2017/09/02 のログ
ご案内:「セレネルの海」にオデットさんが現れました。
オデット > 夜も明けきらぬ海辺にて、旅篭で出す海鮮物を仕入れにきた
従業員数人から1人、仲居は抜けて浜辺を歩いていた。
荷が詰まれるまでにもう少し時間がかかるようなので水遊びに興じることを決めると、
草履と足袋を脱いで、着物の裾を膝まで捲り固定して、波打ち際に、そぉと足先を浸ける。

冷たい。

「もう季節が変わる頃だものね。
 それとも日中はまだ泳ぐ人が多いのかしら」

夫が亡くなってからは海水浴や釣りなどした覚えがない。
女を抱く男はあれど、休みに己を連れ出してくれる存在はない。
そも、娯楽に耽っていい立場でもないのだ。
窮屈な生活ではあるが それなりに慣れてきたのを自覚する近頃。
朝焼けに目を細めて物思いに立ち尽くす。

そこまで深刻に思い詰めているわけではなく、本人としては休憩中の一服のような心持ちなのだが。

ご案内:「セレネルの海」にチューベローズさんが現れました。
チューベローズ > 砂浜を踏みしめる馬の足音。
馬の背に跨る少女は朝焼けの海にいる女性の姿に気づき馬の首をそちらに向ける。

どんな人であろうという純粋な興味。
相手が気づき振り返れば馬の上にのる、どこか人形めいた少女。
「おはようございます。 寒くはないのですか」
白いフリフリで飾られた服はまるで人形のような少女は静かに相手に問いかけた。

オデット > 声をかけられて振り返った女は、馬に跨るには少々華美に見える少女を確認すると
いい大人が水遊びをしている場面を見られたことに恥じるように眉を下げ、会釈し。

「おはようございます。
 水はだいぶ冷たくなっておりますわ。
 こう言っては説得力ございませんけれど、陽が昇るまでは水遊びはお勧め致しません」

そう言うわりに波打ち際から退く様子はなく、まだもう少し足先を浸けておくつもりのようで。
波が引くたびに足下攫われる感覚を楽しんでいた。

チューベローズ > こちらに振り返る女性。
仲居のようにも見える格好の相手が、何やら恥ずかしそうに眉を下げ会釈を受ける。
そんな様子が面白かったのか少女はクスリと笑みを零す。

「ふふふ、でも気持ちよさそうですわ。」

少女はそうつぶやくと、厚底の靴を脱ぎ、馬の背に。
そして、馬から降りればふわりとひらめくスカートにちらりと見える白い足。

「それに、きれいなお姉様と遊ぶのも楽しそうだわ。 私はチューベローズ。 貴女は?」


自分より身長も年も上の相手ゆっくり近づきながら相手を見上げ問いかけた。
足にまだ冷たい波が押し寄せつつメコンで来れば、キャッと、小さな悲鳴を漏らし、どこか恥ずかしそうに笑みを浮かべた。

オデット > 無邪気に己をお姉さまと呼ぶ少女に、女は何度かまばたきを繰り返す。
たしかに娘にしては大きいが、共に並んで歩くには歳の差があるように見える少女。
思えば勤める旅篭には幅広い年代の男女が訪れるものの、こういう接し方は初めての経験だ。
――――子供扱いし可愛がるか、その逆か悩むところである。

「オデットと申します。本日は仕事でこちらに参りましたのよ。
 チューベローズちゃんはお1人ですか?」

結局その中間。呼び方は子供扱いに、話し方は敬語を保ち、と選んだ。
しかしやはり見た目の愛らしさと振る舞いの若々しさから
どうしても子供だという認識が強く、心配そうな視線を送ってしまう。
波に驚く様子も非常に初々しくて、庇護せねばという気持ちにも。

チューベローズ > 相手が自身への対応に悩む事など時に気にはしていない様で。
むしろそれも楽しんでいるようでコロコロと笑みを零していて。

「こんな早い時間から? お疲れ様です。
えぇ、一人と一匹。」

相手の言葉にコクリとうなずき、クスリと微笑みながら横の馬の首を撫でて。

「冷たくて気持ちいいですわね。そういえば、オデット姉様の服は変わってますね。」

くすくすと微笑みながら相手の前で足を撫でる波を楽しんでから。

ふと気になった事。少女はあまり見たことのなかった和装、まじまじと見つめ近づくと、気になったままに手を伸ばす内に、相手の柔らかそうな体d空きついてみたくなったのか、両腕を伸ばし抱き付こうとした。