2017/10/25 のログ
ご案内:「ゾス村」にレナーテさんが現れました。
レナーテ > 「……人の気配が全く無いですね」

その言葉が指し示すように、村の中に人影が見えず、気配すらも察知できずにいた。
王都から集落へ戻る最中、鮮やかな赤い鳥の背に乗り、村の上空を差し掛かった時がすべての始まり。
妙な村だと契約した鳥が呟き、何気なく見やれば明かり一つなかったのである。
賊に押し入られた後だろうか、それとも何か良からぬことが置きているのでは?
ティルヒアから帰って間もなくだが、真面目な性格が災いして、異質な場所へ自ら降り立ち、今に至る。
鳥には周囲探索をお願いし、自身は村の中を探索していく。
金色の瞳が緊張を浮かべながらあたりを見渡し、手にした魔法銃の銃口をいつでもあげられるように、崩したか前のままに歩いた。
吹き抜ける風に、髪に染み込ませたシトラス系の香りをたなびかせつつ、人がいそうな宿屋へ向かう。

「……」

明かりはなく、気配ももちろんない。
おかしい、そう思いながらも魔法銃を背中に回しつつ、流れるような動きで腹部に斜めがけされた拳銃型の魔法銃に持ち帰る。
ドアの取手をつかむと、蝶番の軋む音を響かせながら扉が開かれた。
大きく開くとすぐに左手に魔力で光を携え、向かう先を照らしながら中へ。
まるで閉鎖された宿といった様相ではあるが、テーブルと一緒に並ぶ椅子は、倒れたり斜めったりと乱れており、何かから逃げたようにも見える。
こつこつと足音を立てながらそちらへと向かうと、テーブルや床を照らしつつ、何か手がかりがないか探り始めるも……それは少々視野が狭まるのと変わりなかった。

レナーテ > 宿屋の探索を終えて、更に別の場所へと進んでいき、何事もなく夜明けを迎えるのだろう…。
ご案内:「ゾス村」からレナーテさんが去りました。