2020/06/21 のログ
ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」にエーシアさんが現れました。
エーシア > ―ゾス村の前衛の一つ―

「ええ。はい」

矢継ぎ早に来る前線の状況と村からの嘆願などなど。
些細なものから頭を抱えそうになるものなど。

「……わかりました。それはこちらの長に回しますのでそのまま預かります。答えが出次第再度出発を」

伝令にそう伝え下がらせた。
そもそもこういったものは副長などがやるものでは?
そう思いながらも黙々と仕事をこなす。
―――わかってはいたがどうにもここを回している長らはこの状況に不満があるようで積極的に執務を行おうとしない。

ただただ補充要員として押し込められたのに副長紛いな事をやらされてるのがその証左であろう。

嫌そうな顔をしたところで全く意味がなく、不承不承引き受けたという訳だ。
全ての伝令の文書を仕分け、各所へ飛ばし、ふうと息をついた。

引っ込んだまま様子も伺おうとしない、近づけば酒臭い隊長どもの兵舎を恨めしそうに眺めながら椅子へと腰掛ける。

エーシア > 周りを一応上役がいない事を確認して。

「そりゃぁ……こんなんじゃあマトモに動かないのもいるわけで」

上がこれなら好き勝手に徴収もするだろう―――。

はあ、と何度目かのため息をついた。
別にこの国を憂うわけでもないが目の前で好き勝手されればするつもりがなくても不満にもなろうものだ。

ちら、とその隊長の判断を仰ぐ必要のあるものを一瞥する。
気は進まないが行くしかあるまいと。

椅子から立ち上がればはあ、ともう何度ついたかわからないため息とともに兵舎へと向かう。

エーシア > (数分後)

「……では失礼します」

明らかな苛立ちを隠さないまま兵舎から出る。
その場に発散できる対象があれば直ぐにでもそのストレスのはけ口にでもなってしまっただろうと思われるほどに。

『君が適当に状況を見て判断しろ』

まず兵舎を訪れるなり、色々色々とねちねちグチグチ言われ続け、セクハラも受け。
揚げ句その案件に関してはそれで終わりである。

ガシガシと頭を掻く。
遠巻きでもイラ立ちを隠しきれてないだろう。

返事を待つ伝令には「私が直に判断しますので一旦待機してください」
と伝えて。
兎にも角にも歩き出す。
内容は前線を抜けて盗賊などが来ている恐れがあるのでそうなら退治などの解決をお願いしたい」という事で。



「ああもう」

貧乏くじだ。
そう思いながら足取り重く、前線と前線の間、抜けられるならそこだろうと辺りを付けた場所を目指して歩き出す。

エーシア > ゆっくりと村と前線の境を歩きながら村の様子をぼんやりと眺める。

今は平穏に感じるがやはりどことなく生気が無い。
真っ先に矢面に立つ位置なのでそれは仕方ないだろう。
娼館のある辺りに男共が集まっているのも見かける。
悲しいながらそこが一番活気があるように見えて。

欲望に忠実になるのは悪い事ではないが。
健全ではない状況でここが戦場なのだろうな、と思いながら。

「この辺、かな」

丁度所属する前線と隣の見回りの見るか見ないかのぎりぎりのライン。
つまる所の抜けがあるとアタリをつけた所。

ちら、と空を見れば太陽が傾き、少しずつ日没が近づいている。
様子を見るだけで単騎で来ているので慎重にはならねばなるまい。

辺りを見回しながら柵などの状況を確かめていく。

エーシア > 近づき、柵の確認。
魔物とかであれば壊すだけであろうが。
賊ならば見せかけだけ戻したりする事もあり得る。
ゆっくりと見て回るが今の所、壊れている柵は見当たらない。

―――そもそも略奪しているのが外だけ、というワケでもないんだろうが。

今邪推した所で栓無き事。
しゃがみ込み、ほぼほぼ無心で柵の強度を確かめていく。

エーシア > 「……」

凡その柵を見て回り、特に壊された部分もない事を確認して。

「……となると」

気は進まないが、まあ「そういう」事なんだろう。

「はああ……」

盗賊やら魔物の類ならどんなに気が楽だったろうか。
とりあえず報告を持っていき対策を練らねばならないが―――。

どっちかというと所属する部隊は「そっち」寄りだという事を考えると気が重い。

立ち上がり、軽く埃を落とす。

無心で進めていた分、すっかりと辺りは暗くなり始めていた。

エーシア > 「あーもう今日はいいや」

報告は明日にしよう。
とりあえず今は、もうすべてを忘れて酒を飲んで適当にだらけて寝たい。

「酒場いこっかな……」

はあ、と息を吐き、ゆっくりと兵舎へと帰還していった。

ご案内:「◆ゾス村(イベント開催中)」からエーシアさんが去りました。