるものだしね」
立場が逆なら自分も同じだったかもしれない。そんな、同意の響き。
焚火で体を温めながら、のんびりした調子で返事をした。
■ルーナ > 青年ののんびりとした調子にどこか安心したのか
全身の緊張も自然と解けていくのがわかった。
「そとは....さむい....の?」
焚火に当たりながらロングロッドをきゅと握りながら首を傾げてみる。
二人が焚火を囲んでいる場所は波音は聞こえこそするが
風はさほど入って来ない場所だったからこそ外の様子がわからないのだろう。
「ぅ....ぅん....きもち...よかったの」
同意を得れた事が嬉しかったのか何度か頷きながら小さく笑って見せると、ふと疑問に思った事があった。
後先を考えず思った事を口に出してしまうのは見かけによらず幼い思考の持ち主だと言う事を決定付ける事だろう。
「あなたも...まいご....?」
■ルシアン > 山賊やら野盗やらの物騒な相手ではなさそう。年のころなら自分と同じか少し上くらいだろうか。
そんな女性の様子に、警戒は少しずつ緩んでくるのだけど。
「日が出てる間は暖かいけどね。日が沈んで、夜の冷たい海風は結構答える時期になってきたよ。
…こういう服装なら兎も角、キミみたいな服で出歩くのはちょっとお勧めしかねるかな」
自分の服は多少の防寒の用も成す。一方で、女性の服は随分と薄く見えて。
正直、少し刺激も強いのだけど…そこはなるだけ顔に出さないよう。
「んー…此処が何処かは大体わかってるから、迷子って訳じゃあない…か?
この辺に来たのは初めてだけどね」
可愛らしい笑顔も、其処から紡がれる言葉も。何処か、年の頃より幼く感じられる。
少し不思議に思いつつも、その言葉から浮かんだ疑問。
「あなたも、って事は…キミも、迷子だったりするのかい?」
■ルーナ > 自分の服装の事を指摘されたのが初めてで、きょとんとしながら自分の服装を見るも何処もおかしな所は無いと思い込んでいるあたり
本当に無自覚なのである。
「んと.....いつも....この格好だけど...だめ....なの...かな?」
不安そうに俯きながら、寒ければ暖を取り暑ければ涼みと繰り返しながら過ごしていたので何とも思っていなかったようだ。
何より流浪の民であるからこその恰好だと言い聞かせて来た節もある。
「わたしは...ここに...来たのは..はじめてで....いつも...
行きたい所...に....いけなく...て....その.....まいご...」
自分の口から「迷子です」と公言してしまい
気が落ち込んでいく、本当であればこの近郊にある小さな港町に行く予定だったのが、鳥を眺めて歩いていたらいつの間にかこんな所に来ていたなど、口が裂けても言えないだろう。
■ルシアン > 「あ、いや。別にダメって事は無いけど…これからの時期はどんどん冷え込んでくる。暖かい服も有ると良いかな。
それに、何時もその恰好は……僕が言うのも何だけど、変な男が寄って来たりしないかい?」
女性のような服装を見たことが無いわけではないけど、それは町の酒場などでの話。
少なくとも屋外で活動するのに向いているか、と言われると。
もう一つは、若干言葉を選びながら…衣装が似合っているからこそ、青年自身もそういう目で見ていない、と言い切れないわけであって。
「そっか。…此処には一人で?連れの人なんかは居ないのかい?
…何処か行先のあてはあるの?キミが人魚か何かでなければ、海の底が目的地って事は無いと思うけど」
どうも、思っていたよりも心が幼い…そんな感じ。
自然と口調が、普段子供と相手をする時のような柔らかい調子に代わって。
落ち着かせるように、ゆっくり言葉を紡いで訪ねてみる。
■ルーナ > 駄目では無いと言う言葉にほっとした表情を浮かべながら。
変な男と言うキーワードに首を傾げる
「ぅんと.....みんな....いい...ひと...だったよ...?
テントに...入れて...くれた...り...おうちに...とめてくれ...たり?」
過去自分に言い寄ってきた男たちの事を思い出しながら言葉を繋いでいく、ただしその男たちには必ず【下心】と言う物が付いてきていた事は本人にはわかっていない所でもあった。
「ひとり...で...きたの....いつも...ひとりよ?
ぅーん....王都...から...とおくに...いければ...いいかなって」
王都の事をあまり語りたくないのか、嫌な思い出があるのか表情が曇って来る、目的地は特になく風の吹くまま気の向くまま小さな村々を目指しているだけで大きな目的地が存在しなかった。
■ルシアン > 女性の言い方にはそういう響きは無いのだけど、首を傾げる様子には少し複雑そうな顔。
これだけ無防備な相手なら、どうしても邪な目で見てしまったり…それをぶつける様な男も居たのかも。
何て考えがよぎれば、ブンブンと頭を振って。流石に邪推しすぎだろう、と内心で反省しつつ。
「そっか…良い人たちと出会えてるなら、いいんだ。
…王都から遠くへ、か。この海沿いの道の途中にも、いくつか村や町もある。ずっと進めば大きな町も。
僕は最後には王都の近くへ戻るけど…途中までだったら案内してもいい」
どうする?なんて尋ねてみる。
王都の辺りは治安が良くない事は、良く知っている。女性の表情が曇る事は、深く尋ねることはせずに。
■ルーナ > きょとんとしながら頭を振る相手を見ながら首を傾げる。
何をされたかまでは言わないがナニをされたのは間違いなので黙っておく事にする。
「ぅん...みんな....いいひと」
良い人、それで済ませようとするあたり深刻度はあまり無い様に思えるだろう。
道案内の提案にぱぁっと表情が明るくなるも、はっとして悩んでを繰り返し。
「ぅんと....おおきな....とこは.....いきたく.....ない
ここ...から.....ちかい...村を...おしえて..ほしい....」
色々と思案した末に出た結果だった、あまり大きな街や王都に近い場所に行けば、また嫌な思いをするだけなのは判っていた。
■ルシアン > どうにも子供っぽい仕草や口調と、見た目の艶っぽさのギャップに調子がくるってしまう。
自分でも理性を保たないと、と無防備な相手の姿に木を落ちつけながら。
「小さな村、ね。分かった。此処からなら半日も歩けば着く所に集落が1つあるんだ。
明日、案内してあげる。お昼にはそこでご飯が食べられると思うよ?」
女性の希望に沿えるような場所を丁度知っていた。頷き、自信ありげに笑ってみる。
さて、と何かを思い立ったのか、身に着けたマントの中でごそごそと。
やがて何かを引っ張り出すような仕草。
「それじゃあ、僕はそろそろ休ませてもらうよ。今日は一杯歩いててさ。
良ければ、これを使って?…大丈夫、洗ってから使ってない奴だから」
はい、と女性へと手渡したのは薄手の毛布のような布。
火をたいたとはいえ、洞窟の中で過ごす夜は少し冷えるかもしれない。これがあればましだろう。
自分はマントをしっかり着込み直しつつ。
「…そういえば…名前。僕はルシアン。ルシアン・エヴァリーフっていうんだ」
よろしく、なんて笑いかけてみる。
■ルーナ > 「はんにち....だいじょうぶ...それなら....歩けるから....」
お昼ご飯が食べられて半日で着くならと嬉しそうに微笑み頷いて見せた。
ふと向かいにいる青年が動き出したと思い首を傾げながら動作を眺めていれば薄手の布を渡され広げながら相手と交互に見た。
「かり...て...いい...の....?」
布を身体に巻けば温かくどこか幸せな気分にも包まれた。
この人も良い人だった。
世界はこんなにも争いが絶えないのに、皆良い人と思いながら頷いた。
「なまえ....わた...し...は....ルーナ...って...いうの....
よろし...く...ね」
にこっと笑えば背中を洞窟の壁に預け、小さく欠伸を一つ零した。
■ルシアン > 「ルーナだね。こっちこそよろしく?」
焚火の火に、手近な枯れ木をくべて少し長持ちするように。
女性の名前を呼んであげながら、自分自身も楽な姿勢を探しつつ。
手渡した毛布で心地よさそうにしている姿を見て、安心しながら。
小さく聞こえる欠伸の音にくすっと笑みがこぼれた。
今宵の最初も、そんな姿だったのを思い出して。
「それじゃあ、お休みルーナ。また明日…ね」
ゆっくり瞼を閉じれば、温かさと心地よい疲労で夢の中に堕ちるのも早いはず。
明日はまた歩かないといけない。そのためにはしっかり眠らないと。
そんな事を考える間があったかどうか…お互い、心地よい眠りにつつまれていくはず、で。
■ルーナ > 「また...あし...た...ね..」
既に頭が前後に揺れ始め、微睡に誘われながら
二人の寝息は波の音にかき消されてしまうだろう。
明日は沢山歩いたら、美味しい温かいご飯が食べれる
そう思えば夢見も良い物だったろう。
そして翌朝二人は洞窟から出て近くの村へと足を進める事になる。
ここからはまた別のお話。
ご案内:「セレネルの海」からルシアンさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」からルーナさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海 夜の浜辺」にぼたんさんが現れました。
■ぼたん > ざあ…と穏やかな波音、風は緩やかだが秋らしく冷たさを含んでいる。満天の星空が少しけぶっていて、浜辺を照らす明りは心もとない。
近くの松林が風に揺られてさらさらと音を立てる。その木立の間から、時折ぱきんと小枝を踏みつつ、人影が滑り出てくる。
■ぼたん > 「ああ…気持ちいいねえ」
緩やかな風に目を細める。
お客さんを全部送り出して今晩の片づけも終わって、ひと段落。静寂は寂しいけど、喧噪にも倦んだときには、海に来るのが一番…だと思っている
■ぼたん > 浜辺に降りて行きながら、点在する適当な岩棚を物色する。今日も良く働いた。波音を聞きながら、夜食と温かいお茶を飲んで、しばらくぼおっとしたい
■ぼたん > 「おっと…あらら」
岩棚をもっとよく見ようと、波打ち際へ近づき過ぎたらしい。足元を海水で濡らしてしまう。仕方ないなあと溜め息をつくと、いっそ靴を脱いで、手に持って波打ち際を歩いてみる。
■ぼたん > そうして暫く足元だけを見て歩いて、ふと歩みを止める。白いつま先を波がさらって、浸して、また引いて…
こんなふうな時に、さみしいとか思ったりするからいけないのかもしれないね…
そう一人言ちて、感傷的になりすぎているなと自分で笑ってしまう。