2018/02/11 のログ
ご案内:「セレネルの海 定期連絡船」にエウロペさんが現れました。
■エウロペ > 「風が冷たいわね…」
セレネルの海に浮かぶ一隻の船。
ダイラスから出発したその定期連絡船はセレネルの静かな夜波に揺られながら王都を目指して航行していた。
波は穏やかだが風は冷たく、甲板に出ている人間はほとんどいない。
この大型定期連絡船には行商などの一般客から遠征から戻る王国兵、貨物室に紛れ込んだ密航者など、さまざまな乗客たちが乗り合わせている。
王都ダイラス間の航路は数日掛かることもため、船内には客室も完備されており大部屋がほとんど。
だがさらにお金を払えば安全な個室にも案内してもらえる。
夜風に髪をなびかせながら吐息を漏らすエウロペは、そろそろ個室に戻ろうかと思案していた。
ご案内:「セレネルの海 定期連絡船」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──あるぇー?」
ふいに、そんな気の抜けたような声が、彼女から少し離れた場所から響く。
視線を向ければ、軽く驚いたように眉を持ち上げた表情をしている金髪の男が立っているのが見えるだろう。
そしてその表情はすぐにへら、とゆるい笑みに変わり、そのままのんびりとすぐ側まで近寄っていって。
「やあやあエウロペではにいか、お久しぶりッ。……一人かな?」
当然のように腰に手を回してから、ふと思い出したように連れ合いか誰かいたりはするのかと気になり、首を傾げて問いかけ。