2023/05/13 のログ
ご案内:「◆ゾス村周辺 湖沼」にエドヴィン・バルゼルトさんが現れました。
エドヴィン・バルゼルト >
 海沿いの国から離れ、やや遠出
 曇り空がちらほらと見えているがこちらまで来ないことは確認できている。
 手製のブーニーハットの淵から覗く整った無精ひげという印象のエドヴィンはそう判断した。
 馬を一頭操り、元より普段の外着が乗馬用の身なりでもある
 革のベストとチャップスは、帽子さえ変えればカウボーイに見えなくもない。

 ゾス村の宿を一つとる
 娼館も兼ねた場所や、兵が逗留したりもする場所は
 且つての古兵者が顔を出したことで、好き勝手にする者は少ない。
 気に入らなければ真っ直ぐに拳を出す性格は、未だに話の尾程度に引きずりを残しているらしい
 挨拶をしてきたかつての後輩もいたものの、現役を引いた身
 アスピダには近寄らない話を交えながら、ゾス近くの湖沼の端を陣取る。

 焚火 投げ入れた虫よけの蟻塚土
 酒に適当に挟んで詰めた黒麦パンと肉。
 薬缶とコーヒーに煮出汁袋。
 カチリと小ぶりな椅子を開いて腰を落とせば、ブーニーハットを弄りながら
 特に天敵もいない穏やかな湖沼を眺めるだろうか。


   「あんま遠くへいくなよ?
    変なのが居たら俺を呼べ。」


 わかったな? とう声を相棒にかけると、手巻きのブラウンシガレットを咥えた。
 グローブの甲でバチンッと擦ったマッチで火を点け、細身の糸巻も無い竿を片手に。
 小さな引きを楽しむ、老人の好みそうな釣りに興じ始めるだろうか。
 小さな芋練りが餌のこれは、細い細い竿にくる刺激を楽しむそれだ。
 その腕の剛腕には似合わないのは、釣り好きの友人からゾスでやるならこんなものもいいと教わったから。
 中年になると、こういった趣味に明るい奴が多い多いと、実感している。


   「まぁ、折れるこたぁないだろ。」


 湖の陰も飢えた大物はいる様子もない。
 竿に見合った小物を相手に、じっくり楽しむとしよう。