2019/01/29 のログ
ご案内:「ゾス村」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 村の小さな酒場は賑わいを見せていた。
ゾス村からダイラスへ至る街道に冬の精霊たちがぞろぞろ現れて大宴会を始めてしまったらしい。おかげであたりは1ヤード先も見通せない猛吹雪。
ダイラスへの旅人たちは一斉に足止めを食い、普段は村人たちの集会場代わりになっている酒場は大忙し。
その中には、やはり足止めを食った隊商の護衛依頼を受けていた遊牧民の姿もある。
空いてしまった一夜をポーカーやダイスゲームでしのぐ冒険者や旅人たちの中で頬杖をついていたが、やがて気が向くと立ち上がって。
横笛を奏で始めた。
春に鳥が北へ向かう曲だ。
普段はひとけも少ないゾス村の酒場には、お酒の匂いと酔っぱらいのかけ声、加えてそんな笛の音。
ご案内:「ゾス村」にグラムヴァルトさんが現れました。
■グラムヴァルト > 辺鄙な村の小さな酒場で始まったお祭り騒ぎ。その陽気に水を差したのは、やたらと軋む扉の音と、そこから吹き込む風雪の暴威。それを後ろ手に閉めた扉の乱雑な音で断ち切ったのは長身の偉丈夫。一見スラリとスマートな、しかし、こびり付いた白雪を払い落とされていく茶皮のコートに浮く肉の盛り上がりは並外れた膂力を匂わせる。
そして、引き下ろしたフードから覗いた顔は、雑に流した灰色の蓬髪と、彫り深く引き締まった浅黒い肌、そして何よりギラつく銀の三白眼の獰悪な凶相。
高みにあるその頭部がギロリと周囲を睥睨した後、小さく鼻を鳴らしてカウンターへと歩を向ければ、喧騒の中に浮き上がった不気味な緊張感も解けていく。
当の長躯は周囲の雰囲気など一顧だにせずにカウンターの端に腰掛けて
「――――酒。温けェ食いもん、それに肉だ。」
店の主と思しき中年男に端的な注文を言い放ち、その身に纏った粗暴な雰囲気で隣に座る先客を追い出して、気を取り直してがなる酔いどれ共の歌声を多少はマシなものにする笛の音に双眸を閉ざして意識を向けた。
■タピオカ > 2m近い巨躯と血肉に渇いた目つき。ここが小さな酒場の珍しいお祭り騒ぎ会場でなくてもその堂々とした姿はひときわ目を引く。今にも鞘から引き抜かれそうな戦槌か、導火線に火皿が落ちる寸前の火縄銃。彼の尖った雰囲気に入り口付近に居た隊商の商人は縮こまる。カウンターへ向かうその足に一瞬の緊張感が通り過ぎた酒場内では、まわりとは対照的に表情輝かせる遊牧民が居た。
「グラムヴァルト!……久しぶりだね!こんなとこで会えるなんて!」
こちらの笛の音に意識を向けてくれる様子に応えようと、はばたく渡り鳥の曲を一曲吹き終える。終えて小さく回りへお辞儀をするなり、カウンターの端に腰掛ける城の胸壁並みに広い背中へと小走りにかけていき。騒々しく声をかければ彼の隣の椅子へひょいと飛び乗って顔を覗き込み。
■グラムヴァルト > 「――――…アァ!?」
鄙びた酒場に不似合いな、快活でトーンの高い声音。それが一欠片の気負いもなく己の名を呼ぶという異常。思わず眉根を顰め、睨み殺すかの銀眼を声音へと向けた。別に苛ついた訳ではなく、ただただ驚きを覚えただけの表情なれど、その凶相を向けられたなら大の男でさえ思わず身震いするだろう。
しかし、パタパタとした足音も可愛らしくこちらに近づく褐色肌の小躯には、威嚇紛いの視線など通じはしない。先の出会いですっかりそれを教え込まれた狂狼は、何とも調子の狂わされる小娘を前に顔を歪ませ
「――――オゥ。タピオカ、テメェか。通りで甘ったるい匂いが混じってやがる訳だゼ。」
隣の席に腰掛けて、屈託なく覗き込んで来る小顔の無防備さに訳の分からぬ苛立ちを覚えた狂狼は、多少脅かしてやるかという企みを乗せて腰を折り―――獰悪ながらもよくよく見ればそれなりに整った精悍な顔立ちを少女に寄せる。
挨拶代わりに唇を奪おうとするかの所作は、しかし、彼女の首筋に鼻を寄せ、南国果実を思わせる体臭を深く吸い込むに留める悪戯。
普通の娘が相手なら、これだけでも十分悲鳴を上げられるだろう暴挙。
■タピオカ > きっと自分ではなくて街中の悪党なら腰を抜かしているに違いない。小さな衝撃波みたいな声と放たれた毒矢じみた視線を真正面に受け止めるとにこやか、白い八重歯浮かせてにこやかに笑みかけ。かろやかな足元がやがてカウンターへとたどりつく。
「そうだよー、僕!グラムヴァルトも、雪、で――、
……っ!……グ、……、グラムヴァルト……。
びっくりした……。あ、ぁっ、……、すんすんされちゃうの、恥ずかしいよ……。お風呂、……まだなのに……」
勢いのままも挨拶も、口づけが叶いそうな距離に踏み込まれて顔も真っ赤にして目も丸める。あやうく悲鳴を上げるところを彼の鼻筋の通った顔つきへ少し見惚れる事で踏みとどまった。このゾス村までの徒歩の旅、その1日分。甘い雌の汗まじりに果物の匂いが相手の鼻腔をくすぐって。
「グっ、……、グラムヴァルトも、この雪でゾス村に避難してきたのかな……?
このまま、泊まっていく、の……?」
羞恥で時々声が裏返りながら。視線をあちこち彷徨わせて。
驚きと恥ずかしさに中断していた台詞を続ける。
■グラムヴァルト > 「――――クハッ、いいンだよ。オレァてめェの生の匂いが気に入ってンだ。何なら冒険中のくっせェ匂いだって構やしねェぞ?」
寄せた頭部への反応はグラムヴァルトの期待に沿うもの。何かとペースの狂わされる少女に向けた、してやったりといった表情は、その凶相に少年じみた気配を滲ませる。それに気付くのは間近から偏りのない視線を向けてくる少女くらいの物だろうが。
そんな男であるからして、続く言葉も年若い乙女の羞恥を更に煽る意地の悪い物となる。
「オォ、ったく酷ェ目にあったぜ。鼻の効く距離に村があったから助かったがな、下手ァしたらあのクソ吹雪ン中、雪洞掘って一晩中ガタガタ震えて過ごすハメになってたな」
その程度では死ぬどころか体調を崩す事すらない頑健さは有するも、態々それを望む程の物好きでもない。当然、ここに泊まっていくつもりではあったが―――。
「オゥ。 ――――つーわけでタピオカ。テメェのベッド間借りさせろや」
何やらそわそわし始めた遊牧民とは裏腹に、こちらは湯気立つ香気と共に運ばれてきた鳥の手羽肉にかぶり付きつつ一方的に言い放つ。断られても知った事ではなく、無理矢理に押しかけるつもりであるのが丸わかりな態度。
硬牙に任せて骨ごとバリバリ噛み砕く豪快にして健啖な食事ぶり。当然手掴みのマナー知らず。そうして食い散らかされる肉骨は、今宵の遊牧民の運命を示唆しているかの様にも見えるだろう。
■タピオカ > 「うっ、……ぅぅ……、そんなに顔近づけられたら、……、あう、……、どきどきしちゃうよ……。
なっ、……、何言ってるの、さ……っ……!」
地を蹴る狼の王。オーガーでも素手で渡り合えるよな威風を持ちながらも。荒々しくも整った顔つきがすぐ目の前にあると心音が弾むのを感じる。それを気取られないようにと務めると、余計に身体が熱を持って。匂いが気に入ってる、と続けられると恥ずかしいのか何か少し嬉しいのか、動揺して両手がうろうろ。
「そうだったんだ。あはっ……!……凍えてしまう、じゃなくて震えるだけっていうとこがグラムヴァルトらしいや。その大きな身体なら魔法で氷の柱に閉じ込められても何ヶ月も生き延びてそうだし。
――えっ、……えっ……?
う、……うん、……、良い、よ……グラムヴァルト……」
相手の物言いに、いつもの雑談口調を取り戻しつつも。
自分の部屋を間借り。相変わらずのたべっぷりに骨肉弾ける音を聞きながら、数瞬、間借りという意味を理解するのが遅れて。以前、同じ部屋で過ごしたひとときを思い出すと頭のてっぺんまでかぁぁ……。赤くなってしまう。食い散らかされる様子に己を重ねて。どこかしおらしげに頷き。
■グラムヴァルト > 普段は自分が雌でありこちらが雄である事すら理解していないかの様に間合いを詰める小娘が、顔を近付けただけでこうまで狼狽する初々しさ。以前からそうした物に好ましい思いを抱いていた男だったが、最近ではそれがはっきりと自覚出来る様になっていた。
更に羞恥を煽る言葉を向ければ、小さな両手まで怪しげに揺蕩い始め、その可愛らしさにますます意地の悪い笑みが深まっていく。
「――――……テメェ、オレの事を一体何だと思ってやがンだ……」
並の氷柱なら軽く砕いて脱出するだろうが、いくらなんでも閉じ込められたまま数ヶ月生きられるとは思えない。あちこち人とは異なるキメラだが、それでも無呼吸でいられるのは1時間程度。それ以上は流石に死ぬ。
しかし、向けたジト目も同衾を快く、それでいて気恥ずかしそうに受け入れた少女を前にあっさり綻ぶ。
「よォし、いい子だ。今夜もたっぷりてめェの雌孔、可愛がってやっからな」
骨片を噛み砕いた牙も露わに笑み浮かべ、伸ばした手指で銀の短髪を掻き撫で様とする物の、流石に肉汁まみれの指先では不味いかと腕を引く。
そして早くも4本目の骨付き肉に手を伸ばしつつの言葉は、声を潜めるなんて気遣いを見せる事もなく、低く掠れたバリトンを喧騒の隙間に差し挟む。
途端、周囲から少女に向けられる視線ははっきりと雌を意識した物。
快活で屈託のない、性の気配の感じられない少女が、男の口ぶりを間に受けるのなら既に男を知っている。それも、見るからに野太い逸物を生やしていそうな野獣めいた男と関係しているというのだから、彼女を見る目が変わるのも無理はあるまい。
そんな周囲の気配に気付いていながら、狂狼は肉に続いて届けられたシチューをガブ飲みし、度数の高いアルコールも一気に喉に流し込み、顔を顰めて「――――苦ェ……」なんて呟きながら早々に食事を終える。
■タピオカ > 「えへー、冗談だって……!
そんな目で見られたら怖くてお漏らししちゃいそう……!」
氷の柱のくだりに半目の視線を返されたら、からからと笑って首を振り。悪漢に路地裏まで追い詰められた幼子になりきって、自ら両腕を抱いてぶるぶる震える小芝居までしてみせるけれど。
「ッ……!……、……、グラムヴァルトぉ……。
まわりに聞かれちゃうよ……!
……、で、……でも……。あ、……の……。
う……ん……。か、……、可愛がって、ほしい、の……。
グラムヴァルトに……、久しぶりに……、
たくさん……、鳴かされて、みたい、……な……」
バリトンの声音は掠れていても鋭利な響きをもっているように思えた。雌孔。その言葉が自分に強く響いたのもあって、周囲への無遠慮さで逆に身体が火照りを覚えてしまう。
耳の裏まで赤くなりながら、慌てて食事を進める相手を見上げて眉根を寄せ。含みを持った目つきに囲まれたら何やら衆人環視の気分になってしまう。恥ずかしそうに背を丸めると、相手の大柄な身体で集まる視線から逃れようと、食事の間身を寄せ合う。けれど、アルコールを干した彼へ見上げながら呟く言葉の後半は上目遣いで呟かれるのだった。
「僕のお部屋、……こっち、だよ……」
淑やかに告げながら、少し顔をうつむかせつつ。食事を終えた彼の手を引いて二階へ。廊下の突き当りの部屋へと。
そこは村の宿らしく質素な部屋。ベッドと、小さな机と椅子。奥に出窓がある程度。
■グラムヴァルト > 「……………………」
周りに聞かれちゃうよ、なんて可愛らしい事を言う少女だが、その直前、自ら発した『お漏らし』発言が雄の興奮を強く惹きつけていた事に気付いていないのだろうか。
こう見えて案外経験豊富そうな小娘だが、その経験はこうした無自覚な無防備さによって興奮を煽られた雄に襲われての物なのでは……なんて邪推も生まれる。
そんな推測を裏付けるかの様に、少女の可憐な唇が紡ぐ言葉に酔っ払い共の淫気が強まって行く。快活な美少女が『可愛がってほしい』『たくさん鳴かされてみたい』などと、確かなおねだりを口にしているのだから当然だ。
流石に傍らに座す雄狼から横取りしようなどという勇者はこの酒場にはいない様だが、グラムヴァルトと別れた後は、あれこれと卑猥な誘いを受けることになるだろう。
この娘が真っ赤な顔でそれらの誘いから逃げるのか、それとも案外淫蕩に受け入れて甘声を響かせるのか、どちらにしてもそれはさぞかし興味を引く見世物になるはずだ。そんな事を考えながら肉汁塗れの指先を行儀悪く舐め清め――――唾液と肉汁にぬめる指先をなんとなく彼女の唇に向けた。
彼女がそれを受け入れ舐め始めるなら、長く、骨ばった指先はその口腔に入り込み、小さな濡舌をにちにちと弄びさえする。
そんな戯れの後、たっぷりの肉欲を纏わりつかせた視線に見送られつつ二階の部屋へ。
ざっと室内の様子を見回して、脱出経路や扉の頑丈さ、壁の分厚さなどまで確かめた王狼はコートを脱ぎ捨て、ヘンリーネックのボタンを外して襟元緩めて寝台縁に腰掛けた。長躯の重さにギシ…と軋む音の生々しさが、この後に続く行為を強く意識させるだろう。
■タピオカ > 言葉の戯れで口について出たお漏らしという台詞に、彼の纏う雰囲気が少し変わった気がする。
はっきりとは言えないその変化につられて、冗句混じりだった雑談から気恥ずかしそうな表情を浮かべる遊牧民。
野の獣と同じように小さなころから野外生活に親しんでいるせいか、雌の獣と生態は似通っていると自分でも思う。
雄におしっこをかけられたり、雌として雄の前でお漏らしをする事に興奮を覚えてしまう淫らな身体なのだった。
彼とのそんな行為を想像してしまい、もじもじと腰を揺らしてしまう。
酒精の匂い混じりに周囲の気勢が自分たちを取り囲んでくるのを彼の肩に隠れるようにしてかわし続ける。
おねだりを口にすると、剣士としての自分よりも雌としての自分を自ら自覚して。
知らず知らずのうちに彼の事を熱っぽく見上げ始めている矢先に、口元へ指が向けられる。
「ん……、ん……っ……、ひぁ……、ぅ……」
まるでその大きな指を、男根のように。ちゃぷ、ちゃぷ舌を鳴らして美味しそうにしゃぶる。
指に残った唾液と肉汁の味を、彼自身のカウパーだと錯覚するように頬を赤らめて吸い付き。
「えへ……。二人っきりに、なっちゃったね……」
手練の彼らしい、密室の安全確認を済ませる様子を見ながら。自分も鹿毛のポンチョを脱ぎ払うとチュニックと巻きスカートという寛いだ服装になって。腰掛ける彼の前に立ち、恥ずかしそうに後ろ手を組んで。そっと笑みかける。