2015/11/01 のログ
■イルミ > 「何か……何かないかなぁ、薬の材料とか……」
いくら夜目が利くとはいえ、何もない場所から何かを見付けることが出来るわけがない。背中のマントが汚れるのを嫌ってしゃがみこむようなことすらしないのなら尚更だ。自分の要領の悪さを一つ理解してため息をつくと、ふと海の方を見る。遠くの海は相変わらず、月明かりを反射する明かりの他は黒いばかりなのだが、
「……おっとと、こんなに水際まで来ちゃってたか」
いつの間にか靴が濡れているのに気がついて砂浜方へ数歩下がる。それは自分がうっかりしていたというだけではなく、潮が満ちてきているということだと気づくにはもう少し時間がかかりそうだった。
ご案内:「セレネルの海/浜辺」からイルミさんが去りました。