2015/10/28 のログ
ご案内:「セレネルの海/海岸」にシナトさんが現れました。
■シナト > (時刻はすっかり夜の帳、とはいえ深夜、と呼ぶにはまだ些かの時を要する…そんな時間帯。王都マグ・メール周辺のとある海岸の一角)
…いやぁ…うん、流石に船が襲われるとは思わなかったねぇ。
(壊れた小さな木船から降り立つのは、黒いボロボロの外套を纏いズダ袋を担いだ一人の青年。フードで顔を覆っているが、その目は片方しかない…隻眼だ)
…路銀が底を尽きそうだからって、流石にケチりすぎたかなぁ。
(頼み込んで乗せて貰った商船が海賊に襲われ、こりゃアカンとさっさと脱出用の木船を一つ拝借して逃げ出し大海原へ…で、運よく流れ着いたこのがこの海岸だ)
…人の気配は無し…と。ん~…(ここがどの辺りなのか聞いてみたかったのだが。目的地はマグ・メールであるがその近辺に運よく流れ着いた、とまでは知らぬ男)
■シナト > …まぁ、命があるだけ儲けモンだよねぇ。商船の船員さん達には悪いけどさぁ。
(まず優先するは己が命。人の命を助ける余裕は自分の命に余裕がある奴がすればいい、と。そこまで思ってから、違うな、と苦笑した。まぁ恩を仇で返したようで申し訳ない気持ちはある。が、それだけだ。罪悪感は一過性、少なくともこの男はその類だった)
そ~んな事より…いやはや、マジでここ何処なんだろうねぇ?マグ・メールじゃなくて別のトコに流れ着いちゃった可能性も十分にあるって訳で。
(さて、困ったぞ~~と、大してそう思ってもいなそうなヘラヘラした笑みを零し独り言。マグ・メールでなくともダイラス辺りでも構わないといえば構わない。商売道具でもある左腰の刀剣…刀に片手を乗せて、さぁてどうしたもんやら)
■シナト > んま~人生波乱万丈、こういう事も珍しくないさね。
(ヘラヘラと、何が楽しいのかただ単に何も考えてないのか。笑みながら呟いてズダ袋をよっこらせ、と足元の砂浜へと下ろす。夜に動き回ってもしょうがないし、今夜はこのまま野宿でもいいかな、とか思っていたりする。雨露を凌げない懸念はあるが、まぁその時はその時だと。砂浜へと腰を下ろしながら、左腰の刀を鞘ごと外して肩に立て掛けるようにする。まぁ、不意に襲われる事も想定しての当然の備え、という感じではある)
…しっかし、冒険者になって数年経つけど…「自由」な身分っていいもんだねぇ。…あ、でも奴隷根性がちょっぴり染み付いてるのは否めないかもしれんなぁ。
(生まれ故郷でも奴隷、それから魔族の下僕となって世界を旅し…そして今は気侭な冒険者。人生分からんものだ。「自由」なんて縁が無いと思っていただけに)
■シナト > …けど、寝床よりも目下の問題が一つある訳よ。
(己のお腹を軽く押さえる。つまり空腹な訳だ。商船に便乗させて貰う前に食事してから何も食べていない。眠気よりも空腹の気が勝る現在進行形)
可愛い女の子「食べたい」けど、今は取り敢えずメシが食いたいねぇ。
(空腹を意識してか腹の虫が盛大に一つ。あまり現状を深刻に考えてはいない男だが、腹が減るという当たり前の欲求は如何ともし難い。奴隷時代に比べたら、この程度の空腹はまだまだ序の口なのだけど)
釣りでもすればいいと思うんだけど、流石に道具が無いしねぇ。
(そして素潜りは論外。夜の海で潜るなんてそれこそ自殺行為に等しい。男としてもそれは御免被りたいものである訳で)
ご案内:「セレネルの海/海岸」にアマレットさんが現れました。
■アマレット > (その日、騎士はごく近隣の村へ魔物の討伐に駆り出された。それは低位の魔物だった為に騎士団の被害などなかったが、如何せん数が多くて時間が掛かった。その帰路。折角だからと許可を得て、一人遠回りをしたのが良くなかったか。すっかり夜更けになってしまった。馬を引いて徒歩で砂浜を進む。腰に下げたランタンが、闇をいくらか遠ざけて、行く手に何者かの影が見えた。)
……そこにいるのは誰だ。
(剣の柄に手をかけて誰何する。)
■シナト > ……おんや?
(ぼんやりと、フードと前髪から覗く緩い目つきの黒い隻眼がそちらを見る。己の格好はほぼ「黒ずくめ」に等しく、フードを被ったままで顔も分からぬ、そして夜の海岸ともなれば…不審者な事この上ないものだろう。少なくとも、彼に声を掛けた者にはそう見えても不思議ではない)
…お~~まさか本当に誰か通り掛るとは思わなかったさ~~。
(声の主の質問の答えにはなっていないが、そんな事をヘラヘラとした笑み交じりに述べようか。ただ、隻眼の先、人影が何やら武器に手を掛けている様子が伺えて)
あ~あ~ちょい待ちちょい待ち。俺は別に怪しい者じゃないですよ~~そこ、間違えないよ~に!
(軽く両手を万歳の如く挙げて無抵抗をまずはアピールしてみたい)
■アマレット > (警戒しつつ返答を待てば、耳に入るのは黒ずくめの何者かは場違いに緩い口調。どうやら男であるらしいことが知れる。そうして、両手を挙げる様子を見ると、ゆっくり近づいて。)
こんな時間に、こんなところで……単独、か。怪しむなと言う方が無理があるだろう。
(未だ厳しい語調ではあるが、声音に攻撃の意思は含んでいない。少し、近づけば互いの姿がランタンの灯りに照らされて、はっきりと視認できるだろう。騎士は、男のフード姿に呆れたような顔をした。)
疑われたくなければ顔を見せろ。
■シナト > (緩い口調、軽薄さが滲み出るそれは、この男の格好やこの状況だと怪しさに拍車を掛けるもの…なのだが、それを自覚しているのか居ないのか、はたまたわざとなのか。何処か緊張感に欠けた男の態度は変わる事が無く。ゆっくりと近付いてくる人影とランタンの灯りを隻眼で眺めており)
いや~~これには海より深く、山より高い事情があってねぇ…おや?
(そして、互いにランタンの灯りで姿が見える距離。相手の姿格好に「騎士さんか何か?」と首を傾げて呟くように。ちなみに、未だに万歳ポーズのままであったが)
あ、ハイハイこれね。…よいしょ、これでいいかい?
(特に抵抗も拒否も無く、すんなりと右手でフードを跳ね上げて素顔を晒す。何処か異国情緒めいた顔立ちに、黒い癖のある短髪。右目は黒いシンプルな眼帯で覆い隠されており、左目は…何というべきか、男の言動や雰囲気を表すが如く眠たげで緩い目付きであった。良くも悪くも緊張感が無く、隻眼というワイルドさが台無しである)
■アマレット > (緊張感のない男の様子に、肩肘張って威嚇している自分が少々馬鹿らしく思えてくる。とはいえ未だ態度を緩めることはなく。)
だから、その事情とやらを話してみろ。……ああ。私はマグ・メール王国騎士団の一人だ。
(大人しく指示に従い顔を晒した男の様子を、遠慮ない視線で検分する。どこか異国風の顔立ちや、身に纏うこなれた旅装に腰の剣のようなもの。冒険者だろうかと当たりを付けるが、その隻眼に確信が持てなかった。荒くれ者の目をしていないようで。)
……旅の冒険者、といったところ、か?
(自信なさげに聞きながらも、その緩い空気に自然と肩の力は抜けて、柄に伸びていた手が下りた。)
■シナト > (この相手に限った事ではなく、この男はこれが常でしかも揺らがない。彼女がバカらしく思うのも無理は無いかもしれない。事情を求められればうん、と一つ頷いて)
ん~ちょっと別の大陸から商船に便乗させて貰ってさ?マグ・メール目指してたんだけど商船が海賊に襲われてねぇ。
俺は命からがら、この緊急脱出用の小船で脱出して九死に一生…で、この海岸に流れ着いた訳さ~~。
(ヘラヘラとしながら、掻い摘んでここに至るまでの流れを説明してみせる。ただ、他の乗員の安否などは言わない。そもそも知らない。さっさとトンズラしたからだ)
そうそう、度の冒険者。名前はシナト。よろしく~~…ってか、そちらさんマグ・メールの騎士さんなのかい?じゃあ、俺としても渡りに船かなぁ。
(まさか目的地の国の騎士と遭遇出来るとは。悪運はそこそこあるみたいだねぇ、俺は…と、心の呟き。騎士の手が剣の柄から離れれば一息。…場合によっては斬り殺す事も考えていただけに)
■アマレット > (男が軽い口調で事情を説明すれば、騎士の態度は俄然軟化する。根が単純なのだ。)
そうだったのか。それは難儀しただろう。
(説明されなかった他の乗員については、海賊が手強く救えなかったのだろう、などと勝手に脳内で補完してしまい。詳しく聞こうとはせずに。)
シナト、か。私の名はアマレットだ。……渡りに船、か。そうかも知れないな。
幸い私には馬がある。王都まで送ってやろう。……相乗りでよければ、だが。
(男が物騒な対応策を考えていたことなど知る由もなく、騎士は引いていた馬を一瞥して見せ、そして男へと警戒を解いて笑いかける。)
■シナト > (あ、この騎士さんちょろいかも…と、直ぐに態度が軟化したのを見て確信する男。何せ、こちらの話を鵜呑みにし過ぎだ。ここは疑って掛かるべきだろうに…と、思うが手間が省けたとも言える。それに、乗員をさっさと見捨てて逃げた、という点を除けばほぼ事実な訳で)
まぁねぇ。でもほら、冒険者とか傭兵って、そういうトラブルなんて日常茶飯事だしねぇ。
(ヘラヘラと、軽薄な笑みは絶えぬままに肩を緩く竦めてみせる。相手の名乗りにほぅほぅ、と頷いて)
あいさ~~よろしく「アマちゃん」。お~それは助かるねぇ。勿論相乗りでも全然オッケーよ?
(物騒な対策は一先ず置いておくとして、何とかマグ・メールに向かう算段は無事に付いた。感謝の念は割と素直にある。が、一つ疑問に思う事があった)
ん~~…(アマレットを上から下までジロジロ眺めて)…アマちゃんって…男…じゃなくて女だったり?
(確信、とはいえないが些細な身のこなしや一人称、名前、声の高さなどから推測したに過ぎないが…さて?)