2018/08/01 のログ
ご案内:「セレネルの海」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 真っ暗な海岸線の中程に、篝火で照らされた場所がある。
油の量がやや多いのか、篝火の勢いは強く、周囲には火の粉が散っているが、まるで気にする様子もなく、クレスは剣を上段から下段に、何かを割る様に振り続ける。

一つ、二つ、三つ。
九つ、十、十あまり一つ、十あまり二つ……五十。
何度も、何度も繰り返す。

「後、五十回……」

そんな事を言いながら。

ご案内:「セレネルの海」からクレス・ローベルクさんが去りました。
ご案内:「セレネルの海」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > やがて百を数えると、クレスはその場に崩れる様にして座り込んだ。もう堪らんといった表情で空を見上げ、

「つーかーれーたー!」

そんな事を言いながら、砂浜に背中から倒れ込んだ。

「あー、星超きれい……超きれいだけどどっちかっていうと綺麗な女の子が今は良いなー……」

どっかの星の一つぐらい、女の子になってくれないかなーとかそんな事をつぶやきながら、空を見上げていた。

クレス・ローベルク > さて、それから暫く空を眺めていたが、体力が回復したのかやがてゆっくりと起き上がった。

「ふー。というか、この服砂まみれじゃん。流石にこれ着ながら訓練はアレだなー。できなくはないけど単純に不快だなあ……」

と言いながら、自分のトレードマークである青い闘牛士服を上着ごと脱ぎ捨てた。

「それじゃ、次は型稽古と行きますか」

そう言うと、クレスは剣を構え、そして上段に振り下ろした。それだけでは前と一緒だが、今度は振り下ろした後、素早く右斜め前へのステップを入れ、更にそこから前に一撃。その一撃の後に今度はバックステップ。そしてそれからまた一撃。

ステップ、一撃。ステップ、一撃。時にはフェイントや身体を回しての一撃、蹴りや剣を持ち替えての格闘等を入り混ぜる。そう、今やっているのは実戦を想定した稽古である。相手に一撃を入れ、反撃される前に回避、そしてまた一撃、を只管繰り返す。

「反復練習、反復練習、と」