2018/06/16 のログ
ご案内:「ゾス村」にネーヴェさんが現れました。
■ネーヴェ > (――虜囚の身より解放されてから。
王都迄辿り着くには、未だ時間が掛かりそうだった。
道程半ば、漸く見付けた、人の居住地。
…例え小さな小さな僻地の村でも。同じ人間が居る、というだけで有難かった。
ましてや、簡素ではあれ宿泊施設が存在し…
久方ぶりに、風呂に迄浸かる事が出来たのだから、万々歳。)
ふ―――― 、ぁ…は……
(躰が、解れていく。こんな感覚を抱くのはどれ程ぶりか。
仮にも宿屋、一人で浸かるには充分、以上に広い石造りの湯船。
その中ですっかり脱力、弛緩。肩迄浸かり手脚を投げ出し…
うっかり木を抜くと、この侭湯の中に沈んでしまいそうな程。
…まぁ、どうにかこうにか生き延びた。今はそれだけとしておこう。
当然、今後の戦の同行、己の去就、その他諸々山積みの問題は有るのだが。
せめてそれ等を考えるのは、風呂を出た後にしておきたい。
…そう、いえば。直近の問題くらいは懸念しておくべきなのだろうか。
現状村の好意に甘えているが、こちとら奴隷で無一文。
恩に返せる何かが必要だ。)
■ネーヴェ > (後程、宿主に相談してみる事にしよう。
…例えば、「躰で払うから」、など。
何、言葉通りの意味だ。――肉体労働万歳。
これでも、腕力と体力には、程々に自信が有るのだから。
…結果、一宿一飯の義理は。新たに農地を拡げるべく、森の一角を切り払う…という形で返された、らしい。
娘にとっても、太刀を振るい、薙ぎ倒す――力の戻り具合を確かめる、良い機会だった。
…道程は、後どれ程か。無事に王都へ帰り着けるか。
着けたのならば、その後は――――)
ご案内:「ゾス村」からネーヴェさんが去りました。